
“千葉ダービー”を制した千葉。待望の勝利をつかみ取る
柏レイソル
ジェフユナイテッド千葉
監督
どのゲームも難しいんですけど、だからこそ本当に粘り強く戦えて、やるべきことをしっかりやれて、勝てて、本当にうれしいです。良かったです。ホッとしています。 --監督として今季初めてJ1カテゴリーに挑戦し、5試合目にして勝利を挙げました。試合が終わったときの率直な感想はいかがでしたか?もちろん難しくはなると思っていましたし、ケガ人もいたり、そういう中で進んできました。そうは言っても、『ちばぎんカップ』から始まって、しっかりと1試合1試合積み上がっている感触は相当ありますし、それを自分だけじゃなくて選手にも「いまの自分たちはこういう状態で、このまま進んでいけば間違いないよね」とちゃんと理解してほしいと思っています。ただ、結果が出ないと相当厳しいということも同時にあるので、いくら「良い」と言っても、「このやり方で結果が出ていないじゃん」となれば組織としてすごく難しくはなってきます。その中でもやり続けてきたことによって、結果としてモノにできた。もちろん、内容としては引き続き改善しなければならない部分はたくさんありますし、それは圧倒的な個のレベルということもあるかもしれませんけど、こうして自分たちがやるべきことをやった中でつかんだ勝利は僕自身も大きな自信というか、ホッとしたというか、そういう意味では良かったと思います。 --アクシデントもあったと思いますが、津久井 匠海選手をトップで起用する構想はもともと持っていたのでしょうか?僕自身の頭の中にはありました。アクシデントがなければベストのポジションはどこかということになると思うのですけど、彼を獲得するときから自分の頭の中ではその絵はありました。ただ、今日はあっちで使う、次の試合はこっちで使う、ということはあまりやりたくなくて。というのはそれをやり続けることで彼のリズムが崩れるとか、矢印が自分に向かない状態が少しでも出てくるようになるのは避けたいというところだったので、彼は今までずっと左で使ってきました。でも、実は岩井(琢朗)を使おうと思っていたんですけど、ケガという状況になってしまったので、そのあとに「じゃあどうするか」というところはチームとしてあったというところです。 --この1勝の価値とこの勝利を今後にどうつなげていきたいか、その辺りの思いはいかがでしょうか?価値というところでは、先ほども話をさせてもらいましたが、今までこうやって自分たちも苦しい時期を抜けてきたし、「俺たちのスタイルはこれだよね」というところで少しずつ積み上がっていたとしても、やっぱり結果をつかめないと組織としては難しい状況になってくることも考えられます。自分たちのペースで全部進んだわけじゃないですけど、この結果はすごく大きいですし、その中で先ほどの話にもありましたけど、すべてが自分たちの思いどおりにゲームが運べるわけじゃなくて、苦しいとき、相手によっては、「じゃあ今回は今まで積み上げてきた中でもここの引き出しを大きく表現しなければいけないよね」ということになっていくと思います。 もっと自分たちのサッカーとしては前から相手に襲いかかりたい部分は前半からありましたけど、相手を見たときに、『ちばぎんカップ』で1試合経験していたということもありましたから、レベル感としては自分たちがどうすべきかということを思い切って決断したわけですけど、もちろんこれがすべてではないです。そういうところも含めて、少しずつですけど、やることは変わらないけど、あくまでそれは本来の信念の部分、根幹の部分だけで、枝葉の部分はめちゃくちゃ変化していて、今回であれば相当戦術的には選手たちにタスクをこちら側から与えてしまったと感じています。いつもは攻守の部分、特に攻撃の部分で選手に対して「これをやってくれ」ということはあまりないんですけど、今回は少し自分のほうでいじってしまったという反省も僕の中ではあります。 何よりも勝利に対してどうするかというところになっていたので、そこも含めて僕自身も今回のアプローチに関しては考え直さないといけないと思いますし、何が一番、選手たちが伸びるのかというようなところですよね。いまの1勝をつかむために僕はそういうことをしましたけど、一番大事なことは選手がその都度しっかりいろいろな感触を得て、次に向かってモチベーション高く、「自分はもっとこうしていこう」と思えること、そういう環境を僕自身が整え続けることだと思います。僕が盤でサッカーをやっていたら絶対にそんなことは起きないので。彼らのモチベーションを上げるということは。やっぱりそういうところはより一層、自分自身が気をつけないといけないな、というのは今回の自分自身の反省点としてあります。ただ、先ほども言ったように非常に大きな勝利だったと思いますし、そういうことを続けていけるように、自分たちの選手たちは本当に前向きにやってくれる集団なので、彼らをしっかりと信じて、やるべきことをやる、そういうパワーを出せる集団にさらになっていけるように頑張っていきたいと思います。
内容自体は悪くなかっただけに勝点3が欲しかったのが正直なところです。前半にうまく打開して前進できているシーンもありました。(失点後も)そこまで大きく変えることはなく、相手が出てきてできたスペースにしっかりボールを配球できるようにというので、長いボールだったり、ショートパスだったりというのは90分の中でもいろいろ使い分けられていました。大きな変化はなく戦えていましたが、やはり決め切るところであったり、先に失点しないところが大事です。 --修正していくポイントはどこでしょうか?今日も内容が良くて、圧倒していようとも、やはり細部のところで勝敗を分けているし、そこで相手のほうが上手でした。自分たちがそこで上回っていけるようにするには細かい箇所まで修正していく、すり合わせていく作業がすごく大事。そこが合ったときに得点が入ったり、もっと自分たちが主導権を握ったゲーム展開になると思うので、細部までこだわり続けていく必要があります。
--失点直後での投入となりましたが。ピッチに出る前に2失点目を喫して、もう取りにいくしかない状況でした。1点のままだったらもう少し慌てずに自分たちでボールを握って仕掛けるところと時間を作ることをやろうと交代選手たちでも話して見ていました。ただ、直前に決められてしまったので、やはり点を取りにいくしかないぞという雰囲気で、交代メンバーで攻撃の部分での勢いは出せたかなと思います。 --レイソルサポーターの声援を受けてみてどのように感じましたか?ケガが長くてスタンドから見ることが多かったんですけど、それでもすごく迫力のある声援で、良い雰囲気を毎試合作ってくれています。特にポジティブな声かけがすごく多い印象です。今まで対戦していたときはそういう部分は分からなかったのですが、迫力のあるチャントや声援の中にすごくポジティブな良い声かけが混じっていて、それに気づいたときは良い意味でビックリしました。
柏レイソル
監督
試合のスタートから前後半通して継続してわれわれが試合を支配できていたと思いますし、目指すとおりの攻撃的なサッカーを表現することができていたと思います。前半3分から決定的なチャンスを作れていました。そのあとも複数の決定的なチャンスを前半に作れていましたけれども、それをゴールにつなげることができなかったというのが負けた1つの要因かと思います。そして後半に千葉さんの最初の決定的なチャンスで素晴らしいシュートを決められてしまい、試合を難しくしたというのはあります。けれども、チームはそこでまったくあきらめることなく引き続き攻撃的なサッカーを後半も表現してくれていました。それは0-2になったあとも同じです。残り時間が少なくなった中でも、チームは同点、そして逆転を目指して最後まで攻撃的にプレーし、決定的なチャンスを多く作ってくれました。数字から見れば、勝つにふさわしい明確な決定的なチャンスを複数作れていました。けれども、今日は決定力の差で勝点3を千葉さんに譲ることになってしまったかと思います。 --後半に4枚代えをしましたが、どのような意図で行いましたか?交代をする前に良いプレーをしていたというのがあるので、それを継続しようという考えもありました。ただ、よりフレッシュな選手を投入し、同点、そして逆転に向けて4枚代えをしたというのがあります。三丸(拡)に関しては、より攻撃的なCBという意味でも彼の攻撃の貢献度を期待しましたし、汰木(康也)に関しては押し込んだところでの攻撃のクオリティーがゴールにつながると思い、投入しました。細谷(真大)と瀬川(祐輔)に関しては、皆さんもご存じのとおり、ゴールを決める能力のある2人です。そういう意味でも早い段階で同点、そして逆転を目指すことを狙って交代をしました。 --対策が進む中で2年目の難しさを感じるところはありますか?対戦相手がわれわれをより深く分析してきているというのはあるかと思います。けれども、われわれは開幕から明確な、決定的なチャンスを多く作り続けています。(前節・)FC東京戦でも素晴らしいアグレッシブな守備をしてチャンスも作っていました。そして今日の試合もスタートから試合を支配し、そしてわれわれが期待するとおりに継続的に明確なチャンスを作り続けていたという意味でも、2年目の難しさというのはまったく感じていません。
ジェフユナイテッド千葉
MF 6
エドゥアルド
--CKのチャンスの際にゴール裏のサポーターを煽っていましたが、どういう気持ちでしたか?われわれのサポーターが持っている力がどれだけすごいかは、自分を含めてジェフに関わる人は分かっているんですよね。CKになった瞬間に彼らは歌い出しましたが、もう少し大きい声で歌ってほしかったので、少し煽ってしまいました(笑)。でも、ゴールにつながるCKになったということで、良い出来事だったと思います。 --まさに、サポーターが歌う、ご自身が煽る、サポーターの声量が上がる、ゴールが決まるという美しい流れだったと思います。サポーターの方々の力はどの試合でも必要ですけど、特にダービー、クラシコのような試合ではサポーターの声がそのままピッチに伝染しますし、僕たちがプラスアルファの姿を見せるには欠かせないものなので、本当に良かったと思っています。 --煽りも得点につながりましたが、1点目はヘディングで落として津久井 匠海選手のゴールをアシストしました。前半は思うように試合を運ぶことができていませんでしたが、どっちに転ぶか分からない状況になりつつあったところでアシストできて良かったです。(河野)貴志とは常につながっていますし、匠海にアシストできたのは良かったですが、匠海の力があってこそのゴールでした。
MF 8
津久井 匠海
--ダービーで勝利した感想はいかがですか?『ちばぎんカップ』の前半でコテンパンにやられたと思っていたので、借りを返せたこともそうですし、まずはこのチームの今季初勝利がダービー、柏相手になったことが大きいと思います。 --スーパーゴールでしたが、振り返ってもらえますか?エドゥ(エドゥアルド)から落としがあって、ファーサイドのコースが見えたので、自分はシュート力があるほうだと思いますし、自信を持って打つことができたことが一番大きかったと思います。 --前線ならどこでもプレーできると思いますが、カルリーニョス ジュニオ選手の負傷交代というアクシデントがあって最前線に入りました。どんなことを意識してプレーしましたか?FWとしてのタスクが多くある中で、まずは自分の特長である裏への抜け出しやボールを収めることを出してからリズムを出していこうと思っていました。その中でFWとして、ストライカーとしての役割は点を取ることなので、その役割をこなせたことは何よりうれしいことだと思います。 --ゴール後の“ジェフ三唱”は忘れていたようでしたが、日高 大選手に声をかけられて理解したのですか?そうです。そこは大くんのアシストです(笑)。