共通の悩み、ともに払しょくできず。スコアレスで痛み分け
東京ヴェルディ
監督
前節の惨敗(神戸に0-4)を受けて、個人としてもチームとしてもリバウンドメンタリティーを見せたかった試合ですし、いまわれわれの持てるものをすべて出し切らないと今日は結果は得られないと思っていました。終わってみると勝点1というのは、正直悔しいです。 経験値で言えば比較にならない相手だったと思いますけども、われわれがどのように積み上げてきたのか、守備と攻撃の何を表現することを大事にしたのかを選手はよく理解しながら、いまやれることをやってくれたと思います。 前半は特に最初押し込まれて、そこをよく我慢したなと思います。後半(に向けて)、ハーフタイムにわれわれの“へそ”を使うところを強く修正しました。われわれは勇気を持ってへそを使い、そこから展開していくというところを後半が始まってすぐ修正できたというのは、このチームの成長の証だと思います。前半の我慢したところ、後半の修正力は、大卒や在学中も含めて経験値の少ない選手たちにとっても今日は大きな大きな経験になったなと思います。ただ、勝点1というのは満足できないです。 --クリーンシートがこれで14試合目になりましたが、守備面において監督はどのように捉えていますか。時々言っていると思いますけれども、攻守は一体なので。特に僕は前半の攻撃が良くなかったと思います。自分たちで自分たちの時間を作ることを放棄して、バックパスを選択したり、へそを見ずに少し怖がったプレーをしていました。そのツケで相手ボールになることが多くて、押し込まれる時間になっていました。ただ、そこで破たんをきたさなかったのは、“コンパクト”をキーワードにずっとこのチームはやってきているので。前からプレッシャーを掛けて後ろが追走していくコンパクトと、後ろに合わせて前が沈むコンパクトをしっかりメリハリをつけてやり抜いてくれたからこそ、前半を(失点)ゼロで抑えられたんじゃないかなと思います。押し込まれはしましたけど、本当に天を仰ぐようなシーンというのはほとんど作らせなかったと思います。後半にわれわれがへそを使えるようになって、相手陣に押し込めるようになったところ、さらに後半のわれわれの守備が前がかりになれた一番大きな要因かなと思います。 --谷口 栄斗選手が出場停止という中で、林 尚輝選手が効いていたと思います。彼の評価を聞かせてください。前々節(・岡山戦)もパフォーマンスとしては良かったと思います。ただ、彼は再受傷を繰り返してきているので、それは今年だけじゃなくて、昨年もわれわれは彼の疲労感というのをかなり気をつけなきゃいけなかったので、前節の(神戸への)遠征を外して、彼からすると東京に残ってチームがあのような4失点をしてしまったというのも含め、かなり期するものがあったと思うし、中心的存在で奮闘している谷口 栄斗がいないからこそ、自分が中心になって守備をはね返すんだって思いはあったと思うし、それは表現できていたのかなと思います。
浦和レッズ
監督
浦和レッズ
全体的に見れば悪くない試合、「ok game」だったと思います。相手よりも良いプレーができたと思います。もちろん、ゴールを決められなかったことは課題です。これで4試合連続無得点ですから、当然ながらフラストレーションは残ります。ただ、この試合だけを見れば、アウェイとしては良い内容だったと思います。コントロールできていて、勝てた可能性もありました。 --自身の惜しいヘディングもあった。あれはもちろん入れたかったですね。 --攻撃のバリエーションはあったが、こうすれば点を取れるというスペシャルなパターンが不足しているところもあるのでは?4試合ゴールがないので、そのとおりですね。試合の中で何か強みを発揮して得点につなげなければいけません。ただ、前節の清水戦でも多くのチャンスを作れていましたし、今日について言えば、今季のアウェイゲームとしてはかなり良い部類に入る試合だったと思います。ゲームをコントロールできていたし、悪くない内容でした。 ただ、前節も無得点でしたのでやはりフラストレーションは残ります。一般的に言えば、試合をコントロールしてチャンスを作れているのに得点できないのであれば、ファイナルサードでのメソッドなど何かが足りないのだと思います。
良いスタートを切って、支配しながら両サイドのハーフスペースをうまく使えたと思います。サミュエル(グスタフソン)、(中島)翔哉、(マテウス)サヴィオらの良い連係から背後へのボールが出ていましたが、右サイドとのタイミングが少し合わない場面もありました。例えば、(金子)拓郎の良い動きがあったけれど、サヴィオのパスが少し遅れてしまい、タイミングが合わなかった場面などです。 また、本日の試合では(松尾)佑介が斜めにパシージョ(相手の背後へ走ること)を狙っていましたが、非常によくやってくれたと思います。ファイナルサードまでは行くことができましたが、そこからラストパスやシュートが足りませんでした。例えば、前半の最後の佑介のシュートのような場面です。しかし、ゲームコントロールはよくできていたと思いますし、ボールを失った際にそのままプレスを掛けるゲーゲンプレスもうまくハマっていたと思います。奪い返して攻撃を続けることもできたと思います。 後半に入ってからもやり方は変えませんでした。そのあと数分経ってから、イサーク(キーセ テリン)をペナルティーエリア内のターゲットマンとして投入しました。それまでもクロスはあったのですが、それに合わせる、シュートを打つ場面がありませんでしたので、フィニッシャーとして投入しました。 その後、攻撃陣の疲れが見えてきましたので、(渡邊)凌磨を左ウイング、オギ(荻原 拓也)を攻撃的な左SBに入れ、クロスを多く供給することを狙いました。そこまで素晴らしい仕事をしてくれていた柴戸(海)も疲れていましたので、(安居)海渡を入れました。また、サヴィオは前半非常に良かったと思います。攻撃だけではなく、クロス対応のときの大外のケアがしっかりできていたと思います。海渡と同時に(早川)隼平が入り、トップ下と左ウイングでプレーしましたが、それはプレーの強度を上げるためでした。 ビルドアップは非常にうまくいったと思いますし、ロングボールやダイアゴナルボール、細かいコンビネーションでファイナルサードへ進入できましたが、最後のラストパスのところが足りませんでした。本日の東京ヴェルディの守備が非常に良かったのも1つの理由だと思います。 本日はヴェルディが守備でミスを犯さずしっかりと守っていた中で、われわれにチャンスが起こりそうなのはディフェンスラインの前のスペースでしたが、そこを使うのは非常に困難でした。サヴィオ、佑介、隼平らがロングシュートも打っていましたが、東京ヴェルディは被ゴール期待値が非常に少ないスタッツどおり、チャンスを作りづらいチームでした。 結局は、重要な結果を残すことができませんでした。ファン・サポーターにとってもわれわれにとっても残念なものになりました。本日も無得点で終わってしまいました。この状況を変えなければいけません。選手たちはハードワークしてチャンスを作ってくれていると思います。しかし決定力が本日も欠けていました。ここ4試合無得点で終わっていますので、浦和の選手たちの質を考えれば、そこは必ず変えるべきところだと思います。
東京ヴェルディ
MF 7
森田 晃樹
--後半にエリア内まで進入してシュートを打つシーンがありました。前半にもチャンスが1本あったと思いますけど、そこでクロスの選択をした自分を少し悔いていた部分もありました。あそこでは自分でシュートまで行こうと決めていました。決めなきゃいけない部分ではあったので、練習して頑張ります。 --今日のような展開で点を取る部分に特化すると、何が必要だと感じますか。いまはセットプレーだったり、染野(唯月)が収めて、前の選手が拾ってそこから相手陣地に入ったときにペナルティーエリア外からのクロスというのはチームとしてすごく意識してやっています。そこは自分たちにとっての得点パターンになり得るんじゃないかなとは思います。
DF 4
林 尚輝
前半は少し相手のセンターFWの足の速い選手のところで下がってしまう場面もあったんですけど、できるだけラインを高くして、その間のところをしっかりつぶし切りたいというのはありました。ただ、前半少しフリックでそこに入られてしまったので、そこはもう後半なくそうと思って、自分がチャレンジしてカバーするというのは話し合いながら、後半はそういった守備と攻撃のところも改善できました。 --前々節・岡山戦でケガから復帰して、今節は無失点というのは、個人として前向きに捉えられる要素でもあると思います。自分自身も改善点はいっぱいありますし、攻撃のところとかももっとうまくやれたのかなと思います。けれど、最低限の守備で求められているところはしっかり表現して、チームの無失点に貢献できたかなと思います。 --連戦の中で勝点1を獲得できたことをどのように捉えていますか。やっぱり勝点ゼロと1の差というのは今後かなり大きく変わってくると思いますし、1でもいいから拾っていくというのは本当に大切になると思います。連戦で(前節・神戸戦で0-4と)大量失点してしまったあとのゲームだったけど、1を拾えて良かったと思えるために、ファン・サポーターの方々からも『残りの6試合全部勝つ気持ちでやろう』という弾幕がありましたし、自分たちも勝つ気持ちで残りの試合に挑むつもりでいます。その中で今日の1というのが後々効いてくると思います。