ホームの福岡は8戦未勝利という苦境にある。ただ、0-2で敗れた前節・C大阪戦の内容は攻守ともに良かった点も多く、悲観するだけではなく、良い面を継続的に表現しようとの前向きな雰囲気がチーム内にはある。
昨季東京Vに在籍した見木 友哉と、2023年に期限付き移籍により東京Vでプレーした北島 祐二にとっては古巣戦で、もし出場すれば9試合ぶりの勝利に向けたパワーとなるはず。ただ、見木 友哉は5月10日の明治安田J1第16節・横浜FC戦で負傷交代したあと、21日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦・富山戦に途中出場して復帰を果たすが、前述のC大阪戦はメンバー外に。負傷離脱の北島 祐二も練習には復帰しているが、4月12日の第10節・横浜FM戦以降はメンバー外が続いており、今節での出場はともに微妙な状況にある。果たしてどうなるか。
ただ、湯澤 聖人がリーグ戦2試合連続で途中出場、藤本 一輝が前節でリーグ戦6試合ぶりの先発を果たし、ウェリントンも前節で同3試合ぶりに出場するなど、前々節・名古屋戦でサブメンバーにGK2人を入れざるを得ない“野戦病院状態”から少し抜け出した感はあり、金 明輝監督の戦略に幅も出てきそうだ。
一方の東京Vは前節・京都戦を新井 悠太の後半アディショナルタイムの決勝ゴールで勝ち、連敗を『2』でストップ。今節は今季二度目の連勝を目指す。京都戦ではシュート数が6本にとどまっており、城福 浩監督が課題として挙げた「アタッキングサードのところでシュートまでどう持っていくか」という点は、勝点3獲得への大事な要素だ。
両チームともに高い位置から能動的にボールを奪いにいき、攻撃を仕掛けることを狙うだけに、まずはプレスの質や連続性が主導権争いの大きなポイントになりそう。また、そのプレスをうまく外してボールを前進させるビルドアップにもこだわるだけに、その効果を上げるための両指揮官の選手配置などの戦略にも注目したいところ。
そして球際の強度も追求するチーム同士のため、局面でのバトルはかなり激しくなる予感。特に勝利から遠ざかっている福岡は、岩崎 悠人が「最近はこぼれ球を相手に拾われる場面が多い。そこで1つ自分たちのものにすることができれば攻撃回数が1つ増えるので、そういう細かいところをおろそかにしないようにしたい」と言うように、球際の勝負にはかなりのこだわりを持って臨むことになりそうだ。
昨季の同カードは東京Vが1勝1分、ベスト電器スタジアムでのJ1第24節は山見 大登の決勝ゴールで東京Vが制している。今回の結末はいかに?
[ 文:島田 徹 ]


