「私は何かを決定づけるような試合を好んでいる。6試合連続ゴールはキャリアの中でも3、4回は達成してきたが、大事なことはチームがまとまって試合に臨むことだ」 町田は前節、3位の大分にアウェイで3-0の快勝を収め、国立競技場での歴史的ビッグマッチに向けて、上昇気流に乗っている。東京Vとの勝点差は『10』。独走態勢をより強固にするため、そして聖地に集う町田サポーターに最高の勝利を届けるために、必勝態勢で臨む。
一方の東京Vは前節・長崎戦に敗れたため、町田との勝点差がさらに開いてしまった。これ以上、町田に“1人旅”状態を許さないためにも、また、前回対戦で敗れたぶんも、雪辱に燃えているはずだ。
試合の構図は、勝利が至上命令である東京Vがよりボールを保持する展開か。伝統的に東京Vはボール保持志向が強いチーム。相手を押し込み、ボールを失えば即時奪回で連続攻撃を仕掛けることにも長けている。押し込んだ時間帯で早めの先制点を奪うことが、東京Vにとっての“生命線”かもしれない。
しかし、相手にボールを握らせ、奪ったボールをスピーディーなカウンターにつなげる町田のカウンタースタイルは、“黒田ゼルビア”のお家芸。常に相手に鋭いカウンターの恐怖を植えつけるエリキの存在は、相手にボールを掌握された状況でこそ力を発揮する。東京Vにとっては、一瞬たりとも気が抜けない神経戦を強いられることに等しい。上位直接対決はまさに、目の離せない一戦だ。
[ 文:郡司 聡 ]


