静寂な入りから、動いた後半。終わってみれば1-1の痛み分け
名古屋グランパス
監督
本当に悔しいというか、もったいない試合だったと思っています。前半はお互いに堅い試合で、後半に(名古屋が)良い形で先制することができて、その後もチャンスは何回かあったと思います。そこでもう1点決められるのかという部分。セットプレーで(今節を含めて)ここ2試合やられていますが、逆に(ほかの場面で)危ないシーンはなかったと思います。ああいうところで(失点)ゼロで終えることができれば、もっと勝点を上積みできると思います。まだまだ甘さがあると思うので、次戦に向けて修正をして、しっかり準備をしていきたいと思っています。 暑い中、たくさんのサポーターの皆さんが応援に来てくれて、なんとか勝利をと選手たちは最後まで戦ってくれたと思います。ぜひ勝つ姿を見てもらえるように、われわれも一緒になって戦っていきたいと思います。 --前半から相手を引き込んでという攻撃に見えたが。まったくそんなことはないです。逆に清水に初先発の選手(マテウス ブルネッティ)がいて、情報として天皇杯(2回戦・松本戦)では前半にウイングバックで後半から3バックの左でした。日本ではそれぐらいしか情報がない中で、相手の左サイドが前節(・G大阪戦)と少し変わってきたので、その辺りでなかなか良い形でプレッシャーを掛けることが少なかった。そこは清水に回避された部分もあったと思います。別に引っかけて早く攻めるというのを狙っていたわけではないです。 --先制点を決めた山岸 祐也選手の評価は?素晴らしい働きだったと思います。後半、先手をとれるようになって、シュートも自分たちが狙った形から打てるようになってきたので、良い仕事をしてくれると期待を込めて入れたのですが、しっかり得点を取る仕事はしてくれたと思っています。
清水エスパルス
監督
前回対戦時(J1第14節/0●3)の国立でのあの悔しさ、屈辱を晴らそうと、われわれスタッフ・選手だけではなく、同じ思いを持った6,000人を超えるサポーター・ファミリーがこの地まで駆けつけてくれました。そんな彼らの大声援が、最後の最後までわれわれに力をくれましたし、それに応えるかのように、選手たちは我慢強く、何がなんでも勝点を取るんだ、逆転するんだといった、胸が熱くなるようなプレーを見せてくれました。このエスパルスというクラブの一体感、力をアウェイの地で示せたことを本当に誇らしく思っています。 だからこそ、一縷のスキも見せることなく試合を進めたかった。もう一度、クリーンシートにこだわりながら、先に点を取る、仮に先に失点したとしても、ひっくり返すところまで持っていけるようにしたいです。 この空気感を大事にしながら、選手、スタッフ、そしてわれわれには心強いサポーター・ファミリーがいるので、一体感を持って、より一層の勝点の上積みができるように、ひっくり返すところまで持っていけるゲームをたくさん見せられるように、必死になってトレーニングしていきます。 --前半終盤には高橋 祐治選手の負傷交代もありました。ハーフタイムの指示について、話せる範囲で聞かせてください。まずは「祐治のぶんまで戦って、必ず勝ちを持って帰ろう」と伝えました。前半はパーフェクトに近いくらいの出来で、球際のバトル、われわれらしくボールを動かす部分、どちらも非常に良かったです。ただ、われわれの得点はゼロでした。当たり前ですが、フットボールは90分間で勝敗が決まるので、前半だけ良くても後半はまったくダメというゲームがあってはならない。そういった意味でもう一度気を引き締めて、この守備を続けながら、前節(・G大阪戦)も課題だった“どうこじ開けるか”の部分について共有をしました。 後半、相手もパワーを出してきて、前半のようなゲーム展開にはなりませんでした。我慢強くみんなで戦っている中で、たった1回だけ、ミスとは言えないようなところからカウンターを食らってしまった。やはり、名古屋さんのストロングポイントのカウンターは警戒していただけに、なんとか数的同数に持っていける守備ができれば良かったのですが、2対3の状況を作られてしまったので、あそこだけは反省点です。 ただ、そこから交代選手を含めて盛り返してくれましたし、ゴール裏からサポーター・ファミリーがわれわれに力を送ってくれました。 ハーフタイムに「とにかく勝点3を取ろう」と話をして、攻撃の糸口を何カ所か修正した中で、意図してやろうとしていたところは高く評価しています。 --マンツーマンをかいくぐるための準備をチーム全体でしっかりと積んできたと感じられるパフォーマンスだったように感じましたが、監督はどのように評価されていますか?まずはフットボーラーとしての意地を見せようと話をしていました。1対1のバトルが多くなるゲームで、どちらが勝点や勝利への執念、そして最後のクオリティーの違いを見せられるのかがカギだと思っていました。90分間、我慢強く、勝利を奪いにいく姿勢には、心が熱くなるものがありました。ただ、結果は同点で、あらためて、逆転まで持ち込める力をつけたいなと思わせてくれるゲームでした。最後のちょっとした精度、ボールは入っているけれども、狙いとしている場所に人が入れていないなど、修正できる部分も何カ所かありました。最後のクオリティーを出すのは一番難しいですが、疲れている中でも判断、アイディア、クオリティーを出せるように、また厳しいトレーニングを積んでいきます。
--待望のJ1初ゴールでしたね。現在の心境は?自分としては、(初ゴールまで)すごく時間がかかってしまい、期待してくれる皆さんを待たせてしまいました。プロに入ってからは、なかなか思うような結果を出せず、苦しい時間も長かったのですが、この瞬間のためにずっとやってきました。エスパルスでゴールを決めるために、これまで期限付き移籍も繰り返してきたので、自分としてはすごく大きな一歩だと思いますし、いまは「ここからだ」という気持ちでいます。 --「結果がすべて」と言い聞かせてきた中で、リーグ戦出場2試合目で得点を取れた意義をどう感じていますか?最初の数試合で決めないとダメだと思っていました。天皇杯(2回戦・松本戦)も含めたここまでの2試合、すごく感覚は良かったですし、自分としても、今までやってきたことが間違いじゃなかったと、自信を持って臨んだ今日のゲームでした。いまはすごく良い精神状態ですし、結果につながって良かったです。 --得点後にはベンチで何かを確認していましたよね?アウェイで1-1に追いついた中で、押せ押せムードでこのまま逆転を狙いたいと気持ちと、1つ落ち着かなければならない気持ちがありました。今後の戦い方についてのすり合わせをしていました。
--1点ビハインドとなった直後に投入されましたが、秋葉 忠宏監督からどのような指示を受けてピッチに立ったのでしょうか?0-1になったところで呼ばれたのですが、得点を取りにいくための役割を任されていました。同時に、2失点目を避けるための意識づけもありました。自分としては、タイトに来る相手だったので、距離感よくボールを動かしながら、良い形で攻撃に移るためのプレーを心がけていました。 --千葉 寛汰選手が挙げた同点ゴールのシーンでは、右CKからドンピシャのアシストがありました。ニアが空いている感覚はあったので、うまく寛汰が入ってきてくれました。入るポイントはチームの中で共有されているので、キッカーの自分としては良いボールを上げるだけでしたし、寛汰が決め切ってくれてありがたかったです。 --セットプレーで流れを変えるプレーが多いですが、ご自身はどのような感覚で蹴っているのでしょうか?チームからキッカーを任されている以上、責任は生まれます。僕としても、CKやFKでチャンスメークするところには自信を持っていますし、武器だと自覚しています。もちろん、チームとしては流れの中で得点を取れることが一番ですが、セットプレーでも取れるようになると、よりラクな試合が増えると思っています。勝負の世界なので、どんな形であれ1点を取れることはすごく大事です。もっと突き詰めていかなければならない点もありますが、現状は自信を持って蹴れています。
名古屋グランパス
DF 20
三國 ケネディエブス
--試合のまとめ方をどう感じているのか。悪くなかった、むしろ良かったほうだと思います。失点するまでちょくちょく危ないシーンもありましたけど、けっこう普通に守れていたと思います。 --先制したあとに“行ってこい”の展開になったが、守備の緩みはなかったのか。リスク管理のところがちょっと曖昧になってしまったかなと思いますし、みんながみんな攻撃になっちゃって、多分後ろがコーチングしてボランチを1枚残すとか、もっと徹底できれば良かったなって思います。 --失点に至る流れをどう捉えているのか。自分の苦手なところが全部出た。ああいう高いボールに対して、敵とボールを見ながら競り合うところとか、前から行くと後ろはマンツーマンでカバーもいないですし、相手に完璧に勝とうとし過ぎた部分が出たと思います。もっと賢く、自分は突っ込まずに相手のミスを誘うようなプレーができていたらと思います。
FW 11
山岸 祐也
--得点シーンを振り返って。マテちゃん(マテウス カストロ)が前を向いた瞬間に、自分が追い越せばチャンスになると思ったのでスプリントをかけて、最後はGKの動きを見て冷静にというところだけを意識して、うまく決めることができたと思います。 --意外と難しいシュートだったと思うが。左に(永井)謙佑くんがいたので、右側に行けば数的優位を作れると。ああいうところではスプリントをかけないといけない。シュートは転がすと足に当たっちゃうので、ちょっとだけ浮かしました。福岡にいたときも何回かああいうシュートでGKの脇を抜いていました。 --先制点を奪ったあと、オープンな展開になったが。自分としてはあの時間帯でもう1点取れたらいいなと思っていました。あそこで引くとまた押し込まれてしまうと思うし、前から行って奪って良いシーンも出ていたと思います。うまいバランスというか、そこはしっかりしないといけないと思うし、CKになったシーンも相手のコートでしっかりはね返せたらというのもあったと思う。そこから逆に自分たちがつないだらチャンスになるので、そこはチームとしてもっとうまくやっていかないといけないと思います。