横浜FCは前節、福岡に0-2で敗れた。前々節・神戸戦(2〇0)と同じく「相手にボールを持たせてスキを突く」(井上 潮音)戦い方で挑むつもりが、開始2分で失点してしまい、ゲームプランが大きく崩れた。横浜FCの1試合平均得点はリーグワーストの『0.74』。リードを得たことで引いた相手に、逆にボールを持たされてカウンター攻撃を封じられると、決定機を作ることができず、48分にも失点して試合が決まってしまった。「こういう戦いをしていたら勝ちにつながらない」(四方田 修平監督)と、試合の入りの重要性を痛感する試合となった。
ただ、相手にボールを持たせてスキを突くという戦い方が通用しなかったわけではない。神戸戦のように相手にボールを持たせられれば、首位に勝てる可能性もあるのだ。林 幸多郎は「まずしっかりみんなで守って失点しないことを第一に考えなければいけない」と福岡戦の反省を踏まえた上で、「あとは決め切るところで決める。やってきたことはシンプルなので、それを信じてやることが大事」と今節に気持ちを切り替えた。
一方のC大阪は前節、柏と1-1で引き分けた。開始4分と早い時間に失点を喫したのは横浜FCと同じ。前半半ばからボールとともに主導権を握って攻め続けたが、なかなかゴールをこじ開けられず。終盤は柏に5バックで守られたが、終了直前のパワープレーで追いついた。前々節・FC東京戦でも8分に得点を許し、ボール保持率やチャンスの数で相手を上回りながらも逃げ切られた。ポゼッションと堅守速攻、どちらにも偏らないオーソドックスなチームだが、このところは早い時間に失点したことで、相手にボールを持たされての苦戦が続いている。
そのため、横浜FCはブロックを引いてC大阪にボールを持たせる戦い方を選択するだろう。前回対戦では同じように挑んだ結果、C大阪の総得点の4割以上を占めるストロングポイントのクロスから先制を許し、0-2で敗れた。しかし、今回は3バックの中央にンドカ ボニフェイスがいるため、クロスをはね返す力は前回を上回る。また、前回対戦時はブロックを引いた状態からの攻撃は「まだ手を回せていない」(和田 拓也)状態だったが、そこも夏の中断期間にしっかり取り組んだことで、神戸を相手に2得点を奪った。
横浜FCはこのC大阪戦から、横浜FM、名古屋と上位勢との対戦が続く。そのあとには残留争いのライバルである柏との一戦が控えるだけに、ここからの3試合で1つでも多くの勝点を積み、柏よりも上の順位で直接対決を迎えたいところだ。
[ 文:芥川 和久 ]
