C大阪は鹿島、G大阪、大分と同居したグループステージを2位で通過すると、湘南と対戦したプレーオフステージではホーム、アウェイともに勝利。続く川崎Fとの準々決勝は、2戦とも劇的な展開となった。ホームでの第1戦は、0-1で迎えた89分にアダム タガートの起死回生の同点ゴールで引き分けに持ち込むと、アウェイに乗り込んだ第2戦はさらにドラマチックな結末に。0-2と敗色濃厚な90分、加藤 陸次樹が山中 亮輔のクロスに合わせて1点差に迫ると、90+6分、ラストプレーで山田 寛人が同点ゴール。2戦合計3-3ながら、アウェイゴールの差で準決勝進出を決めた。一方の浦和は、今季のルヴァンカップは準々決勝からの出場に。その相手は名古屋。敵地での第1戦は1-1、ホームに戻った第2戦は3-0で勝利し、2戦合計4-1で準決勝進出を決めた。
今季、リーグ戦での両者の対戦は、C大阪の2勝。2-0、1-0といずれもクリーンシートを達成している。直近の対戦はこの試合のちょうど1週間前。14日に行われた明治安田J1第26節では、24分、素早いリスタートからのカウンターで加藤がゴール。先制に成功したC大阪は、浦和のシュートを4本に抑えるなど、守備の組織が機能。C大阪とすれば、ルヴァンカップでも「自分たちがやるべきことは変わらない。(プレスの)スイッチの入れどころなど、全員で狙いを持った守備を行い、チャンスを逃さず先に決めたい」(加藤)。豪州代表のアダム タガート、U-21日本代表の西尾 隆矢は不在だが、ホームで迎える第1戦、チーム全体で共通意識を持った試合運びを徹底し、浦和にアウェイゴールを与えず、ファイナル進出に近づく勝利をつかみたい。
対する浦和は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出を決めた8月こそ絶好調だったが、9月に入り、コロナ禍にも見舞われるなど、チーム状態はやや停滞気味。前述のC大阪戦から中2日で臨んだ直近のJ1第30節・湘南戦でもスコアレスドローに終わるなど苦しんでいる。もっとも、各ポジションに優れたタレントを擁し、ツボにハマったときの攻撃力は非常に高い。こちらも日本代表の酒井 宏樹、U-21日本代表の大畑 歩夢らは不在だが、リーグ戦ではこじ開けることができなかったC大阪の守備を打ち破り、アウェイゴールを奪いたい。
リーグ戦での“シーズンダブル”に続き、カップ戦でもC大阪が浦和から勝利を収め、決勝進出を果たすか。それとも、ACLに続いてルヴァンカップでも浦和がファイナルにコマを進めるか。注目の準決勝第1戦は、21日19時キックオフとなる。
[ 文:小田 尚史 ]


