迎えた準決勝第1戦。立ち上がりこそプレスが掛からず相手にボールを握られ、早い時間帯に先制を許したが、そこから主導権を握られ続けるのではなく、前半のうちに少しずつ流れを引き寄せると、後半は前からのプレスで試合を掌握。同点のシーン以外にも三度クロスバー直撃のシュートを放つなど、複数の決定機を作った。
「チームとしても、個人としても、成長が見られたことをうれしく思います。相手の素晴らしい立ち位置からのボールポゼッションに対し、一人ひとりが粘り強くチャレンジ&カバーを繰り返し、時間の経過とともに守備でも対応できました。攻撃のところも、相手の強度の高いプレスに対し、しっかりと準備してきたことができた時間も増えました」 第1戦の内容について、小菊監督はこう総括した。新体制になって以降、攻守における規律の再構築に力を注いでいるC大阪。まだチームは発展途上だが、第1戦で少なからず自信を得ただろう。「人にバトルする、球際で勝つ。それを連続すること」と、指揮官は第2戦の重要なポイントを話した。前線からの連動した守備で相手のビルドアップを制限し、果敢にゴールを目指して決勝進出を手繰り寄せたい。
一方、ホームでの第1戦を勝ち切れなかった浦和としても、まったく焦る状況ではない。無得点では勝ち上がれないため、まず得点を奪うことが必須ではあるが、ボールを握る時間を増やし、相手を動かしてスキを突く。慌てることなく、積み重ねてきたサッカーを発揮することに力を注げばいい。ただ、J1第31節の神戸戦、第1戦と、ビルドアップを引っかけられる場面も増えている。パスの出し手と受け手の状況判断が重要になる。さらに、中3日の連戦でどれだけ守備の強度を保てるかもポイント。第1戦で先発を外れた選手たちが出ることで、チームに活力を与えていきたい。
C大阪は2017年以来、浦和は2016年以来となるファイナル進出へ向け、互いのプライドが激突する第2戦。キックオフは、10日の15時となっている。
[ 文:小田 尚史 ]


