東京Vは昨季、得点力不足の課題が浮き彫りとなり、J1で17位に沈んだ。昨季の反省点を踏まえ、今年のキャンプからは走力を重点的に強化。開幕から2試合で5得点を挙げて2連勝を飾り、“走り勝つサッカー”で早くも結果を残している。
中でも東京Vの攻守のキーマンとなる選手は、キャプテンの森田 晃樹と、平川 怜のダブルボランチだ。
森田 晃樹は開幕戦の水戸戦で2アシストを記録する大活躍を見せた。足元のテクニックを生かしたボールキープは一級品で、中盤で違いを生み出せる選手。今季から背番号を7から10に変更し、チームの顔として圧倒的な存在感を放っている。
平川 怜は2試合を終えて総走行距離でリーグトップ。攻守両面で至る場面に顔を出すまさにチームの心臓だ。昨季から森田 晃樹とともに東京Vの中盤を支え、加入2シーズン目を迎えた今季は攻守両面の連係でより成熟度が増している。
今季東京Vが挙げた5得点はいずれも異なる選手によるもの(うち1点はオウンゴール)で、町田との“東京クラシック”では誰がヒーローになるかも楽しみな点だ。
対する町田は、開幕からリーグ戦2試合のほかにAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ2試合を消化しており、東京V戦は中3日以内で行われる公式戦5連戦の最後の試合となる。
厳しい日程の中、17日に行われたACLEリーグステージ第8節・成都蓉城(中国)戦では、14日に行われたJ1百年構想EASTグループ第2節・水戸戦から先発8人を入れ替えて臨んだ。この試合では、これまでリーグ戦で先発する機会がなかった選手たちが躍動。今冬の全国高校サッカー選手権大会で神村学園高の優勝に貢献したドリブラー・徳村 楓大がプロデビューを飾り、持ち味を発揮。チーム最多6本のシュートを放つなど存在感を示し、白崎 凌兵のスーパーゴールをアシストした。また、新加入のイェンギが高さを生かしたヘディングシュートで2ゴールを記録。徳村 楓大のドリブル、イェンギの高さが町田の新たな武器になる期待感を示した。
リーグ戦での通算対戦成績では、町田が10勝6分6敗と勝ち越しているものの、昨季は1勝1敗と五分の結果だった。開幕2連勝で勢いに乗る東京Vか、新戦力の台頭が著しい町田か、今季初の“東京クラシック”は両チームのプライドのぶつかり合いになる。
[ 文:白谷 遼 ]
