ゴールデンウィークの連戦も後半戦に突入する中、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuでは明治安田J1百年構想EASTグループ5位の川崎Fと4位の東京Vが対戦する。3月の前回対戦では川崎Fがアウェイで勝利を飾っているが、いまのチーム状態はまるで対照的。2連敗中の川崎Fに対して4連勝中(PK戦勝利1試合を含む)の東京Vと、その勢いの差は明確である。この一戦を制し、シーズン終盤にはずみをつけるのはどちらのチームだろうか。
ホームの川崎Fは難しい状況に直面している。地域リーグラウンド第11節・横浜FM戦(2〇1)、第12節・千葉戦(2〇1)で90分では今大会初の連勝をようやく飾れたものの、前々節・浦和戦(0●2)、前節・FC東京戦(0●2)と連敗を喫し、上向きだったはずの状態が逆戻りしてしまった。
守備の時間が長く、苦しいゲーム内容だった浦和戦と比較すれば、FC東京戦はボールを握り動かす時間を作れた意味では改善が見られたが、やはり気になるのは失点の部分である。浦和戦の2失点目、FC東京戦の1失点目は、マイボールのロストがそのまま失点に直結。“相手に崩された”というよりも“自分たちから崩れた”ことでの失点が続いている流れは、一刻も早く断ち切りたい。守備陣の顔ぶれをなかなか固定できない難しさもあるが、意識の部分で変えられるところもあるだけに、3試合ぶりにホームに戻って戦う今節でこの課題を乗り越えたいところだ。左SBとしてピッチに立ち続けている
三浦 颯太は「連戦での連敗で気分は落ちてしまうし、戦術面は大きく変えられないと思うけど、走るところや意識は個人個人の問題なので、全体の意識は高くしていきたい」と切り替えを強調した。
また、同時にこの2連敗中は1点も奪えていない攻撃面も心配の種である。決定機がまったくないとは言わないが、意図した攻撃や狙った形からなかなかゴールに迫れていない事実はつきまとう。前節ではスタートから2トップのシステムを採用するなど手は打っているが、それがゴールにつながっていないもどかしさは拭えない。昨季のJ1で最多得点を記録したチームとして、フィニッシュの質ももう一度見直したいところである。
対して、川崎Fよりも1日短い中2日で今節を戦う東京Vからすれば、コンディション面の難しさはあるだろうが、連戦中に何よりもエネルギーとなる勝利をつかめていることは、これ以上ないポジティブな材料である。PK勝ち、完封勝利、逆転勝ち、劇的勝利とそれぞれの相手にさまざまな勝ち方でポイントを積み上げたことで、チームとしての自信は着実に深まっているはずである。
このあと、上位陣との直接対決を残していることもあり、ここできっちりと勝点3を積み上げられれば、さらに順位の浮上は見込める。ホームでの借りをU等々力で返し、5連勝といきたいところだ。
[ 文:須賀 大輔 ]