明治安田J1百年構想WESTグループ地域リーグラウンドもいよいよ最終節。清水とG大阪が対戦するゲームは、今大会のWESTグループでは唯一のMUFGスタジアム(以下、国立)での開催となる。
清水は前節終了時点で勝点24を獲得。岡山の本拠地・JFE晴れの国スタジアムに乗り込んだ前節は、内容面でも圧倒されて0-2と完敗。PK戦も含めての連勝は『3』でストップした。
現在は7位につけているが、最終節で勝点3を得た上で、他会場の結果が有利に働けば、最高で4位まで浮上するチャンスがある。吉田 孝行監督は「1つでも上の順位で終わりたい。それはどんな状況でも変わりません」と語っているが、それは選手たちも同じだ。
松崎 快は「無駄な試合は1つもない。目の前の一試合で何ができるかが大事」と意気込んでおり、最終節を白星で飾ることしか考えていない。
清水としては、国立でホームゲームを催すのは今季で5年連続。過去4戦は2分2敗と未勝利に終わっており、今季は“負の連鎖”を止める一戦としたい。
そんなゲームで頼りになるのは、国立との相性が良い“エースストライカー”の存在だ。清水の
オ セフンは、町田に在籍していた昨季までの2年間で、国立で行われたリーグ戦および天皇杯で、計3ゴールをマーク。自身の中でも、“聖地”に対する印象は決して悪くない。
「国立競技場で行われた試合では、自分のパフォーマンスは悪くなかったと思っていますし、ゴールも奪えています。相性の良いスタジアムだと思っているので、週末(今節)はしっかりと勝ち切って、チームに良い流れを取り戻したいです」(
オ セフン) 一方で、G大阪はここまで勝点25を積み上げ、現在は清水より1つ上の6位につける。“勢い”の面でより上回っているのも、G大阪と言えるだろう。
G大阪はサウジアラビアで現地時間5月16日に行われたAFCチャンピオンズリーグ2決勝で、ポルトガル代表のクリスティアーノ ロナウドやジョアン フェリックスら、世界のスターを擁するアル・ナスル(サウジアラビア)に1-0で勝利。30分に
デニス ヒュメットが挙げたゴールが決勝点となり、アジアのタイトルをつかんで日本に帰ってきた。
両チームは今季の第4節で対戦しており、当時は
食野 亮太郎と
デニス ヒュメットのゴールで、ホームのG大阪が2点をリードして前半を終えたが、清水は試合終盤に
北川 航也と
カピシャーバが得点を挙げ、土壇場で同点に持ち込んだ。PK戦では5人全員が成功させたG大阪が勝利し、勝点2を獲得していた。
両チームはここまで、今大会独自のフォーマットであるPK戦にまでもつれ込んだ試合が8試合ある。これは、WESTグループで最多タイの数字だ。果たして、最終節は90分間で決着がつくのか、それとも今季九度目のPK戦を戦うのか。その結末にも注目が集まる。
“聖地”で勝点を積み上げ、順位を上げて地域リーグラウンドを締めくくるチームはどちらとなるだろうか。
[ 文:榊原 拓海 ]