得点は生まれずとも、『1』を上積み。横浜FMは降格圏脱出
横浜F・マリノス
監督
たくさんのファン・サポーターの皆さんが駆けつけてくれた中、最終的に勝点1を積み上げた形となりました。もちろん勝点3を取れれば良かったのですが、貴重な勝点1だと思います。町田の圧力、その力は分かっていましたし、それに打ち勝ってなんとか勝点3を取れればという狙いでした。最後、チャンスを決め切れなかったのは残念ですが、先ほども言ったように貴重な勝点1だと感じています。 --その貴重な勝点1を積み上げたことで、勝点で並んだ湘南を得失点差で上回り、降格圏を脱出しました。気持ちの面でラクにこそなりませんが、ポジティブではあります。少しポジティブな気持ちにはなりますが、まだまだリーグ戦は続くので、変わらず進み続け、勝ちを積み重ねるしかないと思っています。 --前線に守備のタスクを課しつつ、ボランチは少し落ちて明確な町田対策を講じました。その評価を聞かせてください。結果的に失点せず、最後までいけました。もちろんピンチはありましたが、チームとしてやってほしいことは最後まで交代選手も含めて全員でやってくれました。 --ヤン マテウス選手が移籍を前提にチームを離脱し、近年の横浜FMの象徴だったブラジリアントリオが全員不在となりました。代わって、今日は多くの選手が攻撃を担いましたが、ポジティブ、ネガティブ、両面の評価を聞かせてください。本当にすべてをポジティブに捉えています。もちろんブラジル人3人の攻撃力は大変素晴らしいものがありましたが、いまはもう全員で補い合ってチーム全体で戦うことができています。交代選手も含め、インパクトを与えられていると思いますし、もっともっとパワーをつけて勝点を積み上げていきたいです。
FC町田ゼルビア
監督
8連勝のことを一度断ち切った上で試合に臨もうと選手たちを送り出しました。また無失点で試合を進めることによって勝機が出てくると、決して勝ち急ぐことがないようにすることを徹底させました。われわれの持ち味である前線からのプレスを掛けて、推進力を発揮していく展開を実践していこうと、選手たちが強い気持ちで臨めるように伝えてきました。前半からチャンスを作りながらも1点が遠かったです。後半は対応が難しいクロスがゴール前に入ってくる場面もありましたが、はじき返せたことは、中2日での試合にもかかわらず、運動量を落とすことなく、最後まで奮闘してくれたのは称賛に値します。決して負けたわけではありません。無失点の展開を維持しつつ、勝点1を積み上げることができた結果をポジティブに捉えて、中3日で迎える天皇杯(準々決勝・鹿島戦)に向けた準備を進めていきます。 --攻撃面と守備面で意図した形をどれほど表現できたのでしょうか。後半の立ち上がりの10分は前から行くことを徹底しました。また最近は両ワイドに速い選手を配置しながら、われわれの背後を狙ってくる相手は多いです。その中でギャンブルと言えるようなラインアップをすることは難しいかもしれません。そういう展開になるのであれば、ミドルプレスに切り替えて、コンパクトな陣形を構築しながらセカンドボールを拾っていくという形に切り替えていくことも意図していました。一方の攻撃面ではボランチの脇やポケットへ進入していく形は作れていたと思います。選手たちは自分で判断しつつ、ポケットへ進入をしながら、何度かチャンスを作っていました。そういったポイントを押さえながら、相手を攻略しようとしていることは、選手たちの成長として捉えています。ゴールを決めることはできませんでしたが、選手たちの考え方やゲームの持っていき方という視点では、できることとやらないほうがいいことの棲み分けは、しっかりとできていたという印象を持っています。 --ネタ ラヴィ選手を初スタメンで起用した意図を聞かせてください。攻守にわたって、アグレッシブさや巧みなボールコントロールでは本来の力を発揮してくれました。合流間もないために、スタートから出る機会もなかったことは本人の不安にもつながっていたかもしれません。しっかりと前(寛之)とコミュニケーションをとりながらバランスよくやってくれました。また危険な場面を察知しながらインターセプトしてサイドチェンジを展開するなど、彼の持ち味を存分に発揮してくれました。ネタ ラヴィをスタメンで起用することで下田 北斗も控えていますが、中山 雄太も少し休ませることができました。過密日程の中で、彼が選手間での信頼を勝ち取っていくことで良い競争を促すことにもつながります。今日は合格点を与えられるだけの活躍をしてくれました。
FC町田ゼルビア
--中2日でのタフな試合は、引き分けという結果で勝点1を積み上げました。連勝している中での引き分けは、負けに等しい感情が出てしまうものですが、無失点で終われたことは幸いの結果かなと思います。最後のポストに当たった場面は、僕の足に当たって、(谷)晃生が微妙に触れて、ポストに当たったこぼれ球を(菊池)流帆がクリアした形になりましたが、僕らにツキがあったと思います。なんとか勝点1につなげることができました。 --藤尾 翔太選手が出場停止で不在の中、前からの規制の掛け方は後ろから見ていていかがでしたか?前からの規制に関しては、前日練習でかなり詰めました。町田の1トップはかなりタスクが多い中で、(ミッチェル)デュークも前半からチームを引っ張る仕事をしてくれましたが、本人は結果も欲しかったでしょうね。
--タフな試合となりました。相手はボールを動かしながら、町田のことを走らせてくるような意図を持っていた印象です。チャンスを作っていたので、前半で決め切ることができていれば、という展開でした。こちらは中2日で相手は1週間あった中で、準備期間の差が出たのかなと思います。それでもみんなでめちゃくちゃ頑張って勝点1を取れました。 --来週は天皇杯準々決勝・鹿島戦も控えている中で、今日の勝点1という結果をどのように受け止めていますか。連戦でも勝ち続けられるチームになっていかないといけません。それをみんなで痛感する試合になったかもしれません。ただ、今日の勝点1が今後の優勝争いに大きな意味を持ってくるだろうと結果をポジティブに受け止めています。
横浜F・マリノス
MF 8
喜田 拓也
--31歳の誕生日当日が試合日となりました。サッカー選手としてもそうですが、まずは人として無事に誕生日を迎えられることは本当に幸せなことです。大切な家族がいて、大切な仲間がいて、そして、僕に関してはすべてを懸けたいと思えるクラブがある。苦しかったり、つらかったりする状況もあり、日常のありがたさをどうしても忘れがちにはなりますが、その普通がどれだけありがたいかは、周りの皆さんやメディアの皆さんもそうですが、自分たちを支えてくれる皆さんにしっかりと感謝したいと思います。そういった方たちに自分の力で何か返せるものがあるのであれば、自分のすべてを懸けて返していきたいです。 --その試合で降格圏脱出となりました。もう勝っていくしかありません。ポイントを『1』でも『3』でも積み上げていくしかないので、あまり周りどうこうで一喜一憂している場合でもありません。そこは良い意味で気にしていないというか、もうみんなでまた練習からプッシュし合って、良い準備をしていきたいです。最後までマリノスらしく、ひたむきに戦い、泣いても笑っても11試合、すべてを懸けて戦います。 --苦しいシーズンになっています。選手の入れ替わりがあったり、長く貢献してくれた選手が抜けたり、いろいろな状況はあります。彼らは彼らで、しっかりと大きなものをチームに残してくれた選手たちなので、リスペクトを持っています。その功績は変わらないし、彼らへの感謝も変わりません。
GK 19
朴 一圭
--62分の中山 雄太選手のシュートに対して、片手一本のビッグセーブでした。角度はあまりなかったと思いますし、あまり入る気がしなかったです。ゴロで打たれたらイヤでしたが、あの場面でゴロで打つのはなかなか難しいし、振ってしまうと思う。正直、あのシーンは入る気はしませんでした。中山選手は良いシュートを決めているので、みんなの意識もすごく高く、コースを限定してくれていたので良かったです。 --そのシーン以外では正面を突くシュートが多かったと思います。正しいポジショニングが取れているのではないでしょうか。良いポジショニングを取って、派手なセーブをしないことが僕は好きです。なるべく正面で足を運んで対応したいというのは僕のプレースタイルの1つ。だからその強みを出すためにどうしないといけないのかは常日頃から考えながらやっていて、それが今日のこういった難しいゲームでもしっかり表現できました。 --直近6試合、複数失点がありません。朴選手を含めた守備陣のパフォーマンスが勝点に直結している印象があります。テツさん(榎本 哲也GKコーチ)とも話したのですが、こういった難しい状況でやらないといけないことは、「ゴールを守ることだよね」と。シンプルに長くクリーンシートの時間を作ってあげること。それがシュートを止めてあげることだし、ハイボールに出てあげることだし、裏にも飛び出してあげることです。とにかく守備で貢献する。だからビルドアップはもう二の次というか、いまはもうロングボール中心です。そこは周りの選手に任せてもある程度できるから、いまはGKとして本来やるべき仕事に専念すればいいという話をして、自分も腑に落ちました。 結局、まずは守れないとこのリーグは簡単じゃないし、ピッチに立ち続けられません。その意味では、確かに自分が最近出させてもらっている試合は、みんなの頑張りもあるのですが、複数失点がなく、自分も手ごたえをすごく感じているので、そこは引き続き自信を持ってやっていきたいです。