浦和が4戦ぶりに勝利。特別指定選手・肥田野がもたらす
ファジアーノ岡山
監督
ホーム最後の試合でしたので、是が非でも勝ちたいという思いと、当然(金山)隼樹を勝利で送り出したいと思って選手たちはピッチで戦ってくれたと思います。 試合自体は自分たちのプレーができている時間も多いし、チャンスもあった。でも、いまわれわれがなかなか勝利を手にできていなかったり、勝点を10戦ぐらい多く積めていないのは、やっぱり最後の勝敗に関わるところ、ゴールすること、ゴールを取られないこと、もうそこに尽きるのかなと思います。そこはJ1で戦っていく以上、上げていくチャレンジをし続けることしかないと思うし、自分たちが積み重ねていかなければならない部分であるというのは、周知のことかなと思います。 ですが、今季ホームのゲームは今日で終わりますけども、選手たちが見せたパフォーマンスには十分手ごたえと満足感がありますし、残り1試合ですけども、なんとか勝利して今季を終われるようにまた1週間頑張っていきたいなと思います。 --金山選手をスタートで起用した理由は?これまでもたくさんの選手の引退を見てきたし、送り出す立場をもう20年ぐらいやっていますけれども、なかなかそう最後の試合に引退が決まっている選手を(起用するのは)難しくて。J2時代にも勝負が懸かっている試合ではなかなかそういうことができなかったりすることがあったけど、シチュエーションとして、われわれとしてはホームの最後の試合で、もちろん勝利を目指すんだけど、何か残留が懸かっているわけでも優勝が懸かっているわけでもない、送り出しやすいシチュエーションだったと思います。ただ、ピッチに立つ資格があるのかどうかをしっかり練習で見極めて、GKの練習もいつも以上にたくさん見て、短い時間でも十分(ゴールマウスを)預けられるという判断をして使いました。最初に使うか、あとに使うか、というのはGKの特性上、最後に入れるのはなかなか難しいと思う。ならば、最初に使って時間はある程度こっちで決めました。最初の15分までだと決めて、交代枠も1つ使うし、(控えにGKを2人入れたことで)フィールド選手も1人ベンチから削らざるを得ないんですけど、それもチームの人間すべて承知してもらって、隼樹を送り出すために全力でやるという決断をして、私自身が最初に使うと決めました。 --前半の25分あたりまで非常に良い形で自分たちでボールを握りながら試合を進める時間もあったかなと思います。最後の質のところ、最後のもう1個を破るところであったり、シュートを打ち切るところ、そういうところに当然課題はあるんだけど、狙いどおりの立ち上がりからゲームを自分たちのほうに持ってくることはできた時間帯だったんじゃないかなと思っています。
浦和レッズ
監督
立ち上がり20分、25分は岡山が強いハイプレスを掛けてきて、われわれはゾーン1でショートでつなごうとしながらスペースを突くような動きがなかったので、相手のほうがより危険な場面を作っていたと思います。その後はよりボールをキープすることはできましたし、相手陣内のゾーン2、ゾーン3でプレーすることができました。ただ、もう少し焦れずにサイドチェンジしながら持つことができればと思いましたけれど、途中からそういう形も出るようになっていきました。後半に入ってからはより押し込みながら、サイドチェンジをしながら背後のスペースを突くのが狙いでした。その流れから得点が生まれましたし、先週から練習している形が出て非常に良かったと思います。相手も決定機を作っていましたけれど、(西川)周作がしっかりと止めてくれましたし、チーム全体で最後までメンタルの部分を含め頑張ってくれたと思います。それが(約)2カ月ぶりの勝利につながりました。 また、将来有望な(肥田野)蓮治のパフォーマンスも非常に良かったと思います。将来的に浦和にとって非常に重要な選手になると思っています。 --肥田野選手を含め、メンバーを少し入れ替えた理由は?堀之内(聖)スポーツダイレクターのおかげで蓮治がここ2週間の練習に参加してくれていました。大学ではストライカーとしてプレーしていますけど、今年のキャンプに参加しているときからウイングで見てみたい選手でした。この2週間は主にウイングとして練習に参加しました。もちろん彼はストライカーとしてもトップ下としてもプレーできる選手です。 また、この練習でのパフォーマンスを見ていて、最近チームのプレーとしてあまり見られなかった背後への抜け出しも得意としていますし、スピードがありペナルティーエリア内での決定力もある選手なので、それがスタメンで起用する理由となりました。 (根本)健太に関しては次節の川崎戦も起用したいと思っております。来季に向けて、川崎と対戦するという経験を積んでもらいたいと思っています。
--今日は途中で足をつっていましたけど、前半の攻め込まれている時間がキツかったですか?やっている感覚としてはそこまでキツかったという印象はなかったです。前半の最後のほうはボールを持てていたのでそんなにキツくはなかったんですけど、グラウンドの硬さとか、久しぶりの試合だったのでペース配分がちょっとおかしくなったのはあるのかもしれないです。 --肥田野 蓮治選手へのコーチングが目立っていました。守備はちょっとの時間しかやっていなくて動き方とか難しいと思うので、相手のCBに対してプレスを掛けるタイミングだったり、行かないで待つときの声かけをしたくらいで、攻撃に関しては「自由にやっていいよ」ということを言っていましたし、そのとおりやってくれたかなと思っています。 --あれだけ前に仕掛ける動きがあると、出し手としても選択肢が増えますか?そうですね。足の速い選手なので、スペースで受けてからのドリブルのほうが良いかなと思っていましたけど、うまくタイミングが合わなかったりとかもあったので、もうちょっと合わせていけたらなと思っています。
ファジアーノ岡山
GK 13
金山 隼樹
--試合を終えての心境を聞かせてください。試合の結果は残念でしたけど、自分にとっては何にも変えられないような、そんな思い出になる1日になりました。 --今日の試合が始まった瞬間は、どのような気持ちになりましたか?本当にひさびさのピッチに立って思ったのが、やっぱりこういう緊張感の中でサッカーするのって幸せなことだなって、すごく感じました。 --J1で戦った今季はほぼすべての試合で満席になっていました。その光景をピッチから見ていかがでしたか?あそこに立ったときに、すごい熱量であったりとかみんなの思いを背中からすごく感じて、やっぱりこれがJ1なんだなと思ったし、本当にいろんな人たちに支えられているんだなというのをあらためて思いました。 --金山選手への声援は本当に多かったです。あらためて幸せだなと思ったし、たくさんの人に支えられているからこそ、こうやってピッチに立てたんだなと感じて、感謝しかないです。
DF 18
田上 大地
--チームとしても今日は手ごたえのある試合だったのかなと思います。前半からファジアーノらしいというか、自分たちの良さが出たようなゲーム運びではありましたし、存分に発揮できたシーンは多かったかなとは思います。前半の途中からボールを持たれても我慢できるところはちゃんとできていましたし、自分たちが先制点を取れれば、より優位なゲーム運びができるかなとは考えたんですけど、あの失点に関してはみんながちょっとスキを作ってしまった。ディフェンスラインもそうですし、セカンドボールのところもそうですし、複数人のミスが重なったときに失点が起こってしまったので、そういう時間帯を絶対に作ってはいけないと思います。そこを整備するのは僕の役目でもあったので、非常に良いゲーム運びをしていたからこそ、悔いが残るというか、防げた失点だったので、非常に責任を感じています。勝つことだけしか考えておらず、本当一瞬だけだったので、そこは悔いが残るかなとは思います。 --金山 隼樹選手が後ろにいるというのは、田上選手にとって初めてでしたが、どういう時間でしたか?僕自身は誰が出ていようと、やるプレー、気持ちはそこまでは変わらないんです。もちろん、特別な試合でしたし、良い形で送り出したいという気持ちはもちろんありますけど、隼樹くんも1人のプロサッカー選手として日頃から良い準備をしていますし、それにふさわしいパフォーマンスを見せたので、問題なくいつものプレーを心がけていました。隼樹くんだからという感じじゃなくて、いつもどおりやることを意識しました。