ホームの鹿島は現在、破竹の6連勝中と絶好調だ。前節・町田戦では3-0というスコアだけでなく、内容面でも相手を圧倒する会心のゲームを披露した。就任2年目の鬼木 達監督は「だんだん内容とスコアがリンクしてきている。ただ良かったのは、やっぱり最後の最後まで3点目を取りにいったこと。志みたいなものは成長かなと思っています」と語り、VARによる介入でゴールが取り消されたり、決定機がクロスバーに当たったりしたことに気落ちすることなく、最後までゴールを奪う姿勢を見せ続けた選手たちのメンタリティーの進化に対して確かな手ごたえを口にした。
前節で見事なアシストを記録した松村 優太も、今節に向けて気を引き締める。「昇格組というのはやっぱり、毎節チャレンジの気持ちでやる色がより濃いのかなと思うので、その勢いに僕たちが呑まれないようにしないといけない。6連勝しているからといって(相手が)簡単に勝たせてくれるわけはない」と警戒心を緩めない。さらに、「よりゴールに向かう姿勢や仕掛けの部分、裏への抜け出しでよりここから貢献していくつもり」と、自身のさらなる飛躍を誓った。
一方、アウェイに乗り込む千葉は前節、ホームでFC東京に1-2と悔しい敗戦を喫しており、この鹿島戦に懸ける思いは強い。前節フル出場した津久井 匠海は、「あれだけ応援してくれている人たちがいるので、結果で示すしかない」と決意を語る。「ウチのサッカーだったら2点取られても3点取り返すくらいの気持ちじゃないとダメ」と、チーム全体にさらなる反発力と攻撃的なマインドを求めていた。
また、前節で一時同点となるゴールを決めた安井 拓也も、「自分たちはチャレンジするしかないと思うし、どれだけ強気に勝負できるか、個人のところで強気にいくことで結果がついてくると思う」と語気を強める。昇格組としてのチャレンジャー精神を剥き出しにし、個々の強気なプレーで鹿島の堅陣を打ち破れるかが勝負のカギとなる。
そして、この試合にはもう1つ大きな見どころがある。鹿島の松村 優太と、今季千葉に加入しここまで3試合に出場している弟・松村 拓実による、兄弟対決が実現する可能性があるのだ。両者が同じピッチに立ち、J1の舞台でどのような火花を散らすのかも、ファンにとってはたまらない注目ポイントとなるだろう。
王者の風格を漂わせながらさらに高みを目指す鹿島か、それとも強気なチャレンジ精神で反発力を示す千葉か。アグレッシブな攻防が期待される。
[ 文:田中 滋 ]

