今節は町田と東京Vによる“東京クラシック”。ダービーマッチなどのビッグゲームを制すれば、その後にはずみがつくし、反対の結果になればチーム状態は下降線をたどりがちだ。序盤戦におけるチームの命運を決める。そう言ってしまうのは、大げさだろうか。
ホームの町田は前節、J1昇格の有力候補である磐田から今季初勝利を挙げた。高い位置でのボール奪取を出発点としたスピーディーなフィニッシュ、ボール保持の展開から陥れた2つのゴール。今季の町田の進化を印象づける勝利だった。特に相手GKの致命的なミスを誘発した先制点は、守備からリズムを作る町田らしい得点シーン。「相手のミスというよりも、こちらのプレッシャーが勝った」と深津 康太も納得のプレッシングからのゴール奪取だった。
過去2戦の相手と同じように、東京Vもボール保持を前提としてチームを作っている。町田としてはできるだけ高い位置でボールを奪い、ショートカウンターを仕掛ける展開が狙いだ。磐田戦で猛威を振るったプレッシングを再現することが、東京V戦での勝利の可能性を高めるだろう。
一方の東京Vは、開幕2連勝を目指した前節の山形戦で0-2の完敗。試合後、永井 秀樹監督は「ボールを持てなかったことがすべて」と振り返ったように、ボール保持で優位に立つことが大前提のチームとしては、屈辱的な敗戦を喫している。いかにして立ち位置での優位性を作り、ボール保持の比率を高めていくか。そのアプローチを施した上で、指揮官は町田を攻略するプランを思い描いているだろう。1週間の準備期間でどこまで突き詰められるか、注目だ。
ハメるか、いなすか。お互いの思惑が交錯するスリリングな90分になりそうだ。
[ 文:郡司 聡 ]
