
大きな勝利をつかんだ横浜FC。ヒーローは特別指定選手・細井響
横浜FC
監督
前節の岡山戦ではちょっとゲームの入りを岡山さんに持っていかれたので、まずゲームの入りをしっかり入るように伝えました。立ち上がりに決定的なチャンスが2回くらいあったので、そこで決め切って、自分たちのペースで試合を進めたかったですけど、それでも粘り強く選手たちは戦ってくれました。この試合はクロスとセットプレーがポイントになると伝えていて、セットプレーで点が取れたので、あとは湘南さんのストロングを消しながら、チャンスがあったら2点目を奪いにいこうとシフトしました。最後まで選手が本当に粘り強くやってくれたと思います。 --前節から9人のスタメン変更がありましたが、特に福森 晃斗選手と窪田 稜選手を起用した狙いと、今日のゲームプランは?フク(福森)の場合は(前々節・)新潟戦と同じように、彼から背後に配球して起点を作ってほしいという意図で使いました。ルキアンが出場停止ということもあり、やはりスピードのある選手が1人欲しかったので、常に練習でチームトップのスピードを叩き出している窪田をシャドーのポジションで、(湘南の)3バックの脇を走らせて起点を作らせたいということで使いました。 --今日は横浜FCにとって過去2回の降格の苦い記憶につながる、非常に大きな試合でした。選手たちには試合前に何を伝えて送り出しましたか?いつも俊輔(中村 俊輔コーチ)が攻撃のこと、諒(田所 諒コーチ)が守備のことを言って、俺はメンタルのところを言っています。「今日は戦いだぞ」と。「やっぱり理屈じゃないゲームってものがあるぞ」と伝えて、「今日のゲームはまさしくそうだから、本当に戦うぞ、戦うぞ! 戦うぞ!!」と送り出しました。選手たちが本当に戦ってくれたと思っています。 --今後に向けて大きな勝点3だったと思います。残り6試合をどう戦っていきたいですか?本当にね、もう6試合というのは考えないで、次の試合、目の前の福岡戦がすごく大切になってくるので、そこに向けてただ準備するだけだと思っています。
湘南ベルマーレ
監督
本当に勝たないといけない試合で結果を出せず、すごく残念ですし、厳しい状況になりました。前半もっともっと圧を掛けて、攻撃も相手の背後を取ろうと準備をした中で、もちろん相手の戦い方もありますが、受け身になることがあったり、そこでなかなか前を向けなかったところもあります。 そういうところが前半は良くなくて、ロングスロー、長いボール、セットプレーを含めて、最後の寄せであったりクリアするところであったり高さであったりというところがポイントだったとは思うのですけれど、そこで敗れてしまったので、難しいゲームになってしまいました。 サポーターの皆さんには「やるしかない」ということを言っていただいて、もう本当にやるしかない状況ですし、とにかく考えることというよりか、やる準備をする。ずっと同じですけど、いま以上にやらないといけないというゲームになりました。 --ビルドアップのところに課題が感じられた。仰るとおりだと思いますし、CBのサイド、今日で言うと(松本)大弥、(中野)伸哉のところがポイントで、そこでどうはがしていけるのか、外に届けるのか、中に差し込めるのかというところで、真ん中が舘(幸希)で守備のこともあったので、早くそこにボールを預けるところが(ポイントだった)。 伸哉のところと大弥のところからの配球は、前半は特にズラすこともできなかったと思いますし、サイドボランチに届けることも少なくなったのかなと。勇気というか、選んでほしいところでの差し込み、使い分けが合っていなかったと思いますし、後半に関しても多少、(鈴木)雄斗のところで時間を作る中で、やっぱり背中を縦で取ってほしかったし、そういう意図を持って入ったんですけれども、そこから選べなかったというのがあったと思います。 --直近の試合で、なかなか得点が奪えていない。決定力の問題か。決定力って何をもって言うのかは分からないですけど、チャンスを作る回数があったりもありますし、それも大胆さというか勇気というか思い切りたいところが、今日もやはりこじ開けるという意味では(相手が)8人、9人、10人で守るチームなので(難しかった)。 クロスもそうですけれども、ミドルも含めて質を上げる……クオリティーって簡単に言うんですけど、それが最初に説明したところから始まってくると思いますし、相手の守りやすい状況を生み出してしまったというのもあるので、大事に決めてほしいシーンもありましたけど、どう答えていいか分からないですけど、そういう感じです。 --試合後に選手に伝えたことは。本当にネガティブなことが多いですし、やっているのはプレーヤーなので、選手の心境も分かります。ただ良いところを多くしながら、状況を変えるのは自分たちでしかないので、いまから次の試合に向けてやるしか、後悔してもいけないところなので、やるしかないという話はしました。その思いを表現するしかない、結果を出すしかないという話はしましたし、より(一層)やっていくしかないのかなと思います。
湘南ベルマーレ
前に前に(向かった)アクションは多かったと思うのですけど、それが有効的ではなかったというか。はじめに僕らがやることは前向きにアクションをすることなので、そこからもう一工夫できればなと思いました。 --試合後のサポーターからはどんな言葉があったか。前向きな言葉をかけてくれたときに、すごい、もうやるしかないという(気持ちになった)。僕らも気持ちを切り替えることは難しいですけど、そこはもう本当に切り替えて、あと6試合勝てば何か起こるかもしれませんし、その準備だけをしようというふうに声をかけてもらいました。 --マークも厳しくなってきているように見えた。ここから必要なのは連係やセットプレーなどでの一発か。マークが厳しかったとはあまり思わないですけど、もっと上のレベルに行くには1人でどうにかするしかないなと。連係もそうですけど、1人で、(元湘南の)マチくん(町野 修斗/現ボルシアMG)だったり大橋くん(大橋 祐紀/現ブラックバーン)だったり、そういう選手は1人でも得点を取れる選手だったので、目標にするためにも、目指すためにも、1人でやり切れる選手にならないといけないと思います。
--2試合連続で出場となった。どんな気持ちで入ったか。順位が近い、1つ上の相手だったので、なんとしてでも勝ちが必要。その中で自分のできることを精一杯やろうというふうに今日も思って挑みました。 --入場時のコレオグラフィーや、サポーターの後押しもあった。もちろんアウェイでもこれだけの人が駆けつけてくれるのは当たり前ではないですし、多くの人の前でプレーできるのは幸せですし、その中でサポーターに勝ちを届けられなかったことが悔しいです。残り6試合、しっかりと自分に何ができるかを問いただして、勝ちにつなげられるようにできたらなと思います。 --失点はありつつも、セービングでチームを救う場面もあった。手ごたえがなくはないですけど、結局J1、日本のトップカテゴリーで、ああいう1個の選択で自分が中途半端になったりとかしてしまうと、そういうところから漏れだったり失点につながってしまったりする。やっぱり漏らせないところでもありますし、そこの質・強度を含めて向上していかないといけない部分ではあるかなと思います。 --ロングスローへの対策や想定はあったのか。はい。 --練習でもやっていた?はい。いろいろある中で、想定していないことはなかったですけど、相手ありきなので、そこは相手が何をしそうだとか、相手に対してどう守っていくか、そこのせめぎ合いだと思うので、そこで漏れてしまったのが失点につながったのかなと思います。
横浜FC
MF 70
細井 響
勝点3が欲しい試合だったので、本当にそれが取れて素直にうれしいです。 --残留争いの大一番で、三浦 文丈監督からはどんな指示を受けてピッチに立ちましたか。守備の部分を期待されて起用されていると思うので、まずは自分に与えられたタスクを遂行することを、毎試合意識しています。今日はちょっとやられちゃう場面もありましたが、(失点)ゼロに抑えられたのは良かったです。 --前に窪田 稜選手、後ろに福森 晃斗選手と攻撃に特徴がある2人の間に立つ上で、特に意識したことは?稜くんは本当に足の速い選手なので、スペースにボールを落としてあげるというのは常に意識していました。ただ、その回数が少なく、自分の配球がもっとうまくできたらチャンスになったので、もっと使えたら良かったかなと思います。守備も頑張って追ってくれていたので、本当にキツかったと思うのですけど、自分のぶんまで走ってくれて本当に助かりました。 --得点シーンはロングスローを自分で投げて、こぼれ球を自分で決め切りました。振り返っていかがですか。1つ役割をいただいているので、投げるからには得点につなげたいという思いで投げました。直接入れば一番良かったんですけど、自分のところにこぼれてきて、迷いなく振ったら、良いところに飛んでくれたと思います。 --櫻川 ソロモン選手に向けて投げたのでしょうか。そうですね。そのへんにうまく届けばいいな、と。 --決まった瞬間の気持ちは?苦しいこういう試合で1点取れたので、素直に……。うまく言えないですけど、とにかくうれしいです。
DF 22
岩武 克弥
厳しい戦いでしたけど、4年前、2年前と(リーグ終盤戦の対戦で)勝てなかった湘南に勝てたのは、チームとして大きな壁を乗り越えられたかなと思います。 --三浦 文丈監督からは、試合前にかなり熱いゲキが飛んだそうですが。いつも最後のところで締めてくれて、「行こうぜ」という気持ちにさせてもらえるので、本当にありがたいです。 --アップ中も、過去の光景が蘇った部分もあったのでは?SNSや写真、ムービーが出てくると、やっぱりこみ上げてくるものがありましたし、4年前、2年前とスタメンで出ていて、今回もスタメンだったので、「いやもうなんとしてもここは勝たないと、自分のせいだな」って思っていました。 --湘南の前線の選手に対して、足元に入ってきたところの対応もすごく気迫がありました。はい、そこはもう全員でやろうぜという話をしていたので、良かったです。 --後半、二田 理央選手が出てきて背後へのランニングが増えてからは、かなり押し込まれました。やっぱり裏に抜ける運動量は増えるので、そこは自分たちもついていかないといけないですし、コミュニケーションをとるところがまだまだだったなと思います。そこをもっと突き詰めていかないと、やられるシーンも出てくるかなと。そこは課題ですね。 --最後の時間は本当に苦しかったと思いますが?もちろん厳しい試合でしたけど、「この湘南戦を乗り越えないと次の世界は見えてこない」と思って必死に戦いました。本当に勝てて良かったです。