ドラマは90+4分に。細井響のロングスローから
横浜FC
監督
前半は風下でかなり押し込まれる展開でしたが、その中から狙いどおり、左サイドのクロスから1点を取ることができました。その後は風の影響もあって押し込まれる時間が続きましたけど、しっかり体を張って耐えながら折り返すことができたと思います。後半は、相手が前に人数をかけてくる中で、うまく起点を作って圧力を掛けようという狙いを持って入りました。相手がサイドに逃げるならそこからロングスローでも、とにかくボックス内にどんどん入れていこうという形でやっていました。ただ、セットプレーからPKを与えてしまって失点したのは残念でしたね。でも、最後まで「絶対に追いつく」という気持ちが選手たちから伝わってきましたし、スタジアム全体もその思いを後押ししてくれました。最終的にしっかり追いついて勝点を取れたことは、間違いなく今後に良い影響を与えると思います。 --試合を通して名古屋にボールを持たれ、森島 司選手に自由に動かれる展開となりましたが、それは想定内でしたか?ボールを動かしてくるのは読みどおりでした。ただ、構図的にわれわれが先に点を取れたので、思っていたよりも名古屋さんはポゼッションして前に出てくる形になったな、と。ウチのチームは自分たちのポゼッション率が高いときほど勝率が良くなくて、前回豊田スタジアムで対戦したとき(J1第7節/1●2)もけっこうボールを持たされて、その中で失点して負けてしまった。なので、長谷川 健太監督も「ある程度持たせてもいい」というようなプランを立ててくるんじゃないか、ということも考えてはいました。ただ、実際にはわれわれが先制したことで、名古屋が前に出てきた。ただ、そこもロングボールではなく、しっかりビルドアップしてボールを動かしてくるだろうというのは想定内でした。 --2得点を決められたことと、今後その上で勝ち切るために必要なことは?いろいろ重要なポイントはありますけど、いまは特に攻守においてセットプレーが絶対的なポイントになっていると思うので、そこはもう一度しっかりやりたいなと思っています。 (17位の)マリノスさんは勝ちましたけど、これが(勝点)3差になるのか2なのかで全然違いますし、どこかのタイミングでひっくり返すチャンスも絶対にあると思っています。最後のゴールが生きてくる試合だと思うので、「あきらめず、悲観せずやろう」と選手たちには伝えました。誰一人としてあきらめている選手もスタッフもいないので、またしっかり準備して臨みます。
名古屋グランパス
監督
一度は逆転して、当然勝ちたかった試合なんですけどね。最後風下の中で、細井(響)のロングスローがあれだけ続いてしまうと、やっぱりああいう“事故”のような形にもなりかねないと思いますし、追いつかれてしまったのはしょうがなかったかなというふうに思っています。 ただ、先制される中でも落ち着いてゲームを進めてくれて、後半は風下で蹴るとどうしてもボールも飛ばないですし、状況的にも横浜FCがはじき返す準備をしてくるだろうと。なので、「地上戦でしっかりとつないでいこう」という話をしました。その中でCKをきっかけに2点取れたというのは非常に大きかったと思います。横浜FCが前半の早い段階で先制したというのもあって、あまりウイングバックが高い位置を取らず、スペースを埋めるような戦い方をしてきたので、後半はこちらもメンバーを少し入れ替えて戦いましたが、押し込む展開を続けられたことは、選手たちがこちらの意図をしっかり理解して戦ってくれた結果だと思います。 1試合減りましたけど状況的にはまだ変わらないので、次のホームゲームでまた勝利をつかめるように準備していきたいです。 --稲垣 祥選手はPKを決め切りました。堂々と真ん中に蹴り込んで同点に追いつきました。今年は難しい場面でPKのキッカーを任されることが多い中で、本当によく落ち着いて決めてくれたなというふうに思っています。相手のGKは(ヤクブ)スウォビィク選手で、非常に能力の高い選手ですから、決して簡単な場面ではなかったと思います。それでもしっかり決め切るあたりは、さすが稲垣 祥だなと思います。 --マテウス カストロ選手が負傷交代となりましたが、現時点での状態は?相手もそこまで強いチャージじゃなかったとは思いますけど、芝生が少し長めだったこともあって、足がちょっと引っかかってしまったような形になりました。痛めたのはひざですが、病院に行って、まだ結果は出ていません。
--PKで真ん中に蹴り込んで同点に追いつきましたが、振り返って。本当に大事な局面だったと思いますし、そうそうチャンスがなかったからこそ、ああいう1本を決めるかどうかはすごく大事だと思っていました。結果的に決めることができて良かったです。 --相手GKの傾向も分析していましたか?多少は見ましたけど、分析ってほどでは。でも、決められて良かったです。 --VARで得点が取り消しになり、逆に先に点を決められたりと難しい展開にもなったかと思いますが、どう切り替えて臨みましたか。切り替えがどうこうというよりも、やっぱりどれだけ選手がこれまでにどういう経験値を積んできて、どういうメンタルで試合を消化していけるか、というところが大事だと思っています。 想像以上にピッチの芝が長くてボールが走らなかったし、まったく濡らしてもなかったので、テンポもなかなか出せず、想定以上に難しく、そういう意味では、終始理想的な展開ではなかったです。ただ、その中でも崩れずに、粘り強く戦い続けることはできたかなと思います。
横浜FC
DF 5
福森 晃斗
勝ち試合だったなというのが率直な感想です。勝たなければいけない試合でしたし、(残留に向けて)本当にギリギリ首の皮1枚つながったという感じで、勝っていればもうちょっとラクでしたけど……。そういう感じの試合でした。 --かなり相手に押し込まれながら、福森選手の1本のクロスで先制しました。前半については?個人的には、相手のキーマンであるマテウス(カストロ)選手とのマッチアップだったので、やらせてはダメだと思っていました。うまく周りとコミュニケーションをとりながら球際にも行けていましたし、途中で交代してしまいましたけど、それまで危険なプレーはやらせずに終えられたかなと思います。 --素晴らしいクロスで先制点をアシストしましたが?あれが自分自身のやらなければいけない仕事なので、それをただ遂行しただけです。あとは(劇的な同点ゴールを決めた)誕生日の(伊藤)槙人に話を聞いてください。
DF 16
伊藤 槙人
1-0で入って、無失点に抑えて勝つのが僕の役目だし、やらなくてはいけないことだと思っていました。失点してしまって本当に申し訳ないし、悔しい気持ちです。 --投入される際の指示は?勝っている状況なので、相手の選手に気をつけるようにと。ドリブルのある選手だし、裏も狙ってきていたので、そこは自分も意識していました。その中で良い奪い方をしてカウンターを狙っていこうということでした。 --流れの中からの攻撃はしっかり抑えることができていたと思います。そうですね。でも、セットプレー(からやられる)というのは、前半からVARでなくなった(相手の得点が取り消された)のもあったし、ああいうことがあるなと思ってはいました。無失点で終わらなければいけなかったです。 --勝ち越されてからよく立て直して追いつけたと思います。本当にチーム全員が点を取ろうと、前へ前へという意識が強かったと思います。そこは良かったし、そのパワーを出せることは自信になるし、今後にもつながると思います。 --今日は誕生日ということで、バースデーゴールおめでとうございます。初めてですか?ありがとうございます。初めてでしたけど、勝ちたかったですね。次は勝てるようにやっていきます。