徐々に流れを奪って。横浜FCが勝利をつかむ
セレッソ大阪
監督
シーズン最後の試合としては残念な試合になりました。今季、何度かあったような試合だったと思います。0-0で先に迎えたビッグチャンスで決め切れず、GKも止めるべきところで止められなかった。そこから3失点。フラストレーションのたまる試合でした。何でこういうことを言うかと言えば、サポーターの皆さんが最後まで後押ししてくださったにもかかわらず、あまりにもみっともない試合をしてしまったからです。チームとして成長はしていますが、足りていない部分が露呈してしまった試合になりました。 --開始10分とラスト15分の時間帯は、今季のC大阪らしい迫力ある攻撃が見られましたが、そのほかの時間帯では攻撃でパスがつながらず、守備でも球際や距離感で課題も出ました。今節で足りなかった部分は?流れがつかめないときに早い段階で気づくことも必要ですし、それに対して、自分のやるべき仕事をやり切ることが大事です。得点に関しても、シーズンで60点は取りましたが、それ以上、決め切れるチャンスはあったと思います。決定機をしっかり決められるかどうか、規律正しくディテールを詰めた守備ができるかどうか。そこがまだまだ足りないことが露呈したと思います。強いメンタリティーも出てこなかった。前節(・横浜FM戦)と少し似た試合になってしまったと感じます。
横浜FC
監督
今季は残留を目標にやってきた中で、降格が決まってから約3週間あって、そのあとに迎えた試合は正直すごく難しかったところがありました。それでも、歯を食いしばってトレーニングを重ねて、先週のホーム、(前節・)京都戦では、なんとか勝利をサポーターや“横浜維新”に関わるすべての人に届けたい、その思いで臨みました。でも、それはかなわなかった。ただ、まだ最終節が残っている。「最後は集大成として、必ず勝って終わろう」と、チームで話をしてきました。 勝ったときはわれわれはいつも“横浜なら手を叩こう”をやるんですけど、それを最後やりたいなと思っていたので、今日、最後にそれをやれて本当に良かった。この勝利は、きっと未来につながったんじゃないかと思います。 --先発したダブルボランチの特徴もあって、今日はボールを持つ時間がいつもより長かったと思います。そのバランスについてはどう伝えていましたか。試合の入りでは、まず背後を取る。やっぱり相手が一番イヤがるのは背後のスペースなので、そこを突いて、ディフェンスラインを下げさせる。そうなればシステム的にミスマッチが生まれて、シャドーの立ち位置が1つのポイントになってくるし、「ウイングバックも自然と空いてくるよ」という話は伝えていました。 セレッソさんはかなり攻撃に振り切ったチームで、守備に回ったときには緩さがあるなとスカウティングをしている中でも見ていました。だから、十分に相手コートへ押し込んだら、ボールを動かせるし、ボックス内へどんどん進入できるし、クロスからも必ずチャンスがあると。その意図を踏まえて、相手陣に入ったときは、特にボランチを中心に「ここが空いている。だから、ここから進入していこう」というポイントを共有しましたが、選手たちはしっかり理解して、ピッチで表現してくれました。 --7月から率いた横浜FCの“未来”を、監督自身はどう考えていますか。また、そのための戦いは見せられた実感はありますか。このクラブは本当に大きなポテンシャルがあって、“底力”を持ったクラブだと思っています。だからこそ、今日のメンバーを中心に、またここから未来へ、必ずつながっていくんじゃないかと僕自身は感じています。そして何より、今日もアウェイのスタジアムにたくさんのサポーターが駆けつけてくれて、一緒に戦ってくれた。この試合を見た横浜FCのサポーターの皆さんは、何かを感じ取ってくれたんじゃないかなと思っています。
横浜FC
キャプテンマークを巻いていたのもあって、試合の入りはちょっと堅く入り過ぎた感じがありましたけど、試合が進むにつれて、だんだんほぐれてきて、やりたいこともいろいろできました。こういう試合で課題もしっかり見つかりましたし、収穫のあった良いゲームだったと思います。 --ご自身が挙げたゴールシーンを振り返ってください。良い守備からショートカウンターみたいな感じでルキアンにボールが入って、落としてくれました(※相手DFが触ってこぼれてきた)。シュートコースはイメージどおりで、ちょっと当たり損ねて入らないかなと思ったけど、シュートブロックに入った選手が良い感じにブラインドになって、ゴールになったので良かったです。 --試合終了後、サポーターの前に残っていましたが、どんな気持ちがこみ上げていましたか?やっぱり、ありがたいなという思いでした。いつもどんな状況でも応援してくれる方々がいるのは心強いですし、今まで個人としてそれに応えられなかったので、今日は何か1つでも結果として、勝利でも点でもアシストでも何でもいいので、示したかった。そう思って臨んでいたので、ホッとしています。でも、やっぱりまだまだJ1の強度でやるにはレベルが足りていないと思い知らされました。また1年半後にJ1に戻ってこられるように、チームとしても個人としても、もっと力をつけていきたいと思います。
セレッソ大阪
MF 10
田中 駿汰
--今季の積み上げを見せたい最終節でしたが、相手の術中にハマった試合になったと感じます。そうですね。相手のやりたいような形でやらせてしまった。良くない展開になって、そのままズルズルいってしまった感じです。 --ウイングバックのいる3バックの相手に対し、サイドに振られてクロスという、今季序盤によく見られた失点パターンだったとも思いますが?戦術どうこうもありますが、もっとタイトに守備をしないといけなかったと思います。選手がしっかり反省しないといけない前半になりました。 --アーサー パパス監督就任1年目のシーズン。得点力が大幅に上がりましたが、今季の攻撃的なサッカーに取り組んだ手ごたえは?手ごたえはもちろんあります。それは僕だけではなく、ほかの選手も「やれる」という手ごたえを感じたと思います。あとは細部のところ。優勝争いしているチーム、上位のチームと比べたら差はあると思うので、自分たちに足りないところをしっかり今季の反省として生かして、来季は優勝争いに食い込んでいきたいです。
FW 9
ラファエル ハットン
今季の最終節でありホーム最終戦だったので、サポーターの前で勝ちたかったです。自分もゴールを決めてシーズンを終えたかったですが、それができず、自分たちが期待していたようなパフォーマンスは発揮できなかった、というのが正直な感想です。相手のGKも褒めるべきだと思います。われわれも多くのチャンスは作ったのですが、ことごとく阻まれて決め切れなかった。ただ、それも力なのかなと思います。 --得点王の可能性もあった最終節でした。意識はされていましたか?もちろん、チームの勝利が大前提でしたが、どうしても意識はしますよね(笑)。日本に来た当初は、得点王争いできるとは思っていなかったですが、ここまで来たからには、獲りたい思いもありました。残念ながらうまくいかなかったですが、(鹿島の)レオ セアラ選手が獲ったことは、同じブラジル人としてうれしく思います。彼とは面識もありますし、インスタグラムなどでやり取りもしています。お互いにエールを交換したり、良いライバル関係だったかなと思います。