“東京ダービー”の勝者は“緑”。後半の守勢を耐え、PK戦を制す
東京ヴェルディ
監督
選手がよく粘って、われわれの守備のベースのところはみんながやり切ってくれたと思います。それが失点ゼロにつながって、最後にPK戦に持ち込めたという意味では、いまわれわれがやれることはよくやってくれたなと思います。 ただ、自分が3枚しか(交代カードを)切れなかったというのがいまの現状。われわれは誰か外から来て何かをお願いするようなチームじゃないので、成長させるという意味では、僕は危機感を感じています。 このままでは26/27シーズンは危機感しかない。われわれが成長しないと、誰かに何かを頼むわけではないので、そういう思いで終盤を見ていました。いずれにしても、最後にサポーターと一緒に喜べたことは、今日のこのゲームの重みをあらためて感じましたし、みんなとラインダンスを踊れたことは良かったなと思います。 --今日は守備の部分で前線からのプレスがすごくハマっていたように見えました。守備の狙い、それからうまくいった理由についてどう分析しているかを教えてください。縦ズレ、横ズレでアグレッシブに行くところが、最初の10分ぐらいは慎重に入ってしまったと思います。途中からアグレッシブな縦ズレ、横ズレに変わったので、相手陣でわれわれがプレーをすることも、相手陣で(相手に)プレーをさせることもできたと思います。そういう意味では前半は非常に機能していたし、願わくは前半の良い時間帯に点を取りたかったなと思います。立ち位置的に中間ポジションをどういうふうに取るのかという意味では、アグレッシブなポジションを取れたことが前半は良かったのかなと思います。
FC東京
監督
非常に残念な結果になってしまいましたが、連戦の中、選手も非常に頑張ってくれました。出た選手全員が最後まで勝利を目指してくれたところは非常に感謝しています。結果が伴わなかったぶん、ネガティブな部分がたくさん見えるかもしれませんが、しっかりとわれわれが準備してきたことを選手は意識し、選手のコンディションがもう少し良い状態であれば、さらに良いものを見せられたのではないかなと思います。ただ、ダービーで負けたことは非常に悔しいと思います。次節にしっかりとこの悔しさを結びつけられるように、準備をしていきたいと思います。 --前半は少し厳しい展開になったと思うのですが、後半は逆に押し返すことができたと思います。ハーフタイムにはどのような指示を出したのでしょうか?前半はわれわれがきちんと準備をしてきたものを意識するものもありつつ、そこでの裏返しの部分で相手の攻撃の良いリズムを作らせてしまったという部分が1つあった。あとは自分たちが準備をしているところ。どう前進していくかというところで、出しどころが全部孤立しているような状態だった。あとはゴールに向かう背後の動き、そこへの配球の質。何度かアクションはあったものの、ボールが到達しない。やはりそういう技術的なエラーも重なった部分がそう見せてしまったのかなという印象があります。 ハーフタイムには、こういう状況の中でもガラッと目の色を変えて、また別のチームのように躍動していかなくてはいけないと。もちろん、そこはゲームチェンジャーを含めて達成できた部分はありつつ、最後にゴールを割れなかったところはもったいなかったかなと思います。 --PK戦はここまで非常に好調でしたが、今回は敗れてしまいました。監督はどう受け止めていますか?もちろん、われわれができる準備はしなくてはいけないというのもありますが、われわれもこれまではずっと勝ってきた部分もありますし、こういうこともあると思っています。
FC東京
ダービーで勝たなきゃいけなかったけど、内容的には自分たちは多くのチャンスを作り出したし、特に後半はほとんど相手のチャンスもなかったので、なんとか1点を決められればという試合でした。それができなくて残念です。 --前半からパスの出し先が抑えられている印象がありました。なかなか前線でポイントが作れなかったのかなと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか?相手が3バックで、前からけっこう来ていた。自分が高い位置に入ったり、FWぐらいの高い位置に入って、そこで(長倉)幹樹がスペースに入ったりして、なんとかスペースを生み出そうとしていました。ただ、幹樹に入ったあと、いつもはもう少しうまく展開できていましたけど、そこで少しボールがつながらない場面も多かった。そういったショートカウンターの部分でもう少し精度を高くできれば良かったかなと思います。 でも、後半は打って変わって自分たちがボールも支配できたと思うし、チャンスもたくさん作った。そこはポジティブに捉えていますけど、ダービーなので、負けたら何も意味がない。すごく残念です。 --後半に良くなった理由というのはどのあたりにありますか?前半からそうやってスペースを生み出す動きで、相手もウイングバックが前に来ているのは分かっていたので、そこで自分たちが低い位置に入ったりとか、つなぎながら(ゴールを狙っていた)。相手はそれを90分間できるわけじゃないというのは分かっていたので、そこではがしながら前半もやっていたので、そこから相手は少し5バック気味になっていたのかなと思います。
東京ヴェルディ
FW 8
齋藤 功佑
--PK戦を制しましたが、チームとしてのこだわりがある中で無失点という結果も大きかったと思います。前からの守備と後ろの連動で、最後に体を張るところがスキを作らずにやれたので、結果としてゼロで抑えられたんじゃないかなと思います。 --染野 唯月選手が空中戦でかなり勝って、守備でも存在感が大きかったと思います。そうですね。僕もその印象だったんですけど、試合が終わったあとにソメ(染野)が「今日は全然勝てなかったな」と言っていた。本当にチームとしてすごく助かっていますし、その後のクオリティー、自分も今日は3本ぐらいシュートを打ちましたけど、そこを決め切るところにフォーカスして、もう1個上に上がっていけるようにやりたいと思います。 --18年ぶりの“東京ダービー”での勝利。PK勝ちですが、ロッカールームの雰囲気はいかがでしたか?みんな喜んでいましたけど、監督も喜びを爆発させるというよりはしっかり冷静に判断して、さらなる成長を促すという感じだった。チームとしてはこの勝利に満足せず、次に向かっていくイメージですね。 --ご自身はベンチに下がった状態でPK戦を迎えましたが、どういう感覚でしたか?あとは見守るだけなので。見ていて頼もしいというか、(長沢)祐弥くんも止めてくれていましたし、蹴る側も思い切って蹴れていたと思う。ゴール裏のサポーターの圧というか、力はやっぱり大きかったんじゃないかなと思います。
GK 21
長沢 祐弥
--後半は少し押し込まれるような展開だったと思いますが、後ろから見ていた印象としてはいかがでしたか?最後まで体を張って守ってくれたんですけど、あそこをはね返して自分たちの時間にできるような力はつけていかなきゃいけないというのは話していました。 --PK戦の前に白井 淳GKコーチとお話しされていましたが、あれは相手の情報を確認していたのでしょうか?そうですね。(キッカーの情報は)そもそも事前にもらっていて、GKコーチが作ってくれていた。直前にもう1回見たという感じです。 --PK戦でのセーブについて。あの動きは相手に対してキックのコースを誘っているのでしょうか? 覚えていないですが、そんな感じです。 --城福 浩監督が試合後、長沢選手について「控えのGKとして、日々プライドを持ってしっかりやっていたからこそ、今日のパフォーマンスがあった」と準備の部分を絶賛されていましたが、ご自身の心境としてはどうですか?シンプルに、スタメンを獲るところだけを考えて練習をして、試合になったらサブだったらそれの役割があるので、それは意識してやっていました。 --「サブの役割」というのはチームの雰囲気を良くするといったことでしょうか?そうですね。サブだと分かったら、スタメンが気持ちよく出られるようにとか、そういうのは考えますけど、それ以外の練習とかはスタメンを獲るつもりで遠慮なくやっていました。 --あれだけサポーターの応援が後ろからあると、やはり良い後押しになりましたか?最高でしたね。PKを受ける前に毎回後ろを見たらスタンドがいっぱいの緑で、最高でした。