岡山はここ6試合勝ちから遠ざかっているが、現在降格圏に沈んでいるチームと対戦した第31節・横浜FC戦、前節・新潟戦で引き分けて勝点1を手にし、J1残留に近づいている。今節で勝利すればJ1残留が確定する可能性もある中、これまでチームみんなでやってきたことをやり抜いていきたいところだ。
木山 隆之監督はここまで勝点41を積み上げて12位につけている現状をこう語る。
「ここ最近は(思うように)勝点が取れていないので、もう少し取れたという思いもあるけど、これが現実。シーズンをスタートした頃のことを考えればよく取れたなという思いもあるし、現実をしっかり受け止めて、全力を出していくスタンスで最後までやる必要がある。ここからは自分たちと順位が近い相手とか、上の順位の相手との戦いになっていくので、初志貫徹じゃないですけど、自分たちが目指してきたものを出し切れるようにやることが大事かなと思う」 昨季、J1初昇格を果たした岡山は、今季が始まる前から今年は挑戦の1年になることを全員で共有し、1つでも多くの勝利を目指し、少しでも高い順位に行くことを目指して戦ってきた。その中で、これまで培ってきたことを存分に体現して自信を深めてきた部分もあれば、壁にぶつかって課題を感じさせられた部分もあるが、全力で目の前の試合に臨んで得た経験はすべてが成長につながるものだった。車いす席を除いてチケットが完売となった今節、JFEスでファン・サポーターとともに全力を出し切っていきたい。
C大阪は現在3連敗中。前々節・京都戦で負傷交代したルーカス フェルナンデスは右ひざの手術を行うことが発表され、今季の復帰は難しい状況となった。リーグ4位の50得点を挙げる攻撃陣をけん引してきた背番号77を欠くことは大きな戦力ダウンになるが、アーサー パパス監督の下で積み上げてきたことを体現し、ルーカス フェルナンデスがいなくても攻撃力が落ちないところを見せていきたい。
試合のポイントは、まず立ち上がりの攻防になるだろう。C大阪のビルドアップと岡山のハイプレスのどちらが上回るかは今節の最大の見どころで、ここ2試合は前半に劣勢を強いられているC大阪が中断期間にどう修正を行って臨んでくるのか。岡山は前節でディフェンスリーダーの田上 大地が負傷交代している中、チーム全体で連係、連動したプレスを掛けていけるか。お互いが相手の出方によってビルドアップの仕方、ハイプレスの掛け方を試合中に修正していけるかも重要になるが、まずは立ち上がりの攻防に注視していきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
