神戸は6日の明治安田J1百年構想WESTグループ地域リーグラウンド第1節・京都戦でPK戦勝利を果たしたあと、中3日でAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第7節・FCソウル(韓国)戦を消化。その試合から中2日で迎えるのが今節・長崎戦だ。さらに、今節から中3日でアウェイでのACLE第8節・ジョホール(マレーシア)戦があり、続けて中3日でアウェイに乗り込み、J1百年構想WEST第3節で清水と対戦。シーズン開幕直後から怒とうの公式戦5連戦という過密日程と向き合っている。
これにミヒャエル スキッベ監督は「選手にとってはかなり厳しい状況だと思いますし、悲観しているわけではないですが、私たちにとってとてもタフな最初の5連戦かなと思っています」と率直に吐露した。
開幕戦で大迫 勇也が筋肉系の不調で途中交代し、状態は不透明ながらFCソウル戦は欠場。さらにFCソウル戦では扇原 貴宏が同じく筋肉系のダメージを負い、戦線離脱を余儀なくされている。シーズン開幕以降、公式戦連勝という成果を得る一方で、やや懸念材料も浮上している格好だ。
それでも、FCソウル戦では扇原 貴宏との交代で入った鍬先 祐弥が奮闘。神戸デビューを飾ったンドカ ボニフェイスとジエゴは迫力あるプレーを見せ、若手の濱﨑 健斗らもフレッシュなプレーで見せ場を作った。「どこまで行ってもやっぱり総力戦だと思う」と話しているのは酒井 高徳。新体制の中で研鑽を続ける選手たちが、持ち味の最大化を目指して準備を進めていくだけだろう。
一方、8年ぶりのJ1を戦う長崎は、ホームで広島と対峙した開幕戦を1-3で落とした。それでも3点ビハインドで迎えた81分にマテウス ジェズスがゴールを決め、なおも迫力ある攻撃を展開するなど、粘り強い戦いぶりを披露。次につながる試合になっている。
そして、今節大きな注目を集めることになる選手がいる。長崎の“心臓”を担う、山口 蛍だ。2019年から6シーズンにわたって神戸でプレーし、名実ともに神戸の顔として体を張り、けん引し、幾多の悲嘆と歓喜を共有してきたプレーヤー。長崎移籍後、初めてノエスタに凱旋することになる。
開幕戦後、C大阪時代からの関係性でも知られる扇原 貴宏は「僕自身意識しているし、蛍くんも意識せざるを得ないと思う」と率直に語っていた。背番号6の負傷離脱は残念だが、その思いは強くピッチに届けられることだろう。さらに、盟友の酒井 高徳も思いを口にしつつ、冷静に目の前のワンマッチを見つめた。
「やっぱり一緒に戦った仲間。試合が始まるまでは特別な気持ちでいますけど、試合中は関係ないこと。京都戦も、FCソウル戦もそうでしたけど、『自分たちの強みを出して勝つ』ということを考えてやりたい。試合が終わったあとにいろいろ、サッカーの話ができればなと思う」 開幕連勝か、初勝利か。13日の金曜ナイター、神戸と長崎が熱い火花を散らす。
[ 文:小野 慶太 ]
