長崎はここまで4勝7敗の勝点12で、明治安田J1百年構想WESTグループ10位。ただ、9位・岡山とは勝点で並んでおり、今節勝利して順位を上げたいところだ。G大阪は7勝5敗(うちPK勝ちが4試合、PK負けが2試合)の勝点19で、2位に位置している。
長崎はここ3試合のうち2試合で序盤に先制を許しているため、まずは容易に失点を喫しないことが勝利への近道となる。試合の入りで相手の圧力に屈さず、タイスコア、またはリードする時間を長くすることが必要になるだろう。ただ、今節は前節・広島戦で痛めたCBの照山 颯人と進藤 亮佑の出場が不透明。また、中盤ではディエゴ ピトゥカが出場停止となり、守備を立て直すために施せる選択肢がどれだけあるか分からない部分も大きい。
ただ、広島戦は前々節・福岡戦からチーム全体の走行距離が6km以上増加し、内容面では改善が見られた。広島戦で見せた献身的な守備を軸に、攻撃ではスペースを狙うサッカーを継続し、さらに進化させていくことが現状打破への最短距離となるだろう。広島戦で積極的なハイプレスを見せた岩崎 悠人には、今節も攻守両面で急先鋒となる働きを期待したい。
タイトなスケジュールが続くG大阪は、22日に行われた直近の第17節・福岡戦から中2日で今節を迎える。準備期間には大阪から長崎への移動も含まれ、福岡戦と同じ11人で今節に挑むことは難しいだろう。
2列目を筆頭に攻撃陣の選手層は十分である一方で、守備陣には不安が残る。リーグ戦全試合にフル出場している中谷 進之介と、10試合に出場している三浦 弦太が支えるCB陣はケガ人が多く、右SBも半田 陸の負傷によって岸本 武流にかかる負担が大きくなりつつある。疲労は間違いなくある中で、イェンス ヴィッシング監督はどのような選択をするのか。
攻撃陣では宇佐美 貴史が19日の第11節・岡山戦で復帰。出場からわずか4分後、前線に差し込むパスによって一時逆転となるイッサム ジェバリの得点をアシストした。精神面も含め、チーム内での存在感は抜群で、厳しい日程の最中に背番号7が帰還した意味は極めて大きい。
パナソニック スタジアム 吹田で開催された第5節の前回対戦は、G大阪が3-2で勝利を収めた。長崎は早々に先制を許したものの、古巣戦だったマテウス ジェズスの2ゴールで前半のうちに逆転。ただ、G大阪は後半に中谷 進之介と半田 陸の得点で試合をひっくり返し、シーソーゲームの末に勝点3を得た。
この試合ではホームの大きな声援を受け、G大阪が勝利への強い意欲を見せた。試合後にピッチに座り込んだ人数も、勝利を挙げたG大阪のほうが多かった。ただ、今回は長崎のホームゲームだ。4試合ぶりの勝利を願って声を枯らす多くのファン・サポーターの声援を背に、勝利を飾って自信を取り戻したいところである。
[ 文:椎葉 洋平 ]
