横浜FMは清水戦で今夏加入したディーン デイビッドと角田 涼太朗を初先発として送り出すと、その2人が躍動する。まずは16分、セットプレーの流れから角田 涼太朗の復帰挨拶代わりの一発で先制すると、29分には自陣からの見事な“疑似カウンター”を完成させ、ディーン デイビッドが追加点を奪う。後半には同じく今夏加入した谷村 海那の加入後2点目でダメ押しし、清水の反撃を1点に抑えて2試合ぶりの勝利を手にした。
ただ、今節を迎えるにあたり、21日15時時点で不確定要素がある。それがカタール1部クラブへの移籍報道があるヤン マテウスの動向。クラブは第2登録期間最終日の20日、磐田からジョルディ クルークス、仙台からオナイウ 情滋とウイングをこなせる新戦力を獲得し、稀代の右ウインガーの移籍に備えているのは明らかで、12試合連続先発中のブラジリアンの去就から目が離せない。
今夏の移籍市場で、近年トリコロールの攻撃を担っていたアンデルソン ロペスやエウベルが新天地に飛び立った一方、清水戦のスコアラーがすべて今夏加入の選手だったように、新たな力が急速にフィットしているのも事実。大島 秀夫監督はこう手ごたえを感じている。
「いまいるメンバーでベストな布陣、ベストな戦い方を選ぶのは今後も変わらない。例えば、(鹿島に完全移籍した)エウベルと同じことを違う選手に求めるわけにはいかない。移籍に対応できる積み重ねはできている。実際、清水戦ではそうやって戦ったし、以前の3トップという形ではない戦い方を見せられた」 仮にヤン マテウスが移籍すれば、その穴を埋めるのは井上 健太が最有力か。一方、可能性は薄いながらもジョルディ クルークスの即スタメンも捨て切れず、同じく今夏加入のユーリ アラウージョやオナイウ 情滋が控えるなどコマはそろっているだけに、指揮官の采配に注目したい。
対する町田は9月に開幕するAFCチャンピオンズリーグエリートに出場するため、20日に前倒して行われた第30節で、G大阪とホームで対戦。昌子 源のゴールで先制し、一度は追いつかれるも、終盤に林 幸多郎と西村 拓真のゴールで突き放し、クラブ新記録を更新する8連勝を達成した。
ただ、今節は消耗が激しい真夏の中2日かつ連戦3戦目とディスアドバンテージを背負う戦い。まずは「ギアを入れ直す」と語った黒田 剛監督がどのような人選で挑むかは見どころの1つ。そして、G大阪戦を出場停止で欠場した相馬 勇紀をはじめ、フレッシュな選手の活躍は9連勝に欠かせない要素となる。
[ 文:大林 洋平 ]

