理想的なフィナーレ。浦和が“埼スタ”で大勝締め
浦和レッズ
監督
良い試合になりました。いくつかの側面では「とても良い」と言えると思います。チーム全体、そして選手一人ひとりが良い仕事をしてくれました。まず規律を守るところから、チームスピリット、メンタルの面で本日は驚きをもって見ることができました。 ここまで多くの球際で勝ってセカンドボールを回収する試合は、あまりなかったと思います。それが本日の試合で数多くのチャンスを作った要因となりました。そして過去の試合と比較すると、特にゾーン3のプレーが良かったと思います。プレースピードもあり、テンポよく背後に抜ける動きもありました。ハイプレスもうまくいっていたと思います。最初の得点も、ハイプレスを掛けて中盤で奪ってから、サミュエル(グスタフソン)の良い動きがありました。 後半も強度を保ちながら、ライン間のスペースが空いてくることを予想して、「そこを使おう」と話しました。90分を通じてほぼゲームをコントロールできていたと思いますので、満足のいく試合となりました。 安部 裕葵のアシストなど、ポジティブな要素もありました。イサーク(キーセ テリン)の素晴らしいゴール、チアゴ(サンタナ)のお別れのゴールもありました。本日が浦和でのラストゲームとなったマリウス(ホイブラーテン)とチアゴは非常に良かったと思います。 そして、立ち上がりからサポーターの方々も良い雰囲気を作ってくれました。私たちもイメージを少し払しょくするような終わり方をしたかったので、それができたことを選手、サポーター、浦和に関わった方々に感謝したいと思います。 --前半に渡邊 凌磨選手とマテウス サヴィオ選手のサイドを入れ替えたが、どのような判断によるものだったか。左サイドは(中島)翔哉とサヴィオで良い連係が見られていましたが、右の凌磨が孤立していましたので、右サイドを活性化させるためでした。後半は(川崎Fが)フレッシュな三浦(颯太)を投入してきて、彼とマルシーニョのコンビネーションが強力なので、「そのまま右でプレーさせるが、守備で難しさが出てきたらもう1回凌磨と入れ替える」という話をサヴィオにしていました。しかし、(前節・)岡山戦でも良い守備をしていたサヴィオは本日も非常に良く、わざわざサイドを変える必要はありませんでした。 --岡山戦ではJFA・Jリーグ特別指定選手の肥田野 蓮治選手(桐蔭横浜大在学中)が決勝点を決め、今日は中島選手や安部選手などが活躍した。あまり出場機会のなかった選手が最後の2試合で活躍したが、シーズンを振り返ってみて、彼らをもう少し起用しておけばと考えるところはあるか。もちろん、今季の私の判断には良かったものも悪かったものもあったと思います。蓮治は浦和の将来だと思いますし、来季から重要な選手の1人としてプレーしてくれると思います。 裕葵もわれわれの希望となる存在ですが、メディカル的な問題からまだプレー時間は制限されています。裕葵は非常に才能のある選手ですので、健康な体で高い強度でJリーグに対応できるならば、チームの力になれる選手だと思っています。
川崎フロンターレ
監督
川崎フロンターレ
まずは先制点のところで、厳しい前半でしたけど、前節(・広島戦)も前半の終了間際に取られているので、試合前から最初と最後のところは共有していましたけど、そこがまず痛かったです。押し返せなかった要因は、プレスがハマらなかったので構えるような形で、前のプレスが緩いのか、角度やスピードが甘かったのか、後ろもちょっと低くて、その両方に原因があると思います。間をすごく使われていたので、「行くよりも構えよう」と中で判断して、前半はやっていましたけど、その中での失点だったのでよりキツかったです。 後半はセットプレーやショートカウンターで簡単に仕留められてしまったので、今季の自分たちの弱いところが出たし、何よりも来てくれているファン・サポーターに対して申し訳ないゲームでした。戦術ややり方を語る前の問題かなと思っています。
前半から押し込まれる時間帯、回数が多く、どうにかしのいでいましたが、しのぐところで言うと、入れられてもおかしくない場面もありましたけど、粘り強さを出せていた中での前半最後の失点は本当にもったいなかったと思います。こういうゲームで1失点、相手からすれば1得点でゲームが決まってしまう流れだったと思います。流れが悪かったチームが後半は良くなるという流れに感じていたんですけど、まったくうまくいきませんでした。 後半、「行こうぜ」というところで選手も交代して、良い準備をしている選手を投入しましたけど、そこらへんも良いほうには出ませんでした。全体を通して良かったことが十中一、良くなかったことが十中八九というゲームだったと思います。いろいろなことが良くなかった。 ただ、いま選手たちにも伝えてきましたけど、それを受け止めて、もう一度進んでいくんだよと。それぞれのキャリアでこういうゲームが時々ある、数年に1回ある。それが今日だったという話をしました。受け入れてくれた選手はここから成長していくと思いますし、「何言ってんだ」と、そんなことは思っていないと反骨心で上に上がっていく選手が数名でもいたら、私としては今日の試合を意義あるものに、1つのポイントにしていきたいと思います。それくらい良くなかったゲームでした。 --前半から不安定な戦いぶりでバックパスが多かったと感じましたが、どういうところに問題があり、後半はどういうふうに立て直そうとしていましたか。自分たちのボールを扱うところのベクトルが、前方向、斜め前方向に行くことが少なかったと思います。もっと前で収める、受ける、ランニングを入れるというところが、これまでもトライしていますけど、今日のところは非常に少なかったです。それが相手のベクトルを前向きにさせてしまった。そして、何人か巧みな選手がいる中でそういうプレーをさせてしまった。自分たちは攻守にわたって自陣に押し込まれる形が続いたと思います。そういう相手の良さもありましたけど、自分たちのベクトルが後ろ、後ろになってしまった。もしくは前にボールが入ったときにつながらなかったことが余計にそういう状況になったと思います。 また、ハーフタイムには、前半も攻められた中でもボールを奪う回数はあるわけで、取ったボールをいかにしていくかは、今までもトライしてきていますけど、もう少し運べたり、正確に出すだったり、前半はスペースで人とボールが出会うことを狙っていましたが、うまくいっていなかったので、そこを短い時間で伝えたつもりでした。多少なり、後半はそういう動きはあったと思いますけど、10分ほどで失点してしまったことで非常に苦しい状況になって、オープンになっているようですけど、相手の土俵で戦っているようなゲームになってしまいました。 --今日は4失点と、シーズンを通して取り組んできた守備の部分、失点の部分を解決できないまま今季を終えることになってしまいました。1年の初めのほうは、序盤戦は失点も少なく、ゼロ失点の試合もあって、タイトなスケジュールの中で試合が次々と来る中で、失点をしながらもそれなりに勝点を積んだり、勝ち進んだりすることができていましたけど、夏ごろを1つのポイントとすれば、選手も抜け、ケガ人もあり、うまくいかない時期がずっと続いていまに至ってしまったと思います。 これは戦術やトレーニングをして高めることも非常に大事だと思いますけど、それをきちっとできなかった。良くなかったときに失点してしまう、違う形で失点をしてしまう。もちろん、同じような形はある中で少しずつですけど、良くなりつつあるけど、またすぐに失点してしまう。「この間はできたのに……」と、また次の試合で失点をしてしまうことを繰り返してしまったので、答えがあれば簡単ですけど、得点を取るのと同じようにもっともっと失点をしないようなことを精査して、いろいろなことを決めていかないといけないと思っています。 それが今季は結局のところ、今日は退場者も出さずに4失点ですから、非常に厳しいものを突きつけられているので、来季こそは改善したいと思います。私自身も選手もそれぞれのキャリアで失点がこれだけ面白くないものかと受け止めないといけないと感じています。
浦和レッズ
DF 5
マリウス ホイブラーテン
さまざまな感情が入り混じっています。素晴らしいクラブ、素晴らしい仲間たちとの3年間でしたから、離れるのは寂しいです。ここで本当に大切に思える人たちと出会いました。 --20代後半のピークと言える時期に浦和に来て3年間プレーしました。次にどうつなげていきたいですか?この3年間を笑顔で振り返れると思いますし、浦和の人々を代表してプレーできたことを誇りに感じます。隠すまでもなく、来年どこでプレーするかはまだ分かりません。ただ、自分は日本が好きですし、日本という国もサッカースタイルも自分に合っていると思います。どこへ行っても、情熱とプロ意識は常に出していきたいです。30歳になりましたが、まだまだ体は力を残しています。 --浦和に来て、日本や日本サッカーへの見方は変わりましたか?すべてが新鮮でした。ノルウェーでは日本や日本サッカーについてポピュラーではありませんが、だからこそ浦和に来た理由の1つでもありました。日本の国や社会のあり方、サッカー文化、そのすべてに感銘を受けました。 --今後、もし対戦相手として埼玉スタジアム2002を訪れたら、敵意ではなく愛をもってすごいブーイングを受けると思います。ありがとう、心に刻んでおきます。もしかすると、動揺してパフォーマンスが悪くなるかもしれません(笑)。 --交代でピッチを去るとき、どんな気持ちでしたか?覚悟はしていましたが、3年間これほど情熱を注いだクラブを離れるとなると、込み上げてくるものがありました。もちろん寂しいですが、本当にこのクラブのことを大切に思っているので、いつか必ず戻ってきたいと思っています。 --真っ赤なスタンドをバックに守備をする感覚はどんなものでしたか?あれだけのサポートを受けると自信が湧きますし、この3年間、スタジアムはいつも素晴らしい雰囲気でした。それは一生忘れられません。彼らの大きな声援は本当に力になりますし、全身にエネルギーが満ちるような感覚です。だからこそ、僕は喜んで体を投げ出してブロックできましたし、すべてをささげる覚悟で戦えました。
FW 12
チアゴ サンタナ
良い形でシーズンを終えられたと思います。ゴールを決めて、チームの勝利にも貢献できたことをうれしく思います。 --マテウス サヴィオ選手がサンタナ選手になんとか得点させようとしているようにも見えました。感じました。サヴィオ選手だけでなく、(中島)翔哉やオギ(荻原 拓也)、みんながパスをくれようとしていたと思います。サミュエル(グスタフソン)が1点目を決めてくれたことでよりボールを支配できるようになったと思いますし、そのあともたくさんのゴールが入って良かったです。 --1点目にも絡みました。全員がうまくコンビネーションできたシーンだったと思います。全員がワンタッチでつないで、最後はサミュエルが飛び出しました。このゴールのおかげで自分たちがゲームをコントロールできたと思います。 --得点力不足に悩んでいたのが噓のような大量得点でした。同じ絵を描けた要因は?まず、間違いなくみんながベストを尽くしていました。J1優勝という大きな目標があった中で、目標を達成できるように全員が集中して全力で頑張っていましたが、タイトルのチャンスがなくなった瞬間にパフォーマンスが落ちたと感じました。自分たちも人間ですので、そうなるのは当然だと思います。ただ、切り替えて修正すべきポイントをしっかり修正したことが今日の結果につながったと思います。良い形で終えられたので、これからの人生に向けて自分も準備したいと思いますし、残る選手も良い準備をすると思います。 --個人としても、今日はチームを去ることがより残念になるようなパフォーマンスでした。そう言ってもらえてうれしく思いますが、サッカーではよくあることですし、当然のことです。この地に慣れて、仲間や友人ができた中でお別れするのは寂しいことですが、良い形で試合を終えられて良かったと思います。自分にできるのはしっかり休んで、100%の状態で来年プレーすることを目指すことです。またゴールをたくさん決めてタイトル争いをしたいと思います。 --埼玉スタジアム2002に戻ってきたときは愛のあるブーイングを受けると思います。残りたかったというのが事実ですが、古巣とやるときはブーイングされて当然です。それに備えていますが、お互いのことをリスペクトしていれば問題ないです。