躍進の1年の最後に手にしたもの。京都、クラブレコード更新!
京都サンガF.C.
監督
まず初めに、鹿島アントラーズが優勝したことをさっき聞きました。鬼木(達)監督は僕が日本に帰ってきて川崎でコーチをしたときの選手でしたけれど、非常に素晴らしいマネジメントで9年ぶりにチャンピオンを獲られたことを、遠くの地からですが、心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。 試合は最終戦に勝てたことも素晴らしかったですけれど、何より今日は内容が良かったと思います。神戸さんという素晴らしい相手に対して向かっていく気持ちや、相手コートで爆発的なプレーをするということで言うと、ラインの高さやファーストDFは非常に良かったし、90分間プラスアディショナルタイムを通じてやっていたと思います。 そのパフォーマンスを引き出したのは、間違いなく「史上最高順位で終わってくれ」というサポーターの願いだったと思います。本当にスタジアムと選手が一体となった素晴らしい試合で終われて、監督としては非常にありがたい、そういう瞬間に出会えたと思っています。サポーターあってのチームだと思うし、やっぱり彼らの応援や彼らの本気がなければ、選手たちに火はつきません。それを引き出すようなサッカーをしたいです。ミスもあるし、負けることもあると思いますけれど、そこにへこたれずに進んでいく、そういうサンガのたくましさを来季も見せたいなと思います。 これから、それぞれストーブリーグの中でいろんなことがあります。各選手、スタッフ、チーム、いろんなことが起きると思いますけども、ここで1年間やってきた軌跡というのは、間違いなく事実ですし、真実です。それを選手やスタッフたちと一緒に作り上げてきましたし、そういう空間に自分が携われることは、先ほども言いましたけども非常に幸せなことだと思っています。 来季のことは、まだそんなに多く考えられないですけれど、ハーフシーズン(明治安田J1百年構想リーグ)やそのあとに始まる新シーズンへ、まずしっかり休んで、オフ明けの1月に会うときに、みんなでエネルギーを持った顔で会って、また切磋琢磨して伸びていくチームにしたいです。そういうものをこの京都の地でもっともっと研ぎ澄ませて、来年は一番上の順位、優勝ができるように、自分たちの目標を高いところに持ってやっていきたいと思います。 今日は本当にいろんな意味で、先ほどは「メモリアルにしてはいけない」と言いましたが、心の中では非常に手ごたえのある素晴らしい試合だったなと思っています。 --9月以降は無失点の試合がなかったですが、優勝の可能性がなくなってからの直近2試合を完封勝利。今日の守備の評価について。素晴らしかったと思います。ハイラインの戦術をしっかりできるチームは、このJリーグでは存在しないと思うので、そういうものを磨き上げながら、これからもやっていくという、強い気持ちになれた。そういう試合でした。 --前々節・横浜FM戦のあとに「最後に見る景色がどんなふうに見えるのか、楽しみにしている」と話していました。今日、試合が終わったあとの監督にとっての景色は、どういうふうに見えましたか?たくさんのお客さんがセレモニーのためにスタジアムに残ってくれました。「これが一番上の優勝という結果なら、スタジアムが本当に紫色一色で歓喜の輪ができるんだな」と想像しながら見ていました。 今日、最後までセレモニーに残ってもらった皆さんは、僕たちの歓喜の景色を、彼らも見たいんだと確信しました。それに対して「監督としてやれる全力プラス全力ぐらいの力を注いで、そういう瞬間に出会いたいな」と強く思いました。3位という景色も僕たちにとって新しかったんですけれど、今度は優勝という景色を全員で見られるように、クラブとしてみんなで協力してやっていきたいと思います。 --セレモニーで涙ぐむ場面もありました。もうすぐ分かると思いますけれど、あの雰囲気で涙を流すのは目にゴミが入って泣いたわけじゃないので、そういう感情を揺さぶられるような瞬間があったということで、想像と理解をいただければ幸いです。それぐらい感傷的になる場面が、僕の中であったということですね。
神戸さんのやってくることに、しっかりチャレンジしていこうということはできたのかなと思います。まあ相性が悪いといえば悪い相手だったと僕の中では思いますけれど、シーズンを通してそういう相手を何度も経験してきたので、そこはうまく対応できたのかなと思います。(ロングボールに対して)大迫(勇也)選手も高いだけじゃなくていろいろな工夫をしてくる選手だったので、自分が有利に進めることはあまりできなかったですけれど、本当にみんなで声をかけ合って、自由にやらせないことを第一にやれたのかなと思います。 (今季は)充実した1年間だったなって、振り返ってすごく思います。けれど、やっぱり3位という結果はついてきましたけれど、優勝できなかったことも事実なので、そこはまた自分に鞭を打って頑張らなきゃいけないなという思いがあります。 --試合後にこみ上げてきたものはどんな思いですか?曺 貴裁監督からも話しかけられられていましたが。僕1人の力だけじゃ、ここまで来れていなかったと思うので、最後にみんなで喜び合えたことはすごくうれしいです。曺さんからは「1年間お疲れさま」という声はかけてもらいました。曺さんは「俺は何もしていない」と言っていましたけれど、曺さんがいなかったら僕はここまで成長できていなかったと思うし、本当に曺さんのおかげだなと心から思います。最後に勝利で、3位という形で終われて、曺 貴裁という人間の素晴らしさをまた世に発信できたかなと思います。 --今年のチームは、外から見ていても素晴らしいグループに見えました。僕のSNSだったり、街中で声をかけてくれる人から「あまりサッカーに興味なかったのに、京都サンガを見てサッカーが好きになりました」というようなことがありました。京都サンガを通じて、サッカーの魅力を感じてくれた方がすごく多かったと思います。それだけ人の心を動かせる力を、僕たちは持っていると思います。サッカー選手として、人間として、ものすごく魅力を感じるチームだったなと思います。
ヴィッセル神戸
--失点は喫しましたが、ビッグセーブも見せていました。止めたところもあるのですけど、結果2失点してしまったところと、防げない失点ではなかったというところでは、本当に最後の最後で悔しい形になってしまったなと思います。 --1失点目はセットプレーから。今季を通してセットプレーの守備に苦しんだ印象です。セットプレー戦術の中でも穴はあったりで、そこをうまく突かれたり、そういうところは確かにあったのかなと思います。 --今季はここ2年、神戸が相手に与えてきた悔しさを味わう側になりました。その経験は来季にどうつなげていきたいですか?この2年、2連覇を通して自分たちが良い思いをしてきたぶん、今回は悔しい思いというのをしてきました。この気持ちというのはやっぱり忘れちゃいけないですし、今までこの悔しい気持ちがあったからこそ、連覇できたと思うので、今年のこの悔しい思いを来季、良いシーズンにできるようにつなげていきたいです。
--悔しい結果になりましたが、リーグ戦を終えて率直にどのように感じていますか。悔しいですし、個人的なところで言うと、ちょっと力不足を感じました。そのケアのところもそうですし、良いときに自分がケガをしてしまい、チームに迷惑をかけたなと感じます。 --吉田 孝行監督が今季限りでの退任を表明。その発表後初めての試合で燃えたところはありましたか?そうですね。最後の2試合、僕たちはやることは変わらないというのは、タカさん(吉田監督)から試合前にも言われていたので、出し惜しみはせずやり切ったという感覚ではあります。 --今日の試合で相手に上回られた部分は?セカンドボールのところですね。神戸の強みでもあるところを相手に上回られたなと感じます。そこでリズムを僕たちもつかむし、京都のサッカーもそこでリズムをつかむと思うので、そのセカンドボールのところでリズムをとられたなと思います。 --あらためて、吉田監督から学んだ一番の部分は?前の意識ですね。そこもタカさんになってから常に言われ続けてきました。(吉田監督の下でプレーした)3年半でも個人的にすごく成長したなというのは感じているので、その部分には本当に感謝したいと思います。
ヴィッセル神戸
監督
リーグ最終戦ということで勝ちたかったんですが、負けてしまい、自分の力のなさを感じました。試合としては相手もかなり勢いよく入ってきて、気持ちも入っていて、前に前にというプレーだったと思います。そこで自分たちも押し返しながら、気持ちの部分で負けないようにやっていたんですけど、1失点目で、スタジアムの雰囲気だったりで相手がさらに乗ってきたのかなと思います。後半に関しては自分たちが押し込んでいるシーンが多かったんですけど、やっぱり一発で、相手の個(の力)は非常に高かったと思います。あそこでやられてしまったというのは、2失点目が試合を難しくしたなとは思っています。ただ、本当に選手たちは最初から最後までしっかりと戦ってくれましたし、誰も手を抜いていないですし、よくやってくれたと思います。そして、サポーターの皆さんも神戸からたくさん駆けつけてくれたと思うのですけど、その方たちに勝利を届けられなかったというのは本当に申し訳ないなと思っています。 --今季を通じて成長した選手もいると思いますが、成長した選手の評価や来季につなげてほしいところを教えてください。やはり11人しか出られないですし、ベンチ(を含めて試合メンバー)には20人しか入れません。それでも腐らずに試合に出たいと思って、メンバーに入りたいと思ってやってくれた選手たちがいます。そういう選手たちが本当に一生懸命やってくれていますし、試合に出ている選手はその責任を感じながらやってくれています。何よりヴィッセルの良さというのは、練習から誰も手を抜かない、そういう雰囲気があります。そこを作っているのは間違いなくコーチングスタッフもそうですけど、やはり(自身が監督を務めたこの)3年半(チームを)支えてきた、主力で出てきた選手たちだと思います。それがチームとして浸透しているので、今後のことは新しい監督が来て、新しいサッカーになって、戦術も変わってというところがあると思うのでなんとも言えないですけど、そういうヴィッセルらしさというのは継続していってもらえればなと思っています。 --この3年半でチームに残せたものはどのように実感していますか?残せたものはたくさんあると思いますし、自分1人でやってきたわけじゃなくて、選手、スタッフ、サポーター、スポンサーの皆さんみんなで作ってきたものでもあるので、そこは自信を持って大きなものをやってきたなというのはあります。ただ、今日の試合に関しては、この敗戦の中でも最後に自分のコールをしてくれますし、本当に申し訳ないという気持ちだけです。勝たせてあげたかった、そういう姿を見せたかったというだけです。ただ、自分たちはACLEも中2日でありますので、ホームですし、そこは必ず勝って終わりたいなと思います。
京都サンガF.C.
FW 9
ラファエル エリアス
得点はマルコ(トゥーリオ)とのコンビネーションだったと思うのですけれど、まずマルコがしっかりボールを出してくれました。そして敵陣の深いエリアでボールを出してくれたからこそ、GKが出てくるところも見ながら、自分もしっかりシュートを打つことができました。2人の関係性で決められたゴールだったと思います。 --今季3位という結果について。3位になって良かったなという幸せな部分と、少しフラストレーションがたまる部分。その2つが混在していると思います。というのも、今年はわれわれのチームとしても素晴らしいサッカーができていましたし、成績も上げてくることができました。ただし最後に届いたところが、自分たちが道のりを歩む中で描いていたものとは、やっぱり違ったと思います。結局はタイトルを獲れなかった、ということになります。ただ、自分たちにそういう力があるということは、しっかり示すことができたシーズンだったと思います。そこの何か足りなかった部分であったり、自分の中でモヤモヤするものを、次のシーズンにぶつけるつもりです。それをみんなでチームとして、足りなかったものをしっかり補充して、次のタイトルに届くようなことをしていきたいです。 間違いなく京都の新しい歴史、新しい成績は作れたと思います。3位という(クラブ史上最高の)順位を達成できたことは良かったですし、今度はさらに上のところですね。チームとして今年できなかった、足りなかった部分をしっかり補完させて、来季のタイトルに向けて、このチームで頑張っていきたいと思います。 --ケガがありながらも18ゴールを挙げたことも、充実した成績だったのでは?そうですね。ケガがあって、試合に出られない時期もありました。ケガがなかったら、もう少しゴールもできたでしょうし、もっとチームに貢献できることがあったのかなと思うところはあります。それでも最終節まで得点王争いができたことは、完全に個人的なところですけれど充分に満足できますし、自分としても誇れるものなのかなと思っています。 今年ケガしたからこそ、来季はさらに強く、さらに鍛えていかなきゃいけないと思います。そこはやはり足りなかった部分ですね。そのあたりを個人としても強化していけば、チームとしてさらに良い順位、良い成績を収められると思います。
MF 18
松田 天馬
思ったより走れたな、という感覚です。後半が少し経過してから「もうすぐ(足が)つるかな?」と思ったんですけれど、意外と持ってくれました。(約1カ月半ぶりの先発だったが)試合勘も時間が経つにつれて、徐々にですけど取り戻していけました。 --チームとしてもサンガスタイルを体現しての勝利でした。そうですね。神戸戦はいつもこういう試合展開になるんですけれど、セカンドボールの回収で上回れたかなと思うし、そこが勝負の分け目だったなと感じています。ポジショニングだったり、(チームとしての)配置だったり、相手のFKの対応とか、そういうところのセカンドボールのポジショニングなんかはいつもどおりにやれました。 --先制点のCKのキッカーでしたが、あのときの狙いは?ニアを狙っていこうと蹴りました。神戸さんは強いので「あそこしかないな」という感覚で、ずっとニアを狙っていました。それが得点になって本当に良かったです。 --3位というクラブ史上最高の順位で終えられた今季を振り返って。去年の後半戦からの引き続きみたいな感じでスタートして、そのまま良い感じで戦えていたんですけれど、最後の(タイトルを)獲れなかったところが一番悔いが残るシーズンでした。どっちともとれるんですけれど、良い意味で1つ階段を上ったシーズンだったと思います。この悔しさ、3位という成績を来年に引き継いで、悔しさを残して挑めるというのはすごくプラスなのかなと思います。