1-1のアウェイゴールが生きるのは、第2戦が0-0に終わった場合のみ。先に1点を先取されてしまえば、たちまち霧散してしまう。最初からスコアレスでもいいと考えて試合に入るのは得策ではないだろう。
「大事なのは、われわれが攻撃的にプレーすることです。この途中経過をアドバンテージだと思って油断していると、非常に危険な展開になってしまいます。名古屋戦と同じように、ゴールを取りながら勝ちにいきたいと思っています。C大阪が得点すると、逆に相手のアドバンテージになる状況です」(リカルド ロドリゲス監督) 逆に打ち合いとなった場合は、それこそ勝ち切らなければならない。お互いが2点以上を取っての引き分けの場合、今度はC大阪がアウェイゴールで勝ち上がることになる。今季三度の対戦すべてで、C大阪に先制を許している浦和。第1戦も後半から大きく盛り返しただけに、試合の入りが一層重要となる。
「ACLなどでは逆に、非常に良い立ち上がりから前半のうちにリードする流れでした。FC東京戦、名古屋戦、柏戦でもわれわれが良い立ち上がりでリードすることが多かったですが、ACLのあとに少し(新型コロナウイルスの)感染者が出てしまって、難しかった試合もありました。特にこういったトーナメント戦では立ち上がりが重要になってきます。1、2カ月前の浦和を取り戻すことが大事ですし、そうすれば最初の45分から60分で試合を決めることができると思います」 リカルド ロドリゲス監督は定例会見でそう語ったが、7~8月の好調期を経ながら、新型コロナウイルス感染症の陽性者が続出した9月はメンバーやコンディションが整わずに、エンジンのかかりが遅い試合が目立った。いかに試合の入りからテンション高くプレーできるか、そして相手が疲れていない状態でも本来のビルドアップと崩しを実践できるかがカギだ。
酒井 宏樹、大畑 歩夢、鈴木 彩艶が引き続き代表活動で不在。さらに第1戦は温存したかとも思われていたキャスパー ユンカーとアレックス シャルクは「メディカル的な」問題で不在だったことも明かされた。メンバーがそろわない状況は相変わらずだが、右SBで関根 貴大が新境地を見せ、明本 考浩もパワフルなプレーを披露。復帰後は低調だったダヴィド モーベルグも少しずつ調子を上げている。
両サイドを起点に、ピッチを幅広く使った攻撃を仕掛けていきたい。何より心強いのは、第2戦をホーム・埼玉スタジアム2002で迎えられることだ。ルヴァンカップで準決勝敗退となった昨季は第2戦がアウェイと順番が逆だった。
きっちりと逆襲して決勝へとコマを進めたいが、C大阪も同様のことを考えている。「準々決勝もホームで1-1でスタートし、アウェイで劇的なゴールで準決勝に進むことができました」と小菊監督。優位を生かすのは果たしてどちらか。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
