選手交代を機にリズムをつかんだC大阪。逆転劇で連勝を飾る
ヴィッセル神戸
監督
ホームで勝てなかったので、本当に申し訳ないなと思います。やっぱり、やるべきことをしっかり攻守においてやらないと今日のような試合になると思うし、それは前半から少しずつ攻守のポジショニングや、そういうところが少しバラバラになっていた部分もあったので、それが少しずつジャブとなって効いてきて、後半も失点のシーンを見ても戻るところに戻っていなくて失点というのもあったので、本当にやることをきっちりやることが大事だなと感じた試合でもありました。 --リーグ戦では齊藤 未月選手が復帰後初先発となり、カエターノ選手は加入後初先発でした。それぞれの先発起用の決め手と評価を教えてください。連戦ということもあったので、その中で使ってみようと思って使いました。2人ともチームのために献身的に頑張ってくれましたし、今後もっと良くなってくるのかなと思います。 --71分に濱﨑 健斗選手と飯野 七聖選手を投入した狙いは?連戦という中で、宮代(大聖)と佐々木(大樹)のところは前節(・岡山戦)も長くやってもらいましたし、そういうところを含めての交代です(※宮代はこののちに大迫 勇也と交代)。代わった2人に関しては飯野なら突破からクロスだったり、健斗だったらゴールに絡むようなパスだったり、フィニッシュを期待して投入しました。 --4連勝中で臨んだ試合だったが、リーグ戦では約2年ぶりの逆転負け。気の緩みなどはあったのでしょうか。気の緩みというのはないとは思います。自分たちのサッカーは当たり前のように連動してボールを奪って前にというのがあるのですけど、そこで間違った選択をしてしまって失点してしまったり、間違った選択をすることによって自分たちが後ろに戻らなきゃいけないことで前に出ていくパワーがなくなったり、一つひとつの細かいプレーができないと自分たちのサッカーはできないと思うし、今日の試合でも痛感した。自分たちの良さを出すためには全員が90分、集中しないといけないと思いました。
セレッソ大阪
監督
本当にタフな試合でした。神戸もすごく良いチームです。立ち上がりの15分、20分は常々、大事だという話はしていますが、今日に関しては、時間とともにまとまってきた感じはありました。その中で、前半の最後、CKから失点してしまったのですが、そこから立ち上がって、同点ゴールを生んだ選手たちの戦う姿勢を称えたいです。後半に入って、またオーガナイズした形がとれるようになって、そこから切り替えのところで攻撃のチャンスも増えました。交代で入った選手がしっかり流れを作れたことも大きかったです。皆さんも分かっていらっしゃると思いますが、ベンチの人数が1人少ない状況の中で、選手一人ひとりに対して、「チャンスが回ってきたら、いつでも出られる準備はしておけ」という声はかけていました。その中でしっかり戦って、攻撃しながら勝てたことは選手を褒めてあげたいです。 --今日の戦い方についてうかがいます。前節・京都戦のナイトゲームから中2日、ケガ人が多い、という事情もあったと思いますが、後ろは3バックないし5バックで、守備時は[5-4-1]でスペースを埋めて守り、攻撃は手数をかけずにフィニッシュまで持っていく戦い方がハッキリしていました。その戦い方を前後半、辛抱強くやり続けた中で、フィニッシュの精度も発揮しました。言葉にすれば、堅守速攻という形だったと思います。これまで監督が見せてきたアタッキングフットボールとは少し違うやり方でしたが、この連戦の中で、どう仕込まれたのでしょうか?いまいる選手をどう生かすかを考えたとき、いつもとは違うシステムを採用しました。田中 駿汰という大黒柱を失ったことも影響しています。あとは、細かい話になるのですが、畠中(槙之輔)や(西尾)隆矢など、試合に出続けている選手たちをどう守ってあげるか、ということも考えて、あの配置(3バック)にしました。ビルドアップやトランジションを少しでも和らげようと思いました。ただ、メンタリティーとしては、アウェイゲームで2試合続けて3点を取れたということは、攻撃的な姿勢も発揮できています。もしかしたら、この2試合、相手はウチがこういう形で来ることを予測できていなかったかもしれません。僕の考え方としては、もちろんシステムの話はありますが、選手たちのメンタリティーが備わっていれば、どんな形でも戦えると思っています。 --前節の古山 兼悟選手に続き、今節は上門 知樹選手と柴山 昌也選手が今季初ゴールを決めました。台所事情が苦しい中、普段なかなか先発ではない選手たちが結果を出してくれたことは、監督としてもうれしいことだと思いますが、彼らに対する評価は?まず、監督として一番頭を抱えていることは、すべての選手を出すわけにはいかない、ということです(笑)。その中で、僕らが力を入れていることは、試合に出られない選手、メンバーに入れない選手にどう接するか、ということ。それは普段からやっています。人数が少ない中でどうやり繰りするか。監督としては、誰が試合に出てもいいように準備をすることが大事です。逆にいまはこっちが選手に頼らないといけない状況なので、良い準備をしてくれている選手に感謝しています。 --前節、今節と、上位にいるチームを相手にいずれも逆転勝ちを収めたことは、今後のリーグ戦を戦う上でも大きいと思いますが?僕もそうですが、選手たちがいまの状況を理解して戦ってくれていることが大きいです。少しさかのぼると、良い内容を見せながらも結果が出ていない時期もありましたが、そうした時期でもしっかり向き合って、何をやらないといけないのか、それを理解する姿勢は素晴らしかったです。いまは人数が少ない難しい状況ですが、正直この2試合の勝利にビックリはしていません。できる選手たちではあると思っているので。出続ける選手は出続ける選手で、疲労もたまって難しい状況になります。出たい気持ちはあっても、難しい状況になります。クラブに対しては、1月から話をしていますが、チームとして編成面をしっかりと考えてほしいなと思います。長いシーズンなので、そこは(勝利とは別に)しっかり考えてほしい思いです。
--前半、サイドから良い攻撃をしていた印象です。失点が全部安かったというか、点を取ったあとにああいう形で失点して。チームで守れていなかったという失点じゃなかったし、1-1で時間が経つにつれてというのは分かっているし、ウチの強みはそこでしっかり耐えられる、或いはそこからというところだったんですけど、1-1、ホームで失点しちゃいけない時間帯に安い失点をしてしまったらやっぱり難しいですし、3点目ももちろんそうだし、今日に関してはDF陣の軽率というか、らしくない崩れ方。優勝を狙うチームとしても、上位に行こうとしているのもそうですけど、今日みたいな試合展開をしてしまうようではやっぱりダメだと思う。 もちろん反省はしますけど、正直、自分もディフェンスラインの一員として、こういう展開の試合は論外かなと思う。おっしゃってくれた攻撃の部分で、とか、チームらしさが出ていたけどというところは、結局は負けたら意味がない。ではなぜ負けたのと言えば、今日に限っては僕は失点だと思う。守りも、個人的には出だし、1歩2歩、全体的に「遅いな」って見ていたけど、相手がそれでもつなごうとしてミスして、逆にラッキーかなという感じでいたんですけど、取ったボールとか、前につなげようかなとか、シンプルなサイドチェンジもそうですけど、なんかいらないミスがちょっとところどころ、要所要所に出ていた。自分のところもそうだし。それがジャブのように、良い試合をしているのに自分たちを苦しめているというのが若干、中ではあった。 それが結局、取ったあとに取られて、切り替えが、バランスが悪くていけないとか、それが続いてくるから押し上げとか、コンパクトさが保てなくて前半はなんとかしのげたけど、後半は少しずつ、少しずつダメージとなってああいう集中力が切れるような安い失点をしてしまった。負けなんですけど、負ける方向に自分たちから行ってしまったのが事実かなと思います。
セレッソ大阪
--2試合続けてシビれる試合でした。今節も大きな逆転勝ちになりましたね。そうですね。先制されて厳しい展開になるかなと思ったのですが、前節(・京都戦)の勝利もあったので、みんなすぐ頭を切り替えました。1失点であれば逆転できる力はチームにあります。失点後も集中を切らさずに僕のゴールにつなげてくれたので、全員に感謝したいです。 --振り返ると、前半で追いついたことがこの試合の分岐点になったと思います。時間はなかったですが、チームの意思としては、チャンスがあれば得点を狙うことは統一されていましたか?そうですね。前半を0-1で終わるのと、追いついて終わるのはまったく違ったので。そこで点を取れたことで、チームも後半に向けて勢いづいたと思います。0-1で終わっていたら、相手もホームですし、後半はさらに勢いよく来たと思います。得点場面に関しては、(ラファエル)ハットンの球際もそうですし、(喜田)陽のパスも素晴らしかったので、あとは丁寧に流し込むだけでした。 --シュート自体も難しかったと思いますが?トラップしようか迷ったのですが、GKも見えて、トラップしたら詰められると思ったので、一瞬の判断で振り抜きました。日頃から練習でやっていた形なので、それが出ました。でも、得点は取れましたけど、自分のプレーには満足していませんし、自分を見つめ直しながら、よりチームがうまく回るようにプレーしていきたいです。今日は結果が出たので、ここからもっと取れるようにやっていきたいです。
--ゴールの瞬間はシビれました!僕もシビれました(笑)。 --得点シーンは、中島 元彦選手からのパスをラファエル ハットン選手がワンタッチで落として、という流れだったと思いますが、シュートの瞬間を振り返ると?最初、ボールが来たときは(DFの)股を狙おうかなと思ったのですが、消されたので急きょ判断を変えて、外から巻くイメージでシュートを打ちました。とっさに変えました。 --これまで、良いところまでは行く一方で、フィニッシュに課題があったと思います。今日、決め切った瞬間の思いは?今日はむちゃくちゃリラックスして、力まず流し込めました。感覚として、今日成功体験ができたことは大きいと感じています。 --ゴール後はかみしめる時間も長かったような気がしましたが?そうですね(笑)。自分の中でもいろいろ悩んだり、もがいたりした中で生まれた1点だったので。これまで取ってきたゴールの中でも、一番うれしかったです。
ヴィッセル神戸
MF 5
齊藤 未月
--リーグ戦では一昨年の8月以来の先発出場でした。チャンスだったので、僕もそうだし、もしかしたらカエターノもそうかもしれないけど。ここで来るだろうというタイミングで監督もチャンスをくれた中で勝てなかったので、それに尽きるかなと思う。プレーがどうとか良いとか悪いとかあまり関係なくて、悪くても勝てれば最高だったし、負けたので、試合に出場したということ以外の前進はあまりないかなと思っています。 --緊張や変に背負い込んでしまうような感覚は?背負い込むことはなかったですけど、もちろん緊張感はありました。ただ、こういう緊張感が自分にとっては必要だと思っている。この緊張感をもった中でのゲームは、先発で出た(2023年のJ1第24節・)柏戦以来だと思うので、慣れていったりパワーに変えていったり、今までどおりの感じ、それ以上の感じを出さないといけないと思います。本当に負けたのでそれに尽きるかなという感じですね。 --試合中も徐々に良いタイミングでボールハントしていました。取るべくして取ったタイミングが多かっただけで、取れない可能性があるところで取れたシーンはまだまだ少ない。体のフィットの部分も含めてまだまだだと思っているし、そういう中でもチャンスをモノにしたかったですけど、本当に悔しい気持ちでいっぱいですね。
DF 16
カエターノ
--加入後初先発でした。個人的には先発でデビューできた初めての試合なので、そこはうれしく思っていますけど、一番大事な結果がついてこなかった。そこは重く受け止めないといけない。ただ、ふだんから監督に要求されているところを、最初から使ってもらってある程度出せた感覚はあるので、継続していかないといけないと個人的には思っています。 --1失点目のシーン。ロングボールへの対応はオフサイドトラップを狙ったのですか。対応が後手だった印象です。ウチのやり方的に、基本的には監督はオフサイドトラップとかをかけるのは好きじゃないので、基本は先読みして下がる、というところで僕らも対応しているし、あのシーンも別にオフサイドトラップをかけるわけではなく、ラインアップしてそこからロングボールに対して走る対応だったんですけど、自分のところでクリアし切れなかったと思います。大きく外に蹴り出すことができなかったので、そこから相手ボールになってしまってという流れだったと思うので、もちろんその後も防ぐ修正点はあったと思いますし、しっかりと持ち帰って自分たちで反省して修正しようと思います。 --後半は大ピンチを止めるシーンもありました。監督に言われたことをまずやらないといけないので、そこに応えてやっています。第三者の方から見られて評価してもらえるのは自分にとっても自信につながりますし、そこは継続してやっていこうと思います。