この一戦、またも。死力を尽くした勝者なき激闘
浦和レッズ
鹿島アントラーズ
監督
まず悪天候の中で多くのサポーターが集まってくださったので、勝ちたかったのが正直な思いです。ただ、最後ああいう状況からゴールを決めて引き分けたことは、選手の頑張りだと思っています。それでも、やはりいまの選手の力であれば勝ち切りたかったです。 ゲームに関しては、前半から攻守においてちょっと重かったかなという印象です。自分たちのミスから少し圧力を受けてしまったところがありましたので、そこはもっともっと、自分たちから前へ前へというところを出さなきゃいけなかった。後半は少しずつ押し込むような形になりましたけども、その部分でも判断のスピードは上げていかないと、ゴールにもっと迫るとか、決定機を作るところには届かないと思いますので、ここはもう、時間をかけてやっていくしかないかなと思っています。 --パスの出しどころを探す時間が長くなり、攻撃のテンポが上がりませんでした。あらためて、そこに陥ってしまった要因はどう考えていますか?やっぱり距離感のところ。一人ひとりの距離が遠くなったり、きちんと間に立つとか、そういうところが非常に中途半端になってしまったなと思っています。また、相手の前でボールを動かさせられている、持たされているような状況だったので、フリーであればもっともっと背後に走るタイミングもありましたし、どうやって前進していくかというところはもっとやらなきゃいけないと思っています。 --知念 慶選手のアクシデントも絡んでいたと思いますが、鈴木 優磨選手がボランチに下がって知念選手がFWに上がる形が功を奏しました。その前から少し知念のほうに痛みがあったので前線で、という選択をしました。優磨に関しては左をやったり、いろんなところでやってもらった。そこも少しボールの循環のところが気になっていたので、全体が外に張り出して、間で受ける選手がいなかったり、そういう意味でいうともともと下りるのも好きな選手なので、そこは優磨をボランチにして、そこから入っていくとか、そこで起点を作ることができると思いました。そこは結果論ですね。
浦和レッズ
監督
チームのパフォーマンスを考えると、良い場面がたくさんあったと思います。非常に良かった場面もありました。ただ、試合終了間際に集中力を切らしてしまい、勝点2を失う要因となりました。しかし試合中は、われわれが望んだ形でプレーしながら、選手たちがハードワークを見せてくれていましたので、複雑な気持ちになっています。 後半に入ってからもチャンスを作っていました。例えばチアゴ(サンタナ)の場面です。4,000人ものサポーターが駆けつけてくれたスタジアムで勝利を収めたかったのですが、最後のところで取りこぼしてしまい、非常に残念です。 先ほども「良い場面があった」と言いましたが、本日はチームが前進している姿を見ることができたと思います。インターナショナルマッチウィークの時間を活用して、(次節・)セレッソ戦という難しい試合に向けて準備をしていきたいと思います。 --最後に失点は喫してしまいましたが、後半の時間の使い方は前節・岡山戦よりも良かったのでは?岡山戦のフィードバックでは、得点のあともボールを握る時間やチャンスを作る時間帯もあったが、そこで決めないといけないという話をしました。本日の試合も、得点後もチャンスを作りながら、あと1メートル遠かったり、あと2秒早ければという場面がありました。ただ、岡山戦と比較すれば良くなっていたと思います。 後半のチャンスはカウンターからがほとんどでしたので、ファイナルサードに押し込んでから、もっと忍耐強くプレーすることも必要だと思います。映像でも確認したいと思いますが、私の印象ではもう少し焦れずにサイドチェンジをしながらプレーすることが必要だったと思います。サイドチェンジをした際に、裏に抜けてギャップを作るなどが必要だったと思います。 --相手が交代をして鈴木 優磨選手がウイングのようなポジションを取ってきた中で井上 黎生人選手を投入しましたが、このあたりの采配について。本日成功を収めるためにはレオ セアラと鈴木をコントロールすることが不可欠でした。もう1つのポイントは、柴崎(岳)と樋口(雄太)に対する中央での戦いでしたが、それに関しては(安居)海渡、(松本)泰志、サミュエル(グスタフソン)で達成できたと思います。また、ディフェンスライン全体でFW2人を止めることに成功していました。 鈴木が左でプレーするようになってから黎生人を投入しましたが、1対1の守備と空中戦の強さを発揮してもらうためです。この試合に向けてその準備も進めており、試合の終盤でリードしていれば黎生人が右SBとして入ることが、われわれのシナリオに含まれていました。 --マテウス サヴィオ選手が交代してからは、追加点を狙うよりも守り切りたい気持ちが強くなったように見えましたが。ノー。サヴィオの交代は守りに入るためではなく、サヴィオが消耗しているからでした。彼は守備を含めて、大きなハードワークで素晴らしい仕事をしてくれていました。彼のプライベートでもいろいろな出来事があった1週間でした。 最後の20分間は松尾(佑介)をピッチに立たせましたが、私は攻撃的な交代だと思っています。もちろん守備の役割もありますが、佑介は攻撃的なウイングですので、ワイドからチャンスを作るために投入しました。(1-0の)途中経過をキープするために投入したわけではありません。
--終盤に右SBで投入されましたが、どのような指示がありましたか?タカさん(関根 貴大)にも監督にも、鈴木(優磨)選手が下りてSBが行くのかウイングが行くのか中途半端な位置にいるので、自分の判断で行ってくれと言われていました。クロスを上げられないポジションまでプレスに行くのは意識していましたが、途中から反対に行っちゃったので。僕が出たときは(失点)ゼロで締めなければいけない状況だったので、悔しいです。 --最後に失点を喫してしまいましたが、現時点ではどう試合を締めれば良かったと思いますか?やっぱり最後のシチュエーションになってくると、意識していてもみんなが一歩二歩ボールに寄ってしまうのがよくあることですけど、そういうときに誰かが「我慢しろ」とか「首を振れ」という一言があれば。僕は前に行っちゃっていたので言えませんでしたが、そういうときに冷静になれるかがキーだと思いますし、あらためて痛感しました。正直、セットプレー以外でやられる気配はなかったと思うので、そこは本当に悔やまれます。 --クローザー役のような形で投入されましたが、今季の初出場はほろ苦いものになりました。やっぱり勝つのが使命だったと思いますし、アディショナルタイムだったので心底痛い引き分けになりましたが(※失点を喫したのは90分)、シユウさん(西川 周作)も「次の試合が大事だ」と言っていたので、しっかり準備してポジション争いをしていきたいと思います。これからもこういう形で、SBだったりやったことのないポジションで入ることもあると思うので、あたふたしないよう常に冷静に。なおかつ気持ちを出して、次は勝ちに貢献できればと思います。
--得点シーンを振り返って。タカくん(関根 貴大)は常に自分を見てくれる選手なので、うまく動き出せば出してくれると思っていましたし、タカくんのクロスがすごく良かったなと思います。VARで確認していたので「オフサイドかな」とかはちょっと考えましたけど、決められて良かったです。 --前半の内容はすごく良かったと思いますが、どういうところが改善されていましたか?前後半ともに組織的にしっかり守れて、そこからショートカウンターだったりは良かったと思います。ウイング、FW、ダブルボランチとの守備の関係性もすごく良かったので、この1週間準備してきたものがしっかり出たかなと思います。 --前線でボールがよく収まっていました。チアゴ(サンタナ)にボールが入ったときにすぐにサポートする意識でいましたし、チアゴもうまく落としてくれたり、試合を追うごとに良い関係性が築けているかなと思います。 --特徴が出しやすい試合になっていた印象です。周りとうまく連係をとりながら、試合を追うごとにみんなが自分を見てくれるようになっているので、自分の特徴が出た場面もありますけど、最後にやられて勝てなかったので、勝つためのチーム作りをみんなでしていかないといけないと思います。 --良い時間帯に追加点を取りたいですね。そこは(前節・)岡山戦に続いて課題が出たかなと思いますし、もっとショートカウンターやカウンターだったりで仕留められるようにクオリティーを上げていかないといけないと思います。 --勝点2を失いましたが、得たものも多い試合だったのでは?得たものも大きいですけど、勝たなきゃいけない試合だったので、やっぱりロッカーの雰囲気は落ち込みます。ただ、チーム全体でも前向きな話は出ているので、2週間後の(次節・)セレッソ戦にしっかり勝てるよう準備していきたいです。
鹿島アントラーズ
MF 13
知念 慶
--1-1という結果をどう受け止めていますか?ホームでこれだけのお客さんが入った中で、鹿島らしい試合ができたかって言われるとそうじゃないと思うし、みんなもっとやれる、もっともっとやれる、と思っていると思う。引き分けにできたことが唯一の収穫かなと思います。 --前半を0-1で折り返しました。56分から途中出場する形になりましたが、鬼木 達監督の指示を含めてどういうふうなイメージを持ってピッチに入ったんですか?1点ビハインドだったので師岡(柊生)とチャッキー(チャヴリッチ)と一緒に入って、「より攻撃的にいくぞ」という監督のメッセージでしたし、やっぱりホームだったので勝ちにいくために、より前から前からというイメージだったと思います。でも、自分が入って10分、15分ぐらいはずっと相手にイヤな取られ方をして攻められるシーンが多かったので、そこは交代選手も含めて反省が必要かなと思います。 --同点ゴールのシーンを振り返ってください。動けなくなって、あのままだったらチームに迷惑しかかけていなかった。点を取れたことは良かったですけど、やっぱり勝ちたかったのが一番です。
FW 40
鈴木 優磨
今日の結果については誰も満足いっていない。前半とかはみんなにも伝えましたけど、ボールを受けたがらない選手があまりにも多かったので、こうなっちゃうと試合はキツい。個人的にはもっと前から思っていたので伝えました。後半は勇気を出してやればある程度握れていましたし、相手も多少引いていたところもあった。今日の結果については、下を向く必要はないですけど、もっともっとできたんじゃないかとみんな思っていると思います。 --左に流れて起点になっていたが?だいたいオニさん(鬼木 達監督)がサイドで使いたいときは1個起点が欲しいときだったりするので。今日は相手に本職じゃない関根(貴大)選手がいたので、そこで1個起点を作って押し込む形が欲しかったんだと思う。面白かったですよ、久しぶりに。 --ボランチにはどんなことを考えて入りましたか?危険なエリアにどんどん入れて、もう1点取られると試合は決まっちゃうので失点しないように、相手の危険なエリアにボールを入れていくというのはある程度みんなで共有できていたので、追いつけて良かったです。 --同点の場面は?みんなキミ(濃野 公人)のシュートを警戒していて、そこに食いついていたので、パスを出した植田(直通)くんもビックリしていたと思います。あそこにいるのが植田くんとは分からなかったんですけど、あっちに出せたらチャンスになるだろうなと思いました。あとは知念(慶)くんと植田くんがよくやってくれたと思います。