2026/6/6 (土) 18:00 KO
プレーオフラウンド 15-16位決定戦 第2戦
57'
入場者数: 12,245人
天候: 晴れ|気温: 19.3℃|湿度: 73%
大差は覆らず。京都が勝利も、2戦合計で柏に軍配
柏レイソル
監督
謙虚な気持ちとともに冷静に今日の試合を振り返ると、今日の京都さんが良い試合をしたと称えなければいけない試合でした。攻守にわたって京都がやり方を変えてきました。それに対してわれわれは、1試合を通じて心地よく、自分たちの期待どおりのプレーを攻撃、守備の両面においてできなかった、そのような試合展開が続いたと思います。後半に点が取れそうなチャンスをいくつか作れていましたけれども、90分間を通じてわれわれが期待するプレーができたかというと、必ずしもそうではなかったと思います。 --今大会は15位という結果でしたが、どのように総括して来季につなげていきたいですか?今季の百年構想リーグを振り返ると、当然ながら良いシーズンではありませんでした。昨季はJ1で2位、そしてルヴァンカップも決勝まで進出しての準優勝でした。そのようにタイトル争いを最後までしていたにもかかわらず、最終的にはタイトルを獲れなかった。素晴らしいシーズンでしたけれども、タイトルが獲れなかった昨季というものがありました。その後、あらためてゼロからのスタートという形で迎えたこの百年構想リーグで、再び優勝を目指して高いパフォーマンスを出し続けること、モチベーションを高く維持し続けることは、必ずしもわれわれにとって簡単ではありませんでした。 それと同時に今季はスタートの段階で体調不良者、そしてケガ人が多く重なり、スタートダッシュに成功することができませんでした。悪い流れを断ち切る瞬間もありましたけれども、そのあとに6連敗と悪い流れがまた続いてしまい、それをなかなか断ち切ることができない難しい時間を過ごしました。勝利から極端に遠かったわけではない中で連敗が続いたというのがあります。ただ、勝利を収められなかったという意味では、何かが足りなかったという課題が見えた時期でもありました。最終的には連敗をしっかり止め、そのあと連勝を伸ばし、今日の90分の試合では負けましたけれども、プレーオフの180分の戦いでは6-3で勝利を収めることができました。そういう意味で最終的には、悪い流れを断ち切って良い流れで終えたという部分は評価できると思います。 今季さまざまな障壁、そしてわれわれが乗り越えなければいけない課題がたくさん出てきました。それに選手たちが一丸となって向き合い、乗り越え続け、成長し続けることができたというのは、来季に向けての重要な準備、そして成長につながったと思います。レイソルは長い間ACLを戦えていませんでしたが、来季はACLEを戦うことができます。私も浦和でACLを戦った経験があります。優勝を目指すことが決して夢ではなく、現実味のある目標だと理解しています。ですので、ACLEでも優勝を目指して戦いたいですし、それと同時にJ1リーグ、天皇杯、ルヴァンカップと、4大会すべてで優勝を目指して戦いたいと思っています。そのためには当然、過密スケジュールが待ち構えていますし、難しく厳しいシーズンになると思いますけれども、魅力的なシーズンでもあります。4つの大会で上を目指すためにも素晴らしいチーム編成をしなければいけないですし、選手一人ひとり、そしてチーム全体としても、もっと成長する必要があると思います。 --最終戦のセレモニーで改善点と向き合うと話していましたが、どのような点を改善していきたいですか?まず戦術面においては、今日もそうでしたけれども、われわれに対して相手チームがマンツーマン気味に守備をしてくるという傾向が出てきています。それをうまく打開できている試合もありました。その一方で、今日のように苦しむ試合もありましたので、こういった守備をしてくるチームに対する打開策を成長させなければいけません。それと同時に、来季は過密スケジュールが待ち構えています。遠征も多くなりますし、移動時間も長くなります。各ポジションに2、3人と選手層を厚くして、すべての大会において上を目指すための選手層が重要になります。過密スケジュールゆえに疲労も、そしてケガもあり得ます。それも踏まえた上でのチーム編成が重要になります。
ある程度は狙いどおりの戦いができましたけれど、奪ったボールを前につけていくことは、後ろから見ていて、もっとできたシーンが何回かありました。そこで遅攻になったときに、もっと相手にダメージを与えるパスだったり、ドリブルだったり、そうした動きというのは必要だったのかなと思います。(セットプレーから自身に訪れた)チャンスも決めないといけないシーンですし、決めていればまた違った流れになっていたと思います。それも含めて、望んだ結果ではありませんでした。本来はホームで勝たないといけないけれど、そこは気持ちを切り替えて本当に最後、アウェイまで来てくれる人たちやDAZNで見てくれている人たちに向けて、しっかりプロとして自分たちのスタイルを示して勝とうということは、みんなで話していました。4点差で勝つことはできませんでしたが、今日の試合に関しては勝つことができて良かったのかなと思っています。 --相手FWに入ってくるボールにしっかりと対応して、起点を作らせませんでした。そうですね。前半と後半でタイプが違う2人のFWでしたが、そこは自分の中でうまく駆け引きしながらやったつもりです。 --後半途中からは自陣ゴール前で守る場面も増えましたが、守備陣を中心に耐えていました。こういう試合をシーズンを通して、失点をゼロに抑える試合をもっともっと増やしていかないと、勝点は上積みできません。今日はできましたけれど、シーズンを通してできると、より強いチームになっていけるはずです。
これもサッカーですが、(プレーオフラウンド第1戦の)ホームゲームではああいうこと(2-6で敗戦)が起こってしまいました。ただ、今日の結果をもって、あれが実力というよりも、アクシデントの要素もあったことを示せたんじゃないかと思います。そして来季に向けて、ああいうことが起こらないように学んでいく必要があります。 --決勝点となったミドルシュートについて。日々の練習の成果です。普段の練習からああいうシュートを決めることができていますし、実際に柏戦の前日練習でも同じようなゴールを決めていました。そういうイメージがあり、自信を持って蹴ることができたし、素晴らしいゴールになったと思います。サッカーはディテールで決まることが多くて、今日はそれがあのシュートでした。そこでわれわれが勝つことができました。 --半年間のJ1百年構想リーグを戦って。自分としては有意義なものでしたし、特別な6カ月でした。ここから自分たちは来季、アジアの舞台などいくつかの大会へ挑むことになりますが、そこに対しての準備にもつながる期間だったと思います。
どっちのリズムかと言ったら、京都の時間帯のほうが長かったと思います。(相手と同じシステムで)ミラーゲームの状態だったので、普通にいけばマンツーマンみたいな感じになりますけれど、そううまくはいかないことは選手間で共有していました。それでうまくいくんだったら最初からそうしていたし、システム上はハメにいきましたけれど、相手も形を変えてきて、ボランチを落としたり、GKを出してきたりしました。右サイドも途中から久保(藤次郎)選手が高い位置を取って、原田(亘)選手を出して、小泉(佳穂)選手が落ちて……みたいなローテーションもやってきました。そこに全部マンツーマンで行くのか、うまくぼかしながらハメにいくのか。(佐藤)響や(尹)星俊やジョアン(ペドロ)たちと話しながら、コミュニケーションはとれていたのかなと思います。 --2試合合計で勝つことはできませんでしたが、90分の試合としてはアウェイで勝つことができました。やっぱり2試合合計で勝てなかった悔しさというか、1試合目のふがいなさみたいなのは、自分は試合に出ていませんが、出られていないからこそ感じるところもありました。チームとしても、この90分を捨てるのか、勝ちにいくのかというところで、価値が求められたと思います。自分の中でやることをしっかり整理して、この試合に臨めました。90分では勝ちましたけれど、やっぱり1試合目がどうしても悔やまれます。特に最後の10分で3失点したところは、本当に悔やまれますね。 --このチームの5年半の最後を、勝利で締めくくれました。ズルズルいかずにというか、心が折れて、モチベーションもなく……というチームじゃないので、そこは京都らしさが出せたのかなと思います。曺さん(曺 貴裁前監督)は退任されましたけれど、基盤はそこにあるので。最後にあきらめたら次がないというか、成長もなくなっちゃう。(曺 貴裁前監督の下で戦ってきた)5年半というくくりではありますけど、次に向けての一歩にしなきゃいけないことはみんな分かっていたと思うし、そこに向けた90分になったかなと思います。
京都サンガF.C.
監督
第1戦はホームでたくさんの声援を受けながら、最後の最後で力尽きて失点を重ねて、2-6で敗れました。そこからどうやってみんなで奮い立って、今日の第2戦へ向かっていくのかを考えた1週間でした。 (第1戦で)相手が上回ったのは、前半の3失点でした。そして僕たちが下回った(後半終盤の)3失点があって、そうしたことを選手と共有して「相手に上回られたらしょうがないけれど、自分たちで下回ることだけはやめよう」ということを話しました。僕は(曺 貴裁前監督のヘッドコーチであり)本当の監督ではないかもしれませんが、厳しめに選手たちとも話しました。その中で4日間の練習を見ていると、ひょっとしたら何か起こせるんじゃないかという気がするような、そんな4日間でした。曺監督が積み上げてきたものに、選手たちが呼応する。ずっとずっとやってきたことが、そこにはありました。それを試合で表現することに集中しましたが、プレス、走ること、前へ出ていくこと、堂々と振る舞うこと、ボールを本気で動かすことが、Jリーグでボールを動かすことや鋭さに関しては一番である柏レイソルによってテンポが引き上げられたところもあるかもしれませんが、僕たちの選手はみんな本当に鋭くプレーしました。ボールを持っているときも、持っていないときも、常に相手に攻撃を仕掛けるという、僕たちが作ってきたものを最後の最後で、しっかり表現してくれました。曺さんはいないですけど、柏レイソルを相手にみんなで体現できました。このパフォーマンスは感触として、みんなの頭の中に、心の中に、残しておいてほしいなと思います。 --プレーオフラウンド第1戦に続き自分たちがボールを持つ時間がある中で、悪い失い方からカウンターを食らうような場面は少なくなりました。よく「ボールを持たされる」と言いますし、僕も負けた試合ではそんなことを言われまくる人生を送ってきましたけれど、とにかく選手たちが堂々とプレーすることです。「ボールを持たされる」というのは結果が決めたり、周りが言うことです。自分たちは堂々と持てばいいし、そこ(前線)にスペースがなければボールを持つしかないわけです。堂々と振る舞うことは、選手たちに身につき始めていると思います。 第1戦は難しかったことを受けて、今日は少しシステムは変えましたけれど、そこが得意な選手もいます。麻田(将吾)、(尹)星俊、(奥川)雅也、中野 瑠馬という、このクラブをずっと見てきたアカデミー出身の選手たちが中枢を担ってくれましたし、それが今日のサッカーが第1戦よりも鋭いものになった、堂々としたものになった、ボールを持たされることなく持った、というところの一因になったんじゃないかなと思います。 --さまざまな思い出のある“日立台”へ、対戦相手の監督として戻ってきました。(地域リーグラウンドのグループ)8位同士でどのクラブと対戦するのか。EASTリーグの最終節で「こうなったら、こうなる」みたいなさまざまなシチュエーションがある中で、横浜FMが6点を取って、思ってもみなかった対戦が決まりました。たった2試合ですけど、柏レイソルと試合ができるのはなんかもう、本当に幸せでしかなくて。ここで育ててもらいましたし、ここで大きくしてもらいましたし、いろんなこともありました。たくさんのことを話しましたし、選手やスタッフもほとんどの人を知っています。いまちょっと声が枯れていますけど、そういうところで声を枯らすまで仕事ができて、本当にサッカーをやっていて良かったなと感じています。この街も、スタジアムも、人も、大好きです。心のクラブであり続けることは変わりません。
柏レイソル
DF 4
古賀 太陽
90分を通してなかなか自分たちのゲームにはできませんでした。この半年を振り返ってみても、あれだけタイトにマンツーで来られたときの打開策を見いだせずに終わってしまったなという印象があるので、今日の90分にそれが出た気がします。そんな中でも無失点で終えられればまた話が変わってきますけど、90分を通してみたら負けているので、これを繰り返さないために何をしなければいけないかというのは、来季に向けて整備していかないといけないのかなと感じます。 --4点のリードがある中で、この試合をどのように挑んでいくと話していましたか?監督も「前のアウェイでの(J1百年構想プレーオフラウンド第1戦・)京都戦は忘れて、目の前の試合に集中しよう」と言っていましたし、チームとしてもこの90分をしっかり勝ちにいくつもりで準備はしていました。けれど相手の圧力もありましたし、なかなかそこをはね返せなかったと思います。 --マンツーマンでインテンシティー高く守ってくる相手に対して弱さが出てしまうなど、課題が詰め切れなかったシーズンでしょうか?人の配置や、いろんなものを試した半年ではあったとは思います。けれど苦手とするような相手だったり、対策をしてくる相手に対して、去年から何かこう大きな変化を得たかって言われると、そこは引き続き課題として捉えないといけない部分は多かったです。チームとしてのオプションだったり全員のイメージだったりをもっとアップデートしていかなければいけません。 あとは個人個人がやれることをもっと増やしていかないといけないというのはあらためて感じました。来季も今日の京都のように戦ってくる相手も多いでしょうし、ACLEも戦うとなると能力の高い相手ともやっていかないといけない中で、上回っていくにはチームとしても個人としてももっとアップデートしないといけないと思うので、みんなが良い意味で危機感を持ちながら過ごしたいなと思います。 --自分たちの現在地を理解したシーズンになりましたか?そうですね。良い意味で危機感を持てたシーズンだったと思います。このままでは本当に来季も難しくなってしまうと思いますし、だからこそ(来季に向けた)プレシーズンの過ごし方とかコンディション面も含めて、それぞれの頭の部分の整理だったり、そこを体現する質だったり、いろいろなところに目を向けながら過ごしてやっていかないと難しいのかなと思います。過密日程にもなりますし、修正する時間も今まで以上に短くなると思うので、みんながそこの頭の整理をしていけるようにならないといけません。