1点が遠かった両チーム。勝点1を分け合う結果に
アビスパ福岡
監督
決定機がなかったわけではありませんが、お互いに渋いゲームになったかな、と。得点力がないチーム同士のゲームだったな、という印象です。大事なところでイージーなミスが起きるといったところも含めて、当然、僕の関わりもあるのでしょうが、もっと迫力を持って相手ゴールに向かうような、そういう働きかけはしているものの、やはり中の温度感で自信を持ってできないというところも混在しているのかなと思います。失点をゼロに抑えてくれたことは評価するというか、(無失点が)久しぶりだったので(J1第13節・湘南戦以来6試合ぶり)、一歩前進だと思いますが、やはり得点を取らないと勝点を手にできません。そういった中で次はカップ戦(ルヴァンカッププレーオフラウンド・広島戦、天皇杯2回戦・沖縄SV戦)を挟みますが、大事なゲームが控えていますので、そこへ向けてしっかり準備したいと思います。 --今日はボールを前から奪いにいくのではなく、相手にボールを持たせて、リスクを最小限に抑えながら得点を取りにいったように見えました。前から奪いにいく姿勢は常に持っていますが、選手の中で判断して行けるタイミングではなかったというシーンが多かったのかなという印象と、ヴェルディさんは中盤の森田(晃樹)選手、平川(怜)選手、齋藤(功佑)選手らボールを引き出す選手のテクニックが高いので、そういうところで行き切れなかったというのが正しい表現かもしれません。 --勝負を懸けるタイミングについて。得点を取りにいく、90分を通してのマネジメントは持っていましたが、結果が出なかったので、自信を持ってそうしたと言いにくい部分はありますが、選手たちはしっかり働きをまっとうしてくれたと思います。 --リーグ前半戦を終えての手ごたえと課題は?正直、僕が目指している、やりたいことの半分もできていないという印象です。というのは、選手の自信というか、気持ちの余裕とか、ケガによる離脱選手の状況、選手個々人のできることの表現とか、勝てていない状況も含めて、どんどん積み上がって良いものに、というところまで至れていないというのが正直な感想です。今日までの19試合、良かったときもあれば悪かったときもあるし、今日のように渋い展開になることもある。得点チャンスがなかったわけではないので、そういうところを決め切れていればまたゲームコントロールできるのかなというところと、どのチームもそうですが、得点力のところが一番難しいので。そこを個人でどうこうではなく、われわれはチームでカバーする、その連係力、コンビネーションで勝負するチームだと思っているので、その質をもっと高めていかなければいけない。横綱相撲で行けるレベルには達していないので、僕の未熟さも含めて、ルヴァンカップ(と天皇杯)を挟んでリーグ後半戦が始まりますが、より勝ちながら、選手に自信を植えつけながら、やれることを増やしていく、そういう残り19試合にしたいですね。
東京ヴェルディ
監督
東京ヴェルディ
--前半の二度のピンチにおける対応について。最初の至近距離からのシュートは、ボールが来てからだと反応が遅くなってしまうので、ある程度、自分の中で予測した上で飛んだほうにボールが来て、しっかりキャッチできました。(二度目のセーブについては)自分のセービングというよりも、相手のシュートミスだったように思います。 --今日の攻撃に関してどうみていますか?個人的な考えとして、90分の中で良い時間帯はなかったように思います。前半も、後半もシュートを打てていない、枠内シュートがほぼないゲーム展開なので、良かったとは言えません。 --後半、福岡がウェリントン選手を投入しました。そこでの怖さはありましたか?分析にもありましたが、ウェリントン選手が入ってからの空中戦のところは注意する必要があると認識していましたし、空中戦の一発目のところで負けたとしても、セカンドボールの対応は良かったと思います。
--最終盤からの途中出場ながら主にセットプレーで存在感を発揮しました。自分のキックのところを生かすように言われてピッチに入りました。良いボールもありましたが、力が入り過ぎてミスになったシーンもあったので、それを成功につなげられるようにもっと練習しないといけないと感じています。 --ベンチから今日のチームの攻撃をどう見ていましたか?自分が入ったときのプレーイメージは?チームの流れがあるとは思いますが、自分が入ったら自分の特長を出せばチャンスを作れると思っていたので、特にキックのところを生かそう、と。実際にベンチから見ていたときもサイドからのクロスを相手が怖がっているようにも見えたので、自分が出たときもそういうプレーをしてみようと思っていました。
前半がわれわれの中では求めているものとは少し違う形になりました。そこはチーム全体として、個人として、しっかりとフィードバックして次につなげなければいけない。われわれが求める相手陣地でサッカーをやる、そこを出し切るというところを、できないまま交代していった選手というのは、やはりそういうことがないような振り返りをしっかりしたいと思います。もちろん最終盤のようなシーンをもっともっと前半から作りたかったのですが、前半は正直、奪われてカウンターという良くないサイクルでした。全体として切り替えのところを含めてスイッチのところが緩かったのかなと思います。 --立ち上がりは悪くなかったと思いますが、それ以降の流れをどうみていますか?見直さないと分からないところがありますが、いまの僕の印象ではかなり相手が中を閉めて、ボールに来るというよりは中に入らせないという試合への入り方をしてきたので、余裕を持ってボールは回せた。そこでの判断がクロスを入れたりとか、1対1にできるのに、わざわざ寄っていって2対1になったりとか、あるいはスペースをうまく使えなかったり、相手が引いたところをどう揺さぶるかの判断が良くなかったと思います。 もう1つは、思いのほかボールを回せている状況の中、奪われた瞬間が、相手に合わせたという言い方が良いのか、すぐに奪い返せるだろう、また自分たちがボールを回せるだろうというような、相手が中を固めてきたサッカーに少し合わせてしまったかな、と。回せるのであれば、もっと技術と判断と精度を持たなければいけないし、誰を1対1にするのか、誰がゴール前に入っていくのかというところ、クロスの選択を含めてつたなかった。また、切り替えのところはわれわれが甘いところから入ってしまったので、今度前から奪いにいったときに間延びして、そこの間を使われてカウンターを食らうという悪循環になった。最初の入りのところでの、「これはいつでも決定機を作れるんじゃないか」という感覚が良くなかったのかなと思います。
アビスパ福岡
FW 18
岩崎 悠人
--前半に二度の絶好機を作り出しました。前回に引き続き、チャンスで決め切ることができていれば簡単にゲームを進めることができていたと思うので、そこはチームとして、特に攻撃陣が反省しなくてはいけないと思います。 --二度のチャンスは藤本 一輝選手との連係で作り出しました。シャドーの選手が中央に入ってきてくれると、僕のプレーがシンプルなものでいいので助かります。距離感が悪いと、自分のプレーが難しいものになりボールを失ってしまうので、僕が(ボールを簡単に)落とすくらいのプレーでいい、という状況になったほうが良いと思います。 --後半は相手に対策されたという印象ですか?後半は相手もかなり(動きが)落ちていたので、そこで勢いを僕らが持って行ければ良かったのですが、それができませんでした。ウェリントン選手が入ったあとは、そこだけを見る攻撃になり、セカンドボールを拾われてカウンターを受けるという場面が増えたのも少しもったいないなと感じました。 --思ったよりも早めの交代となりました。「前半でひざを痛めていたので、そこも考慮した」と監督から言われましたが、それだけではなく、プレーの面でもいろいろと指摘されたので、そこは改善して次につなげたいと思います。
FW 17
ウェリントン
--守備面も含めて、今日は良い動きを見せました。自分の空中戦の強さを発揮できたことは良かったと思いますが、チームとしての攻撃が自分へのロングボール頼りになってしまったのは決して良いことだったとは思いません。今日はピッチがすごく乾いていて、両チームにとってやりにくかったところがあり、それを言い訳にしたくはないが、もう少し足元でつなぎながら崩す意識があっても良かったのかなと思います。それを表現することなくロングボール頼りになったことは反省点の1つだと思います。 --ロングボールに競るとき、周囲の選手にどういうサポートをしてほしいですか?距離感のところ、自分はボールを飛ばす力もあるので、それが可能と思われるときには離れていてほしいし、来るボールの種類、それは速いボールなのか、滞空時間の長いボールなのかによって、良い距離感を取ってほしい。もちろん、それが簡単ではないことは分かっているし、特に自分がケガで少し戦列を離れていたので、その感覚的な部分が少しズレているとは思います。だから練習を通してなるべく早く、僕がケガをする以前のものに戻さなければいけないと感じました。 --今日で9戦未勝利。この状況をどう捉えていますか?自分たちができるところを見せられる試合や場面はありますが、それが結果につながっていない、練習で取り組んでいることが実戦で披露できていない状態にあると思います。ただ、この状況が長引けば、取り戻すのがかなり厳しい状況になるので、まずはルヴァンカップ(プレーオフラウンド・)広島戦での勝利によって自信を取り戻すことがいまの自分たちにとってとても大事なこと。自分たちが持っている力はシーズン序盤で見せることはできていたので、それを取り戻す、そのための自信をもう一度手にする必要があると思います。