最後は配置変更が的中。神戸が劇的な逆転勝利
ヴィッセル神戸
監督
まずホームで勝てて良かったと思います。前半に関しては、前半の前半は良かったんですけど、決定機も何回かあって、そこを決め切れずにいて、相手も前に前にというサッカーをしてきていたので、前半の真ん中から終盤にかけては相手のペースになってしまったなと思っています。 後半はもう少し迫力というか、ゴールへの迫力を出したいということで、武藤(嘉紀)を入れて、流れをうまく変えてくれましたし、後半は前に前に勢いが出てきたんじゃないかなと思います。最後に関しても、小松(蓮)からのクロスに(酒井)高徳が入れたりと、高徳も久しぶりにボランチで最後は出ていたんですけど、途中で代わった選手も良い準備をしてくれていましたし、それが最後の結果につながったかなと思います。 --鍬先 祐弥選手による執念の同点ゴールが大きかった印象です。彼にとってはJ1初ゴールにもなりましたが、評価をお願いします。前半のチャンスで決めていればもう少しチームとしても自分たちのパターンに持っていけたと思うのですけど、ただ、そこで決めることによってさらにみんなの勢いが増したと思います。彼がやはり日々のトレーニングから献身的にチームのために、自分のために一生懸命やっていたことが今日の試合に出たと思いますし、彼の努力の賜物かなと思います。 --酒井選手のボランチ起用、小松選手の投入の意図について。最後の小松と飯野(七聖)を入れたタイミングに関しては、押し込めていたので少しクロッサーが欲しいというのと、2トップにしてより中の高さが欲しいという狙いもありました。その中で高徳も以前、ボランチで使っていたこともあったので、球際の部分だったり、何より前に前にプレーを選択してくれるので、押し込んだ中でもさらに前に前にという狙いを持って最後、変更しました。その狙いが当たったといえば当たったが、何より小松を含めて飯野もあきらめないで最後まで準備をしてくれていたのが今日の結果につながったと思います。
清水エスパルス
監督
前回の試合(前節・浦和戦)から中3日のスケジュールにもかかわらず、この神戸の地まで2,000人以上のサポーター・ファミリーが駆けつけてくれて、選手たちはものすごいプレーを見せてくれました。魂、闘志を感じるような、われわれがやってきた、やろうとしたフットボールを体現してくれました。 70分間まではわれわれの狙いどおりのゲームでした。だからこそ、ヴィッセルさんが相手だろうと、このようなゲームをなんとかドローで終わらせるような、もっと言えば2点目や3点目を奪って勝ち切れるような、もしくはしっかりとゲームコントロールをして1-0で逃げ切れるようなチームにならなければなりません。われわれからアクションを起こし、攻守において主導権を握りにいくからこそ、未来につながってくると思っています。このようなゲームをしながらも勝ち切れるチームになれるように今後もやっていきます。 ただ、3連戦の3試合目で、ほとんどトレーニングができない中、おそらく疲労も苦しい中で、これだけのものを見せる選手を誇りに思います。神戸さん相手に攻守でめちゃくちゃ素晴らしいものを見せてもらったからこそ、これをあと6試合やり続けて、この試合でも勝点3を奪い切れる、そんなチーム、選手、監督になれるようにやっていきたいと思います。 繰り返しますが、これが未来につながると思っていますし、攻守において主導権を握りにいくからこそ、神戸さんとこんなにもタフでエキサイティングなゲームができたと思います。これを引き続き6試合やり続けて、いずれトップ3を、チャンピオンを狙えるような、そんなチームにしていきたいと強く思いました。 --この3連戦では後半に押し込まれたまま、押し返せない課題も見えてきたように感じます。この課題を踏まえて、今後はどのように改善をしていきたいとお考えですか?単純に、交代選手を含めて、前半に見せたフットボールを90分間完遂できるか。そこに尽きると思っています。当たり前ですが、あれだけエネルギッシュなフットボールをすれば、スタートの11名だけでは90分間持ちません。交代選手を含めて、どのようにパワーを出していくか。そのためには競争力が必要ですし、2セット目のレベルを上げて、誰が出ても変わらない力をつけなければなりません。 小細工するのではなくて、いかにボールを奪いにいけるか、押し込まれた状況でボールを運んでいけるか、前線で収めながらも圧力を感じずにしっかりと相手を外して、早い判断と技術でゴールへ向かっていけるかに尽きると思います。小細工して何かしようなんてまったく思っていないので、前半に見せたフットボールを90分間できるレベルまで、チームと選手を持っていきたいと思います。 --後半の苦しい時間帯にピッチ内とどのようなコミュニケーションをとり、ベンチの方向性を示していたのでしょうか?中が苦しいのは分かっていましたが、アウェイゲームでどのように対処するのか。守備陣の枚数を増やして、ただただ耐えるだけの勝点1にするのか、それとももう一度前に盛り返して、なんとか高い位置でフットボールをするのか。僕は当たり前のように、前に圧力を掛ける、追加点を奪う、もう一度前に走力を出していく選択をしました。 最後、最終ラインでは選手同士が交錯したシーンもありましたが、最終ラインの3枚はこの3連戦にすべて90分間フルタイムで出ている選手たちです。そこは監督が決めたことですし、彼らができることをやってくれたと思っています。だからこそ、こうしたゲームでもう1点を突き放す、追加点を奪う、もう一度前から圧力を掛ける、そういったチーム、選手にしていきたい。より魅力的で、相手がイヤだなと、うまいではなくて強いと思われるチームにしていきたいと思います。
清水エスパルス
--ゴールシーンを振り返ってください。結果は出せたのですが、チームが勝てなかったのが悔しいですね。得点の前にも似た形のチャンスがあって、そのときはうまく合わせることができなかったので、「これはヤバいな」と思っていました。ただ、2本目はきっちり決められて良かったです。(山原)怜音が僕がフリーなのを見つけてくれていたので、僕はうまく合わせるだけでした。 --ゴール前のピッチコンディションも悪かったのでは?それが分かった上での今日の試合でした。得点の前のチャンスを決め切れていたら、もっとラクな展開になっていました。決める技術を身につけなければいけないなと思いました。 --乾 貴士選手と2シャドーで共演するのは今季初めてでした。もちろん、プレースタイルはまったく異なる選手ですが、あうんの呼吸じゃないですけど、お互いに分かり合える部分があるのも事実です。今日はお互いがお互いを意識しながらプレーできたので良かったと思います。 --2試合連続でスタメン出場を果たし、コンディションが上がってきた感覚もありますか?最終的に誰を起用するのかを決めるのは監督ですが、僕自身もさらにコンディションを高めて、もっと長い時間プレーできるようにしていきたいと思います。
MF 36
--約2カ月ぶりの実戦復帰でした。練習試合やゲーム形式のトレーニングができなかった中で、そのような状況でも使ってくれたことに感謝しています。日本代表から帰ってきてすぐの試合(J1第24節・横浜FC戦)でケガをして、この2カ月はすごくふがいない気持ちで過ごしていて、今日もその気持ちを忘れずにピッチに入ったのですが、結果がついてこなかったので、もっともっと自分のコンディションを上げていかなければならないと思います。 --コンディションが万全でない中でもやるべきことはやれましたか?その中でも100%の力を出す気持ちと準備をしてきたからこそ選んでもらえた、試合に出させてもらったと思っていますし、それなりの仕事をしなければならなかったのですが、結果的に自分が出てから1失点して逆転負けをしているので、反省点を持って次に向かわなければと思います。 --1-1での場面での出番で、どのような意識を持って試合に入りましたか?追いつかれてからの出場だったので、必ず相手が勢いに乗ってくることは分かっていました。交代選手が相手の勢いを上回って、チームに追い風を吹かせなければならなかった。そこの差が出たかなと思います。
ヴィッセル神戸
MF 25
鍬先 祐弥
--ゴール後は膝からスライディングするパフォーマンスを見せました。ちょっと頭が真っ白になっていたので、あまり覚えてないですけど(苦笑)。それまでにめちゃくちゃチャンスを外していたので、どうにか取り返したいという気持ちがありました。喜びが爆発しました。最初に決めていればもっとゲームをラクに運べたと思うし、決められはしましたけど、もちろん反省点として今後頑張らないといけないなと思います。 --得点シーンは左からのクロスが右に流れ、折り返しのクロスを頭で合わせました。今日は本当にボックス付近にボールがよく落ちてきていて、自分のところにも来ることが多かったです。とにかくボックス内に入ることを意識していました。大迫(勇也)選手が折り返してくれるというのは直感で分かったので、あとはうまくボールに合わせられて良かったです。 --前半の途中から乾 貴士選手をうまく捕まえられていないように見えました。彼を経由した危ない形を連続で作られてしまいました。あのシーンに関しては、僕のポジションがちょっと前め過ぎて、そのスペースを突かれたなというのが自分の感覚ではあります。ポジショニングのところは反省です。 --前節・東京V戦では「急きょ右インサイドハーフで起用された」と話していましたが、今日はその経験がより生きましたか?そうですね。やっぱり試合数を重ねれば重ねるほどやることは明確になりますし、ちょっと余裕もできるので、前回よりも今日は整理してまたプレーできたかなとは思います。 --鍬先選手が交代してピッチから退いたあと、同じポジションに入った酒井 高徳選手が決勝ゴールを決めました。いやもうさすがだなと思いましたし、試合後に「シュートはこう打つんだよ」って教えてもらいました(笑)。 --今後はACLEリーグステージ第2節のメルボルン・シティ(オーストラリア)戦、リーグ次節・浦和戦と連戦がまだまだ続きます。本当に全員が戦力にならないといけない状況の中で、自分もいつでも出られるように良い準備をしていきたいなと思います。
FW 29
小松 蓮
--決勝ゴールをアシスト。最後に大きな仕事をしました。カツくん(永戸 勝也)にボールが行ったときに、CBがすごく前がかりになっているのが見えて、背後にスペースがありました。もうちょっと低いボールでそのまま抜け出すイメージだったんですけど、けっこう(ボールが)高めで上がってCB2人が来ていたので、体でうまくバランスを崩したいなと思っていたらうまいことボールが転がってきました。 最後はパッと顔を上げたときに、サコくん(大迫 勇也)がニアに突っ込んでくるのは見えていたんですけど、ニアに蹴っても微妙だなと思ったので、誰かその後ろ、2列目から入ってきてほしいなと。誰が入っているとかは見えていなかったですけど、そこのスペースに入ってきてほしいなと思って、最大限(体を)ひねって上げました。 --神戸のサッカーでは、絶対にゴール前に走る、追い越していくというのがあります。吉田 孝行監督が徹底していることだと思います。そうですね。あのタイミングでやっぱり人数をかけることはチームとして言っていることです。そこは信じて上げました。 --この劇的な勝利に、すごく良い関わり方をしました。これからに向けても良い成果になったのでは?そうですね。でも、このチームはやっぱり毎回勝たなきゃいけないチームですし、それを分かってこのチームに来ました。ああいうところで仕事ができたというのはすごく自分としても大きいですし、アシストという結果がついたので。前回(前節・東京V戦で)ああいう外し方をしてしまって、相当悔しくて眠れなかったですけど、まずはチームにこうやって貢献できたことはすごく大きいですし、これからはゴールというところでも貢献していきたいなと思っています。 --最近はベンチ入りし、途中出場する機会も増えています。自身にとって良い流れにありましたか?やっぱりコーチの人だったり、監督もそうだし、僕が神戸のサッカーに慣れるために、さらにこのJ1という舞台でより高いレベルで戦えるようになるために、すごくアドバイスだったり、コーチの人はいつも試合後に映像を作ってくれたり、監督には質問に行ったらすごく良い回答をいつももらっています。あとはもう何よりチームメートに本当に偉大な先輩方が多くて、その人たちがいつも細かくいろんなところをアドバイスしてくれるので、それを自分なりに落とし込んでというふうにやってきています。徐々にパフォーマンスが上がっている感触もありましたし、途中から出てもこの舞台でやれるなという自信もついてきていたので、すごく良い状態になってきたかなと思います。