緊張感漂う好ゲーム。制したのは立ち上がりの1点を守った札幌
北海道コンサドーレ札幌
監督
非常に難しいゲームだった。柏は質が高く、残留が懸かっている。反対にわれわれは降格が決まっている。そういう状況の中で気持ちの部分だったりで、準備などで難しい部分があった。 昨日も選手たちに話したが、今季こうした結果に終わった中で、どんなにうまくいかない状況下でも後押ししてくれた方々のためにしっかりとした良いゲームを見せなければいけないし、勝って、たくさん残念な思いをした人たちに勝利の喜びを届けたい。そうした思いを持った試合をしなければいけない。そして選手たちはそうした思いを持ってくれたと思う。残念ながらわれわれは勝利をしても順位が変わる試合ではなかったが、勝利をすることで少しでもサポーターの皆さんに喜んでもらえるように、残念だったシーズンを少しでも良い気持ちで終わってもらえるようにしようと思って戦い、選手たちはベストを尽くして戦ってくれたと思う。 今季はうまくいかない中でもサポーターの皆さんが、遠いアウェイにもお金と時間を使ってわれわれを後押ししてくれた。そうした応援がありながらも残念ながら降格となってしまったが、最後に選手たちがそうした思いに応える戦いをしてくれて良かったと思う。 --得点シーンは複数選手が絡む、札幌らしいものだったと思う。この7年間、われわれがずっとやり続けた攻撃的なサッカーのその一部が今日も得点という形で生まれた。私は監督として常に攻撃的なスタイル、哲学を持った人間であり、どのチームでも人々を魅了する、攻撃的なサッカーをするという信条を持ってここまでやってきた。それは変わることなく続き、このチームでもそれに取り組み続けてきた。選手たちもそれをやり続けてくれた。それが今日、最後に形になったというのは信じてやり続けてきた選手たちを褒めたいし、私のサッカー観はこれからも変わらないだろう。 うまくいけばそれが称賛され、うまくいかなければ批判される。それがサッカーの世界であり、そういうものだろう。しかし、私は自分の信念を曲げることなくスタイルを貫いてきた。サッカーはやはり観る人があってのものだと思っている。サポーターあってのスポーツだと思っている。私は自分の練習をクローズにするつもりもない。なぜならば練習を含め、見てくれる人、応援してくれる人があってのわれわれのサッカーであり、われわれの活動だからだ。もちろん良いトレーニングの日もあれば、そうでない日もある。そうでない日のトレーニングを見た人が批判をすることもあるかもしれない。でも、それもサッカーかもしれない。私自身はそうした評価の中で生きているが、攻撃的なサッカーをするという私自身の信念を曲げることはない。 --契約満了が発表された菅 大輝と駒井 善成をフル出場させた。2人に対して特別何か、ということは話していないが、「とにかく今日もこれまでどおり良いゲームをしよう」と2人には話した。私が来季もいるのならば違う言葉をかけたかもしれないが。彼らが契約満了になったという中では、彼らが良いプレーをすることで次の自分の道が開けてくる。彼らはそういう思いを持って今日はプレーをしたのではないかと思う。 --今季を振り返って。また、自身の大和ハウス プレミストドームでの最終戦となったが、入場時などで特別な感情になったか。そして試合が終わった瞬間の感想は?最終的に、残留という最低限の結果を得られなかった。決して良いシーズンだったとは言えないだろう。 降格がすでに決まってしまったあとの試合ということで、本来ならば消化試合だ。ただ、私は試合前に非常に強い気持ちで、高いモチベーションで臨んだ。もちろん、これまでのどの試合も強い気持ちだったが、やはり今日の試合はその中でも特に勝ちたい気持ちが強い試合だった。それはなぜかと言えば、こういうシーズンになってしまった中で、少しでも我々を支えてくれた人たち、応援してくれた人たちに、本当に少しかもしれないが最後に喜んで欲しいと思ったからだ。そういう思いがあった中で、強い思いを持って今日の試合に臨んだ。 (試合が終わった瞬間は)久しぶりというか、過去にいつだったか思い出せないくらい爽やかな気持ちになった。多くの人たちの期待に応えられた、という感情になった。こんなシーズンだったが、それでも信じてくれたサポーターの方々に応えたかった。その意味でも勝って終われたことは本当に良かった、そういう思いだった。
柏レイソル
監督
自分たちの力で勝って残留を決めようと試合に入った。しかし、結果的には敗戦で非常に残念に思っているし、多くのサポーターが駆けつけてくれた中、自力での残留がかなわなかったことは申し訳なく思っている。 札幌さんも監督が退任されるということで今日はよりアグレッシブにスタイルを貫き通してくると予想し、それを受けずにわれわれからアクションを起こそうと思っていた。早い時間に失点した中で、ズルズルといくことなくなんとか立て直したと思っているが、最終的には得点することができずに本当に悔しいゲームになった。今季を象徴するゲームだったのかなと思っているし、残留争いをしたのは自分の責任だと痛感している。この順位を受け止めてそれぞれが来季に向けてより努力してくれることを期待しているし、僕自身も柏を離れるが、今後も柏を気にかけ続けたいと思う。もっともっと素晴らしいチームになることを期待している。 --シーズンを振り返って。スタートは非常に良かったが、その勢いを保つことができなかったのかなと思っている。勝っていてもおかしくないような本当に惜しいゲームを最後に落としてしまったりだとか、勝点を拾えなかったりという試合が最後の5、6試合に集約されているが、そういうシーズンだった。それが最終的にこの順位になった要因だと思う。それはもちろん私の力不足だと思っている。ただし、内容としては五分五分以上のわれわれの狙いが出せた戦いをできていたゲームもあったが、それがうまく結果につながらなかった。試合巧者のチームは勝ちゲームでは必ず勝点を拾うし、もしくは厳しいゲームでも勝点を拾う。それが強者だと思うので、そうした部分が足りなかったのかなと。それはもちろん私の力不足だったと思うし、反省点だと思っている。 --柏に在籍した計12年を振り返って。これだけ長く携われるとは思っていなかった。(前監督である)ネルシーニョさんのコーチとして仕事をさせてもらって、リーグ優勝やタイトルを柏とともに獲れたという、素晴らしい経験を積ませてもらった。J2からの戦いもあったが、1年でJ1復帰というミッションなどを選手、スタッフ、サポーターとともに達成できたのは、自分のかけがえのない財産になっている。柏のスタジアムや環境はJリーグの中でも恵まれていると思うし、施設の中ですべてのカテゴリーが隣り合わせで練習をしたりだとか、本当に素晴らしいクラブだと感じながら過ごした12年間だった。 --自身の展望について。リーグ戦が終わったばかりで、これから決めていかなければいけない。もちろんサッカー界に携わってやっていきたいと思っている。自分としては指導者として結果を求め続けていきたいという思いはある。ただ、それはそうした場が与えられるかどうか分からないので、そうした気持ちを持ちながらやっていきたいと思っている。現時点ではまったく決まっていない。これからそうした話があれば検討していきたい。
北海道コンサドーレ札幌
MF 10
宮澤 裕樹
前半からタフに戦えていたし、相手の時間帯、自分たちの時間帯というものがそれぞれあった中で先に得点を取れた。集中力も保てていて、やるべきことができていたと思っている。そうした中で今日の試合に関して言えば、決して攻守のバランスを意図的に整えようとしたわけではないが、相手のプレーや展開に合わせてうまく安定した戦いをチームとして発揮できていたと感じている。 複数得点だったり、再現性のところはもの足りなかったかもしれないが、今日の粘り強さやタフさというのは来季につながるものだと思うし、つなげていきたい。
GK 17
児玉 潤
個人的なところではJ1での初先発となったが、この雰囲気の中で戦ってみて、もっと場数を踏んでいかなければいけない、そのように感じた。同時に、もっとこういう場で戦いたいという思いも強まったので、その意味でもチームとして1年でJ1に復帰したい。そう強く思っている。 試合の中身としては攻撃のところで相手のイヤなところを突くことができていたと思うし、セカンドボールを拾ったり、危ない場面はあったものの、相手にあまり決定的な場面を与えなかったことが1-0のスコアでの勝ちにつながっていたと思う。来季は開幕も早いので、そこに向けてまた明日からしっかり良い準備をしたいと考えている。