東京Vはリーグ後半戦に入り、明治安田J1第20節・柏戦、第21節・C大阪戦と連敗を喫するも、味の素スタジアムで行われた前々節・川崎F戦は1-0と勝利。続く前節・名古屋戦はスコアレスドローに終わって中断期間を迎えたが、16日の天皇杯3回戦・鳥栖戦を1-0で制し、公式戦3試合連続無失点と堅固な守備を築いている。ホームでのリーグ戦ではここ5試合で3勝を挙げており、今節も本拠地で勝点を稼ぎたいところだろう。
一方の町田は、まさに絶好調だ。6月11日の天皇杯2回戦で京都産業大に勝利すると、リーグ戦でも湘南、鹿島などに勝星を重ね、公式戦で破竹の6連勝を達成。リーグ戦も4連勝中で7位まで浮上するなど、勢いに乗っている。この調子のまま、上位進出に向けて東京Vも退けたい。
今節の対戦では、やはり東アジアE-1選手権を戦った日本代表選手に注目が集まる。東京Vでは中国代表戦で好パフォーマンスを披露した綱島 悠斗、町田は中国代表戦で1ゴールを挙げた望月 ヘンリー海輝、大会4アシストを記録して連覇に貢献した相馬 勇紀だ。
東京Vの堅守を支える綱島 悠斗は球際の強さと高強度の対人守備に加えて、この数試合では最終ラインからスルスルとドリブルで抜け出したり、右ウイングバックの翁長 聖との連係でポケットを取ったりするなど攻撃参加も冴えわたる。さらにセットプレーからの得点力も高く、今季DFながらチームトップの3ゴールを記録している。
町田の前線からの守備をはがしながら主導権を握り、たとえ得点までは奪えずともセットプレーのチャンスを得られれば、後方から綱島 悠斗がゴールを目指す。E-1選手権で日本代表に選出されるという目標を常々口にし、実現に至った23番は、開幕前に語った「10ゴール10アシスト」の目標も達成すべく、攻守両面でチームに貢献する。
チームでの勢いをE-1選手権でも披露し、結果を残した望月 ヘンリー海輝と相馬 勇紀も黙っていない。中国代表戦と韓国代表戦で両ウイングバックを務めた両者が(※相馬 勇紀は中国代表戦は途中出場)攻撃的な姿勢を貫き、東京V守備陣に襲いかかる。特に相馬 勇紀は中断前の4連勝に4ゴールで貢献。得点を重ねて良い状態でE-1選手権に臨み、日本代表でも得点を創出している。彼らがゴールに関与し、連勝を伸ばしていきたい。
一方、得点力を向上させたい東京Vとしては、山見 大登が負傷によって長期離脱を強いられたのは非常に痛い。3月に負ったケガからリハビリを続ける山田 剛綺も含め、2人のFWが長期離脱となった中で城福 浩監督は前を向く。
「前線で大きなケガをした選手が2人。選手層という意味でも、もともと厚いポジションではなく、前線の選手そのものが去年と比べて絶対数が減っている中で、この2人の離脱なので、ここは選手層を上げて(厚くして)いくことが大事。これはもう嘆いても仕方ないので、戦いながら試合で勝ち進んでいきながら選手層を厚くしていくというところにトライしたい」 前線での起用が続く新井 悠太や鳥栖戦で決勝点を挙げた染野 唯月、昨季のような活躍が求められる木村 勇大など、彼らの奮起に期待が寄せられる。
[ 文:藤井 圭 ]
