東京Vが見せた猛追。土壇場で追いつき、PK戦を制す
東京ヴェルディ
監督
反省するところは多々あります。自分たちがへそを使うところ。もちろん、CBがどんどん抜けていくチームなので、最終ラインの球出しのところとへそのハードワークのところは、中心選手が抜けてしまうとそんなに簡単に解決できるものではないです。ここは辛抱強くやっていきたいと思います。そこがうまくいかなかったときに、われわれらしさを出せる時間が少なかったというのは、次に向けて克服していきたいと思います。 --同点ゴールを決めた吉田 泰授選手について。彼は山形にいるときも確固たるポジションをとっていた選手ではないのです。われわれはいろんな事情があって、去年の夏のウインドーでいなくなった選手の代わりに来たわけですよ。彼の中では相当なプレッシャーがあったと思います。誰が来るのかという状況の中で彼が来て、いろんな重圧の中でやり続けて、(ベンチ入りメンバー)20人にようやく入れるようになったという意味では、彼もメンタル的にすごくたくましくなったんじゃないかなと。もちろん、僕ら指導者はやっているパフォーマンスをフェアにジャッジしますけど、来た経緯を考えたら相当な重圧の中で彼はやったと思います。それをやり続けた中で今日、あそこまで入っていってゴールを決められたというのは、少し気がラクになったんじゃないかなというふうには思います。 --キャプテンである森田 晃樹選手の充実ぶりは、この3試合を見ていて、今日もかなり際立っていると感じました。最後にPKを冷静に決めたところも含めて、彼の存在がいまの東京Vの勢いに効いているように見えるのですが、ご自身はどう見ていますか?彼はスキル的には、僕が就任したときも非常に高いものを持っていると思っていました。ただ、また次のレベルに行こうとしたときに、何が必要かというのはこちらからアプローチしなきゃいけないような状況でした。「それでは次のレベルに行けないぞ」と。ただ、いろんな研究をして、ここ最近は、お前が次のレベルに行くために、このチームを次のレベルに引き上げるために何が必要かということを、僕が言わずとも彼は分かってきていると思います。それは大きな成長です。ただ、僕はもっと上に行けると思っているので、そこは叱咤激励を緩めないようにしたい。彼自身が軸をブラさないでやれているところは非常に大きいと思っています。
FC町田ゼルビア
監督
ゲーム内容に関しては、われわれのやりたいことが整理されて表現できていましたし、試合内容で相手をかなり上回る試合ができました。ただ、狙いどおりの展開で2-0までは良かったのですが、89分や後半アディショナルタイムの失点がクセになっているのか、そういう時間帯でやって良いことと悪いこと、やるべきプレーとそうではないプレーをチーム全体で共有していかなければなりません。今後も厳しく苦言を呈しながら修正していかなければならないと思っています。2点差が気の緩みを生じさせたのか、原因は分かりませんが、1失点目のカウンターの展開でのプレーの判断が適切だったのかというと、決してそうは思えません。チーム全体としてやってはいけないことがあると、勝っていた試合だからこそ精査しながらまとまってやっていかなければなりません。勝点3に届きそうな試合だっただけにもったいなかったですし、今節を勝点2を落とした試合と捉えて、次の試合から奮起しなければならない結果になりました。 --イェンギ選手がJ1百年構想リーグでは初先発となりました。ボールを収める力があることを踏まえて、エリキと組み合わせることでどのぐらいの可能性が広がっていくかということは狙っていました。百年構想リーグだからこそできるチャレンジですし、ヴェルディさんを相手にどこまでできるか、それを見たかったため、先発で起用しました。前半にクロスバーにシュートを当てた場面はありましたし、2本ほど決定機があった中で決め切れるかどうかは今後の練習で積み上げていければと思っています。 --念入りに準備を重ねてきたPK戦に関して、前節・水戸戦は勝利しましたが、今節は敗れました。われわれが一度PK戦をやっているぶん、キックのデータは相手に分はありますが、その中で止められてしまった、外してしまったということが起こりました。GKのセービングも含めた結果ですし、われわれも1本PKを止めましたが、結果にはつながりませんでした。評価としては難しいですが、個人として高めていく、それしかないと思います。
FC町田ゼルビア
--先制点は見事に遠めからのFKを仕留めました。狙いどおりでした。GKに向かって真ん中ぐらいのところから左にかなり曲がったので、あの軌道なら入るかなと思っていたら、想定どおりに入りました。 --相手の壁の作り方もちょっと甘かったのでは?相当(ゴールまでの距離が)遠かったので、何とも言えないですが、別に壁がなくてもGKと1対1のような状況でも決められるという自信があった中で決まりました。強くて速いボールを蹴ることは意識していました。 --最終盤はベンチからチームメートに勝利を託しました。正直、2-0で勝っている試合を追いつかれるようなことはやってはいけないことです。ただ、そういったことも起こり得ますし、次に気持ちを切り替えてやるしかないです。
東京ヴェルディ
DF 55
吉田 泰授
--追いつけると思っていたのではないかと思いますが、どうでしたか?途中から入ってあきらめるつもりはないので、追いつくなりひっくり返すなり、そういう気持ちはありました。 --クロスを上げる側というイメージが強い中で、しっかり中に入っていくということが東京Vのウイングバックに求められることですが、そこについては馴染んできたというのがありますか?練習中でも(ゴール前に)入ることは意識していますけど、(得点を)作り出せたことはなかった。ああいうシーンを作れたのはほぼ初めてというぐらい。それが入ったので、これからはああいうシーンをもっと増やしていけるように意識していきたいです。 --プロ初ゴールがヘディングというのも、意外だったのかなと思うのですが。まだアシストもしたことがないので、数字として、最初にゴールを取れたのは自信になります。サイド(の選手)としてはアシストも欲しいので、その数字も伸ばしていけるよう、両方狙っていきたいです。 --加入して直接的な仕事ができるようになっている部分に自身の成長や、手ごたえは感じられますか?そうですね。結果を残したことによって、ヴェルディのサポーターの人にももっと覚えてもらえると思うので、でかいと思います。
MF 16
平川 怜
--町田の相馬 勇紀選手の素晴らしいFKがあったと思うのですが、あのとき、ご自身はどこに入られていたのですか?マテ(マテウス)は「(壁)2枚」と言っていたので、そこはマテの判断もあると思います。自分はそこに対しては何も言わないです。 --蹴られた瞬間はどうでしたか?自分の角度からは見えづらかったですけど、そこで決めてくるのが代表の選手だなと思います。 --「いまの東京Vならやれるぞ」という感覚で試合を観ていました。ご自身はどうでしたか?相手の攻め手もうまくつぶすことができたと思います。流れの中からのチャンスは、相手の個人技のところではありましたけど、組織として崩されたシーンは少なかったと思うので、やれる手ごたえはありつつも、自分たちもずっとチャンスを作れているわけではなかったので、「堅い試合だな」と思っていました。 --前半はディフェンスラインまで落ちて、ボールを受けてリズムを作る場面が多かったですが、どういう部分が気になっていましたか?今週の町田の対策として4枚で回す練習をしてきたので、(城福 浩監督の)指示もありながらですけど、4枚の形で回して落ち着かせる時間もありました。ただ、そこから良い攻撃につなげていくのはまだ課題だと思います。