ホームで横浜FMを迎える立場の町田は、前節・岡山戦を2-2で引き分けた。相手にゴールライン際からクロスを入れられて2失点を喫し、途中出場の選手たちの活躍によって終盤に追いつく展開に持ち込んだ。
同点劇の原動力となったのが、ケガ明けで途中出場した相馬 勇紀。ヘディングでのゴールを含む1得点1アシストの活躍に、後半途中からピッチに送り出した黒田 剛監督も「さすがだなというパフォーマンスだった」と手放しで称賛した。「次のホームゲームでは100%のコンディションで臨んでほしい」と期待する指揮官の意向に沿う形で、相馬 勇紀が5試合ぶりの先発出場を果たせるかに注目だ。「1人で相手をはがせる勇紀がいると攻撃が活性化する」と西村 拓真が目を細める元日本代表アタッカーの活躍次第でチームの勝敗は変わってくるに違いない。
また、町田側のもう1人の注目プレーヤーはその相馬 勇紀と「波長が合う」という西村 拓真。現在5得点でチームNo.1の稼ぎ頭であるアタッカーにとって、横浜FMは昨季まで在籍した古巣だ。約2シーズン半にわたって在籍し、「思い入れのある」古巣戦に向けて、普段は冷静な印象が強い西村 拓真も「いつも以上に気合いが入っている」と対戦を心待ちにしている。その西村 拓真の目に現状の古巣はどう映っているのだろうか。
「(横浜FMは2試合前の明治安田J1第13節・)神戸戦から自分たちの手ごたえをつかんでいると思うし、とても前向きに試合をしていることが分かる。僕はマリノスにいたからこそ手ごわいことは分かっているし、正直自分たち以上にクオリティーはあると思っている」 昨季までトリコロールの一員だった西村 拓真がそう話すように、横浜FMのストロングポイントはクオリティーの高い前線の選手たち。その横浜FMからすれば、首位撃破を成し遂げた前節・鹿島戦のように、立ち上がりからチャンスを仕留める形で終始リードする展開に持ち込むことが望ましい。
現状の町田はドレシェヴィッチら、特に最終ラインの選手にケガ人が出ており、連戦を戦ってきたことによる疲労も相まって、守備陣は個人のパフォーマンスという視点でも安定感を欠く。横浜FMとしては、ヤン マテウスやアンデルソン ロペスらブラジル国籍のアタッカーを軸とする攻撃に町田が慣れる前に先制点を奪えれば、勝機が広がる。
まずは最下位から脱出する糸口をつかむためにも、アウェイゲームとはいえ勝点3奪取は最大のミッション。今季初の連勝へ。なりふり構わず戦うトリコロールが、立ち上がりからホームチームを呑み込めるか。序盤の時間帯にも注目だ。
[ 文:郡司 聡 ]
