新監督を迎えて挑む新スタイル。そして手ごわい相手が続いた開幕2戦。うまくいかないほうが自然かもしれないが、さすがにそろそろネジを巻き直したい。ホーム開幕戦である。埼玉スタジアム2002が芝の張替え工事中のため、実に20年ぶりとなる浦和駒場スタジアムでのホーム開幕。そしてようやくの、全席声出し応援可能なホーム開催となる。ここで燃えなければ浦和の男じゃあない。
さらに言えば、2試合とも苦しい結果ではあったものの、内容に前進は見られた。開幕戦の縦方向一辺倒、アクセル踏みっぱなし状態は改善され、前節・横浜FM戦ではプレスのメリハリも向上。ボール保持も工夫が見られた。0-2が続いているが、結果ほど悪い状態ではない。
「開幕と比較するとチームが進化した部分があると感じていますので、私は前向きに状況を捉えています。今後、点を取るようになれば、流れを変えてイメージが変わってくると思います。それをセレッソ戦でできると信じています」 マチェイ スコルジャ監督は前節の試合後会見の総括をそう締めくくった。希望は見えている。ただ、肝心の得点についてはもう少し苦労するかもしれない。チャンスの数、決定機の数はまだ数えるほどだ。急ぐべきなのか、ひと呼吸置くべきなのか、さじ加減が定まらず、チグハグな場面が頻発している。少しずつ改善はされているが、悠長に構えてはいられない。
「個人が突き進めばなんとかなることでも時間が解決することでもなくて、ちゃんと話し合った上で再現性を作れないと、結局同じことを繰り返すだけになります。お互いがもっとコミュニケーションをとるのと、実際にその動きをやってもらうことも必要です。お互い歩み寄って解決していく必要があると思いますし、それは長い時間をかけてやることではないと思っています」 岩尾 憲はそう語り、前節の前半終了間際に起こったブライアン リンセンとの口論もポジティブに捉えている。それはダヴィド モーベルグを叱責した小泉 佳穂も同様だった。「もちろん言い方や取り方はありますけど、ああいう衝突も全然、ポジティブな要求の試合かなと思っています」と語り、昨季までは「少しお客さま的扱いだった」という、外国籍選手に対してもどんどん要求していく姿勢を見せている。この段階を越えれば、浦和は大きく前進できるだろう。
一方のC大阪も、好発進とはいかなかった。リードを守り切れずに新潟との開幕戦を引き分け、前節・福岡戦も一度は追いつきながら勝ち越しを許して1分1敗。特に前節は「ビルドアップで安定して運べなかった」(小菊 昭雄監督)ことから苦戦を強いられたが、今節はGKキム ジンヒョンが復帰の見込み。前節の課題は好転しそうだ。
浦和としては、昨季までの苦手意識を払しょくする意味でも勝利が欲しいところ。“聖地・駒場”開催で増し増しとなる密度を味方につけ、今季初得点と初勝利を達成したい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
