京都のホームで行われた第1戦は、開始2分で互いにネットを揺らすなど立ち上がりから試合が動き、最終的にはアウェイの柏が6-2と大勝を飾った。京都はこの試合から吉田 達磨ヘッドコーチが監督として指揮を執り、曺 貴裁前監督がチームに根づかせた高い強度と献身的な守備で柏のポゼッションを制限しようと試みるも、“リカルドレイソル”もここまで築き上げたポゼッションサッカーで応戦し、後者が上回った形となった。
4点差を追いかける京都からすれば、より得点が求められるゲームだ。第1戦では京都が優勢だった後半の時間帯にラファエル エリアスが反撃の1点を挙げており、その9番の活躍は必須と言えるだろう。
そして吉田 達磨監督にとっては、ひさびさの“日立台”でのゲーム。まさかの形での帰還とはなったものの、黄色の旧友たちがスタンドから見守る中で、ベストを尽くして結果を残したいところ。
受けて立つ柏としても油断はならない。昨季のJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準決勝・川崎F戦を例に挙げると、第1戦で1-3と敗れた柏は、第2戦でも開始早々に失点を喫して3点のビハインドを負った。それでもそこから4点を叩き込む大逆転劇を演じている。今回は当時よりも点差が開いているが、大きなビハインドがあったとしてもひっくり返せてしまうのは自らが証明済みだ。
今季最終戦となるこの試合、リカルド ロドリゲス監督が目指す「攻守に完成度の高いサッカー」を表現して、スキを与えることなく勝利を手にしたい。
そんな柏の注目選手は、1トップでのスタメンが予想される垣田 裕暉だ。プレーオフラウンド第1戦では狙い澄ましたシュートで見事なゴールを奪い取ったストライカーは、昨季のホーム・京都戦でもオーバーヘッドシュートを決めている。京都には良いイメージがあるはずだ。その垣田 裕暉は第1戦の前から京都のイメージを次のように語っていた。
「(京都の前線は)ラファエル エリアス選手みたいなゴールを取れるタレントがいて勢いやイケイケ感があります。あとはみんな真面目に守備をして戦える選手がそろっているので、強度の高いゲームになるのかなと思います」 柏の背番号18は豊富な運動量と絶え間ない守備、そしてゴール前で見せるアイディアを見せ、第2戦も勝利に貢献したい。
一方、京都で期待がかかるのは奥川 雅也だ。第1戦では決定的なシーンを外してしまうなど悔しさが残った7番は、リベンジに燃えているはず。3-3の打ち合いとなった昨季のアウェイゲームでは、斜めの動き出しとドリブルでゴールを創出するなど輝きを放った。ラファエル エリアスというストライカーの隣で、より得点につながるプレーを増やせるかがカギを握る。
柏としてもJ1百年構想リーグは悔しい成績となっただけに、最後は5連勝で駆け抜けて良いイメージで大会を終えたい。
[ 文:藤井 圭 ]
