岡山のチーム状態は上々だ。東アジアE-1選手権によって2週間あった準備期間も暑い日が続く中で濃い練習を重ねられており、松本 昌也は充実感を覚えている。
「ヤバいです、湿度が。(前所属・磐田時代の)静岡も暑かったですけど湿度がちょっと違う感じがしますし、練習もキツい。ちょっと時間は短くなっているけど、強度のある練習が続いているので。でも、これをやっていたら強くなると思います」 夏場でもタフに戦い抜く準備はしっかりと行われている中で、松本 昌也は神戸戦のポイントをこう語っている。
「神戸はセカンドボールの回収、球際、切り替えというところに強みのあるチームなので、まずそこで負けないこと。あとは、ボールを奪ったあとのところですね。そこは(前節・)広島戦ですごく感じたところでしたけど、奪ったあとに1本2本のパスをつなぐ質が求められてくると思います」 神戸が強みにしているところは、岡山も強みにしているところ。そこで劣らないことはもちろん、マイボールの時間を増やして相手コートで試合を進める時間を増やしていくことは大事なポイントになっていくに違いない。
神戸は直近のリーグ戦6試合を5勝1分と好調で、16日に臨んだ天皇杯3回戦では延長戦の末に甲府を破ってラウンド16へ勝ち進んでいる。甲府戦はリーグ戦から先発の選手を大幅に入れ替えて臨んだ中、後半終了間際に岩波 拓也が同点ゴールを決めて追いつき、延長戦でエリキが勝ち越しゴールを決める勝負強さを見せている。今節まで中3日の準備期間しかないが、良いチーム状態で今節を迎えられるはずだ。
E-1選手権で日本代表の優勝に貢献した選手たちのプレーも楽しみだ。岡山の佐藤 龍之介も神戸の宮代 大聖も日本代表の一員として戦ってきた貴重な経験をチームに還元してくれるはずで、2人とも試合を決定づけるプレーができるアタッカーだけに、今節の勝敗を大きく左右するキープレーヤーになるだろう。
一方、両チームのGKも勝敗のカギを握るはずだ。岡山のゴールを守るスベンド ブローダーセンは、6月度の明治安田Jリーグ月間ベストセーブ賞を受賞し、7月に入って第二子が誕生。公私ともに充実感をみなぎらせている。神戸のゴールを守る前川 黛也は、リーグ戦3試合連続無失点中。常に最善の準備を行うことを大事にしているGKは今節も高いパフォーマンスが期待される。
ミドルエリアで激しい攻防が繰り広げられること必至の90分になる中、お互いのゴール前で力を示して勝利に導くのは誰か。最後まで目の離せない試合になることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
