21日に行われた第13節・川崎F戦からスタメン7名を入れ替えて名古屋戦に臨んだが、入れ替えざるを得なかったというほうが正しいだろう。現在の過密日程を乗り切るため、なんとか戦力を維持してクラブW杯に臨むため、そしてその後のことも含めて、厳しいやり繰りを強いられている。
中2日と限られた準備時間とぶっつけ本番の組み合わせで臨まなければならなかったことは割り引く必要があるが、そのような状況に陥ってもチーム力を維持できるよう日頃から取り組まなければならない。フロントが戦力を整え、現場がそれをさらに引き上げていく。まだまだやるべきことは多い。
名古屋戦に話を戻すと、メンバー入れ替えの影響による機能低下が各所に見られた。特に「本当なら埼玉に残して休ませてあげたかった」(マチェイ スコルジャ監督)という安居 海渡の穴は大きく感じられ、自陣に押し込まれた際に強く行ける選手が不在に(※安居 海渡は後半から途中出場)。「押し返すパワーがなかった」(長沼 洋一)浦和の姿を見て、キレイなブロックを組んだままスイス代表に蹂躙された、EURO2024のイタリア代表がフラッシュバックした。
“エクストラキッカー”のマテウス サヴィオの動きも重く映り、独特のテンポ感がかえってブレーキとなって違いを出せず。チーム全体がうまく回らなかったことで、ほとんどの選手が長所を発揮できずに試合を終えてしまった。4月以降では最も低調に終わったのがこの名古屋戦。このままズルズルと下降線をたどることは避けなくてはならない。
一方のC大阪は、直近の第18節・福岡戦に2-0で勝利して連敗を阻止。これで5月はここまで4勝1敗と大幅に勝ち越している。序盤戦では黒星が先行していた中、7勝4分7敗と勝星を五分に戻して“負債”も返済。ようやく上昇気流に乗ってきた。
アーサー パパス監督は「メンタリティーはグループとして成長していると思う。先発の11人だけではなく、途中から入る選手も含め、勝者のメンタリティーが備わってきているのではないかと思う」とチームの成長を実感。自信を深めている。
福岡戦では、途中出場の柴山 昌也、中島 元彦、阪田 澪哉らがそろって得点に絡む活躍。ラファエル ハットンもここ4試合で3ゴールと、得点のペースをより上げてきている。ポストワークを含めた攻撃の全局面で脅威となる存在だ。
今節は両者ともに連戦となり、C大阪はカップ戦も含めて公式戦9連戦の4試合目。対する浦和は5連戦の4試合目と、どちらが有利・不利とは一概には言いづらい。浦和としては、前回と比較して今回は中3日と準備期間が延びること、ホームに戻って戦えることをポジティブに捉えて乗り切っていきたい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
