G大阪との“大阪ダービー”で幕を開けた今季のC大阪。新たにアーサー パパス監督を迎え、「攻守の矢印を前に前に」(同監督)進めるアタッキングフットボールに取り組むと、総得点数はここまでリーグ3位タイの『59』。昨季のチーム得点王・レオ セアラが移籍し、シーズン途中には北野 颯太も海外移籍、さらにシーズン終盤はルーカス フェルナンデスも負傷で欠いた中、ピッチに立つ選手の特長を生かした多彩な攻撃を展開。前々節・清水戦まではいずれも複数得点で3連勝と、右肩上がりでシーズンを駆け抜けようとしている。
ただし、今季初の4連勝を目指した前節・横浜FM戦は、序盤に作ったチャンスを相手GKに防がれるなど仕留めることができずにいると、25分にカウンターから失点。それでも前半アディショナルタイム、チアゴ アンドラーデが獲得したPKをラファエル ハットンが決めて同点に追いつくと、後半も最初に決定機を作り出す。しかし、ここで決め切れず、相手が前線に入れてきたパスからジョルディ クルークスに背後を取られて失点。直後に退場者を出して数的不利に陥ると、後半アディショナルタイムに3失点目。試合の流れをつかみ切れず、1-3で敗れた。
今節に向けて、キャプテンの田中 駿汰は「チャンスは作れているので、そこで決め切ること。後ろはしっかりリスク管理できれば問題ないと思います。今年、自分たちが積み重ねてきたことを最終戦でも出して、勝ちたい」と話す。攻撃では長短のパスで横浜FCのプレスを外して前進した先の、ボックス内での決定力を高めていくこと。守備では横浜FCが前線に入れてくるボールをしっかりとはね返すこと。攻守で前節の課題をクリアすることが勝利につながる。
横浜FCに対しては今季、アウェイで行われた第6節で敗戦。JリーグYBCルヴァンカップでもプレーオフラウンドで対戦し、ホームでの第1戦を4-1で快勝するも、アウェイでの第2戦で0-4とひっくり返された悔しさがある。胸に抱えたイヤな記憶を払しょくする勝利をつかみ、新体制1年目の有終の美を飾りたい。
対する横浜FCは前節、京都と対戦。序盤からアグレッシブな守備でボールを奪ってゴールに向かうと、複数の好機を作ったが、20分に迎えた櫻川 ソロモンの決定機がクロスバーにはじかれるなど先制点につなげられない。すると23分、ラファエル エリアスに決められてしまう。1点を追いかける後半も、選手を代えながら最後までゴールに迫ったが、あと一歩が遠く、敗戦。ホーム最終戦を勝利で飾ることはできなかった。
すでにJ2降格が決まり、三浦 文丈監督の契約満了に伴う今季限りでの退任も発表されているが、退任発表時のリリースで指揮官は、「横浜FCの未来のために全力で戦い、最後まで監督として責務をまっとうします」と述べている。アウェイに集うサポーターのためにも勝点3を目指し、最後まで戦い抜きたい。
師走の最終節は今季が最後。そうした季節感も味わいながら、“今季のメンバー”で戦うラストを見届けたい。
[ 文:小田 尚史 ]


