終盤の好機はポストとクロスバー……。互いにあと一歩、届かず
浦和レッズ
監督
立ち上がりはわれわれにとって難しいものとなり、あまりリズムを作ることができませんでした。しかし時間が経つにつれ、より良いプレーが出てくるようになり、前半は結果的にゲームコントロールができていたと思います。ただ、ゾーン1に引いてから出ていけない場面が多かったと思います。しかし相手が作った決定機は1回のみで、前半最後の15~20分はわれわれのより良いパフォーマンスが出るようになり、(マテウス)サヴィオからの素晴らしいパスやシュートなどが生まれていました。 後半はより速くボールを動かしながら、ライン間を使うことを狙いプレーのスピードアップを図りましたが、立ち上がりはかなり良かったのではないかと思います。そして良いプレーの流れから、ヒロ(石原 広教)のヘディングのチャンスが生まれました。そして体力が少し落ちてきているように感じましたので、エネルギーを注入するために交代を行いましたが、本日の交代はチームに十分にパワーをもたらすことができませんでした。最後の15~20分は相手に支配され、われわれはローディフェンスでなんとか失点しないように防ぐという展開になってしまいました。 体力があるうちは良いプレーができていたと思いますが、落ちてからはできなかったので、日曜日のゲーム(J1第19節・横浜FC戦)に向けてしっかりと選手たちを回復させないといけません。本日ポジティブだったのは、長期離脱していたチアゴ(サンタナ)が戻ってきたことです。もちろん彼が本来のコンディションを取り戻すにはもう少し時間が必要だと思います。クラブワールドカップに向けても、彼の出場時間をさらに伸ばすことができればと思います。 --前半の途中にマテウス サヴィオ選手と渡邊 凌磨選手のポジションを入れ替えていたが、その狙いは?セレッソの右サイドが危険だと感じました。特にルーカス(フェルナンデス)が好調で、本日のベストプレーヤーだったと思います。(自分たちの)左ウイングがかなり低い位置まで戻って守備をしないといけない状況になってしまいましたので、そこを凌磨に任せました。 --チアゴ サンタナ選手は連勝中にFW起用されていた松尾 佑介選手と違うタイプだと思う。彼を生かすためには、ほかの選手がかなり頭を切り替えないといけないと思うが。そのとおりだと思います。佑介とチアゴはまったくプレースタイルが違います。そして佑介のようなタイプはこのチームにはほかにいません。われわれのストライカーはそれぞれ違ったスタイルを持っており、佑介をストライカーとして毎試合90分使うことはできません。今季前半戦のチアゴのパフォーマンスはかなり良かったと思います。彼のコンディションをできるだけ上げたいと思っています。チームに貢献してくれる選手だと思っていますが、そのコンディションを取り戻すには時間が必要だということが本日はハッキリしたと思います。 --目の前の勝利にこだわりつつも、クラブワールドカップが控えていることでケガ人を出さないようにしなければいけない。勝ちにいきながらも全力を出し切れない、ジレンマを抱えながらの采配になっていると思うが。バランスを見つけることが難しい状況だと思います。可能な限り良いマネジメントをしながら続けなければいけません。スタッフ全体で細かく見ながら分析していきたいと思います。メディカルスタッフがスタメンを決めるわけではないのですが、彼らの意見は大きな影響を持ちます。ここ3試合で取れた勝点は『2』のみですので、われわれにとってかなり取りこぼしの多い、良くない時期になってしまいました。そしていわゆるベストイレブンを常に使い続けることができない状況でもありました。しかし大きな大会を控えていてケガ人を出すわけにもいかない中で、そこまで厚くない層の中から、選手を替えながら戦わなければいけません。
セレッソ大阪
--前半の終盤、後半の立ち上がりと好セーブを見せましたが?どっちに転んでもおかしくない試合だったと思いますが、失点しないことは意識していました。クリーンシートは毎試合意識しているので、失点ゼロで終われたことは良かったです。GKは最後の砦ですし、失点ゼロで終わったら負けはしないので。 --相手には西川 周作選手がいました。お互いに好セーブを見せましたが、彼のプレーも刺激になりましたか?もちろんです。同じ左利きですし、小さい頃からずっと見てきた選手なので。ずっと追いかけている存在ですし、リスペクトしています。目標の選手でもありますが、超えていかないといけない存在だとも思っています。対戦できて、今日は夢のような時間でもありました。
--今日の勝点1をどう振り返りますか?勝ちたかったですね。内容的に見たら僕らが勝ちにふさわしかったと思います。特に押し込んだ後半、1点が欲しかったです。ポスト(に当たったシーン)も二度ほどありました。崩し方や選手間の距離、3人目の関わり方など、攻撃の内容は良かったので、勝てたらパーフェクトでしたが、負けないことも大事。次、勝てるように準備したいです。 --相手は中央が強いですが、うまく回避して、サイドにボールを運んで崩せていたように思います。ビルドアップはうまくやれていたと思います。ずっとやり続けていることですし、どんな相手でもやろう、ということは内容にも出てきていると思います。そこは続けていきながら、こういう試合を勝たないといけない。それをみんなで強く思いながら、次の試合に向けて準備したいです。
セレッソ大阪
監督
0-0でしたけど、エキサイティングな試合だったと思います。両チーム、勝ちに向けて攻める姿勢を見せた中で、自分たちも攻撃の形は出せましたが、決め切れませんでした。前回の対戦(浦和とのJ1第7節/1△1)から試合をこなし、相手も成長し、僕らも成長している姿を見せることはできたと思います。ただ、得点チャンスを作った中で得点できなかったことは、しっかり改善しないといけません。まだまだ試合が続くので、いまやっていることを続けていきたいです。 --後半の2枚代え以降、ほぼ相手コートでサッカーをし続けて、決定機も作り、二度ほどポストにも当たりました。それだけに勝ち切りたかった試合だったと思います。ただ、前半のラスト15分や後半の入りなど、浦和に押し込まれた中でGK福井 光輝選手の好セーブもありました。今日の勝点1をどう受け止めますか?前半に関しては、押し込まれた時間帯の守備の仕方、ブロックの組み方として、距離が少し良くなかったなと思います。また、ハーフタイムに選手にも話をしたのですが、「簡単に相手にボールを預けてしまうと、こういった形で押し込まれてしまう」と。「ランダムなパスではなく、自分たちのボールにしよう」と。後半も入りの10分ほどは流れをつかみ切れていない状況で、強度のところと、自分たちでもっとボールを保持できる時間を作りたかったので、2人を交代しました。そこからチャンスも作りながら、決め切れずに引き分けという展開になりましたが、相手も良いチームですし、相手にもチャンスがありました。学ぶことも多い試合だったので、そこはまた生かして修正したいです。 --ボランチの喜田 陽選手と香川 真司選手がフル稼働しています。今日もしっかりとゲームを作って良いパフォーマンスを見せていたと思いますが、彼ら2人の働きはどう見ていますか?今日のベンチを見てもらえれば分かると思いますが、ボランチ(を本職としている選手)の交代選手はいませんでした。その中で2人はよくやってくれている、という気持ちです。中島 元彦に関しては、今日は体調不良で帯同していません。現状、(ボランチは)替えが利かないポジションになっています。 --前半は「守備の距離が少し良くなかった」ということですが、押し込まれた中でも失点ゼロで終わったことに関しては?ポジティブなことです。試合を重ねるごとに、ディフェンスもしっかりできる状況が作れています。以前は、相手の少ないチャンスを決められて失点することもありましたが、GKとDFを含めて守り切れたことは、成長を感じます。 (最後に自ら切り出して)日本を代表して、浦和レッズさんにはクラブワールドカップでぜひとも頑張ってほしいという気持ちです。あらためて、そういった言葉を添えさせていただければと思います。
浦和レッズ
FW 12
チアゴ サンタナ
--久しぶりにピッチに立ったが。何よりも、痛みなくプレーできたことが良かったと思います。チームに貢献したいという気持ちでピッチに入りましたが、ゴールと結果を出せなかったのが残念でした。ただ、今日の1ポイントは大切な勝点1になったと思います。次の(J1第19節・)横浜FC戦に向けて良い準備をして、勝点3とゴールを決められるように頑張りたいと思います。 --終盤はC大阪の猛攻を受けて防戦一方になったが、どのように攻撃に移行しようと考えていたか。試合の終盤は相手のほうがボールを持っていてチャンスも多く、苦しめられましたが、失点せずに耐えられて勝点1を取れたことが良かったと思います。 --プレーしてみて自身のコンディションをどう感じたか。痛みなくできましたし、フィーリングも良かったですが、7週間プレーしていなかったので試合勘が足りないと思いました。日にちは少ないですが、練習してもっと良いコンディションで横浜FC戦を戦い、クラブワールドカップでは100%でプレーしたいと思っています。
MF 8
マテウス サヴィオ
非常に難しい試合でした。前半はコントロールもしていたしチャンスもありましたが、後半は自分たちにとって厳しい試合になりました。良い試合はできませんでしたが、この勝点1を大切にしなければいけないと思います。 --クラブワールドカップも近づいているが、意気込みなどは。大きな大会への責任感もありますが、いまはクラブワールドカップではなくJリーグに集中したいと思っています。大切な(J1第19節・)横浜FC戦がありますし、自分たちはしばらく勝てていません。しっかり勝って首位から離れないよう、Jリーグにフォーカスしたいと思っています。 --今日は裏へ走るシーンがかなり多かったが、なかなかパスが出てこなかった。前半の立ち上がりは左でプレーしていましたが、途中から中央に移って、そうした裏への動きを意識していました。ただ、もっと修正しなければいけませんし、今日は良い試合ができませんでした。練習から修正していきたいですし、もっと良いプレーをして苦しまないようにしたいです。 --内から外に走ったときなど、ゴールに背を向けている状況でもパスを出してほしいと感じるか。プレーの状況によりますね。例えば、自分の動きで相手を引きつけてスペースを空けようとしているときもあります。全部自分がもらうのではなくて、自分が空けたスペースで味方がもらえればいいとも思っています。チームとしてやらなければいけませんし、スペースを空けるために動いています。 --連戦で疲れていると思う。肉体的だけでなく精神的な難しさもあるか。連戦が多い中でプレーしなければいけませんが、言い訳をしてはいけないと思います。連戦だからうまくいかないといった言い訳はしたくありません。良い環境はそろっているし、みんなが良い準備をしている中では、うまくやらなければいけないと思います。できるだけ回復して、修正しながらプレーできればと思います。