横浜FMは中断前の1日に行われた前節・鹿島戦で幸先よく先制しながら、後半だけで3失点。終了間際に植中 朝日が1点を返すも反撃及ばず、早くも今季三度目となる逆転負けを喫した。一方、12日の天皇杯2回戦・岐阜戦では、その鹿島戦に出場しなかったメンバーを多く先発起用。終盤、逆転されて敗色濃厚の中、ラストプレーで井上 健太の同点ゴールが生まれ、延長戦・PK戦の末、辛くも3回戦にコマを進めた。
公式戦10連戦の2戦目となる横浜FMだが、スタンスは変わらない。「試合数が増えればそれだけタフにはなるし、多くの選手たちが内容、結果ともに力にならないといけない。だからといって、行動やチームの取り組みが変わるかといえばそうではない。常に目の前の試合に向けて最高の準備している」。主将・喜田 拓也はこう強調する。
今節は岐阜戦で温存した主力組の構成となる。ただ、懸念点はCB。エドゥアルドが出場停止で畠中 槙之輔が離脱中のため、選択肢が限られる。他の主力メンバーでは鹿島戦でベンチ外だったエウベルの復帰の可否も焦点の1つだろう。
対町田で思い出されるのは昨年7月の天皇杯3回戦。ともにサブ組主体で臨んだ一戦ではあったが、横浜FMのビルドアップが町田のハイプレスに遮断されて前半から失点を重ね、ワンサイドゲームでのショッキングな敗戦となった。今回もその“ビルドアップvsハイプレス”の構図は変わらないだけに、どう回避して前にボールを運ぶかが見どころとなる。
対する町田も前節、新潟に1-3で敗戦。一方、インターナショナルウィーク中にはJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンドの2試合を戦い、C大阪を2戦合計5-3で退け、クラブ初のベスト8入りを果たした。ところが、12日の天皇杯2回戦・筑波大戦ではPK戦の末に敗れ、さらに主力CBのチャン ミンギュと安井 拓也がともに骨折するなど、大きな痛手を負った。アメリカ遠征に臨んだU-23日本代表に招集された藤尾 翔太と平河 悠も帰国直後で万全のコンディションではなさそうだ。
このような状況下で公式戦5連戦の最終戦となる今節はベストメンバーを組めない中、“チーム町田”の総合力が試される一戦といえよう。古巣凱旋となるエリキや、ドレシェヴィッチら“助っ人”の奮起にも期待がかかる。
[ 文:大林 洋平 ]

