前節・川崎F戦、国立競技場開催においてはJリーグ歴代2位となる59,574人の観衆を集めた鹿島は、舞台を県立カシマサッカースタジアムに戻して清水を迎える。明治安田J1第11節・岡山戦からの6連戦を6連勝で終え、首位に立つものの、そこで気が抜けることを鬼木 達監督は恐れていた。
「6連戦が終わってホッとして、このあとの3つが台無しになってしまったらなんの意味もない。7連勝、8連勝、9連勝というものにつなげていきたい」 そう言って、今月で半分の日程が終わってしまうJ1の戦いに向けて、兜の緒を締め直していた。
6連勝を振り返ってみると、第13節・横浜FC戦(3○0)以外は1点差のゲームを制してきた。前節も川崎Fと激闘を繰り広げ、開始早々にセットプレーから先制点を許す苦しい流れを強いられながらも、前半終了間際に
舩橋 佑のプロ初得点で同点に追いつき、後半には途中出場の
田川 亨介が投入後すぐに決勝点を挙げた。決して良い流れの中で戦えていたわけではなく、川崎Fに主導権をとられる時間帯もありながら追加点を許さなかったことが勝利につながった。
「そうやって我慢していればね、追い越す力も徐々に徐々に出てきている。そこは選手にも『自信を持ってやっていこう』と話しています」 まだまだ課題があるとはいえ、鬼木 達監督も少しずつ手ごたえを感じ始めていた。
対する清水は少し成績が安定していない。横浜FM、福岡、FC東京を相手に3連勝を挙げたものの、そのあとは3試合勝利から見放されている。名古屋、柏を相手に黒星を喫して迎えた前節・町田戦は1点のリードを許して終盤に入ったものの、84分に
カピシャーバのクロスにうまく反応した
ドウグラス タンキが、
昌子 源のマークをものともせずにヘディングで押し込み、2-2の同点に持ち込んだ。
清水は敗れた前述2試合はいずれも無得点。町田戦での1点目は
北川 航也のPKからだった。パスワークによる崩しや鋭い攻めを武器とする清水だが、このところゴールという部分では苦しんでおり、188cm/92kgの
ドウグラス タンキをターゲットにしたクロスは、その特長をフルに生かしたゴールだった。
両者の対戦は3年ぶり。そのとき鹿島の控えGKとしてベンチに入っていた
沖 悠哉が、いまでは清水の正GKとなりゴールを守っている。鹿島の守護神となった
早川 友基とはしのぎを削った仲だ。試合の行方はもちろんだが、2人のパフォーマンスにも注目が集まる。特に、
沖 悠哉は移籍後初のカシマでのプレーとなる。迎える立場の
早川 友基も「楽しみ」と話していた。
[ 文:田中 滋 ]