開幕戦に敗れた浦和は、ホームで仕切り直しの一戦を迎える。
とはいえ、前節のG大阪戦はただ敗れた試合ではなかった。22分という早い時間帯に退場者を出しながら奮闘。最終的には競り負けたものの、3-4というシーソーゲームを演じて見せた。
「満足してはいけないですけど、こういう本当に素晴らしい選手がそろっている中で、曺(貴裁)さんのサッカーをやっていて、運動量が絶対に落ちないのはこのチームの強みになってくると思います。10人になった瞬間からシュウさん(西川 周作)やミヤくん(宮本 優太)を中心にフォーメーションの部分など細かいコミュニケーションがあったので、しっかりと冷静に切り替えてゲームには臨めていました」(笹 修大)
10人という数的不利を感じさせないアグレッシブな姿勢を貫けたことは、選手たちの自信にもなったようだ。ただ、前節の激闘をベンチから見つめることしかできなかった選手がいた。
「チームとしてそんなに10人をネガティブに捉えていなくて、全然逆転できる雰囲気がありました。そういうモチベーションだったので、(一時)3-2にひっくり返したのは必然だったのかなと思うのですけど、最後のところですね。10人で最後まで走り切るのは難しいところがあったので、戦い方も難しかったですけど、チームの目指すサッカーは体現できたんじゃないかと思います」
ピッチの外からどう見えていたのか、肥田野 蓮治は力強く、かつ淡々と試合を振り返った。もとよりギラギラが表に出やすい選手だ。できれば自分の力でチームを勝たせたい。今節はマテウス サヴィオの出場停止によって、彼に出番が回ってくる可能性がある。左ウイングとなると、ライバルはオナイウ 阿道、南野 遥海あたりになるか。
「もちろんサヴィオのためにという気持ちもありますけど、自分にとってはチャンスだと思いますし、チャンスをしっかりつかめるようにしたいです。もちろん、(小森)飛絢くんも阿道くんも遥海もすごく良い選手ではありますけど、個で打開するところだったりスピードの部分、左足のシュートはほかのFWと違う特長だと思うし誰にも負けない、違いが出せるところだと思っています。自分のできることを最大限にやって、チームに貢献できればと思います」(肥田野 蓮治)

今節はサヴィオが出場停止。肥田野蓮治はチャンスをつかめるか(写真は2026年J1百年構想第14節・千葉戦)
肥田野 蓮治が先発となるか途中出場となるかは分からないが、左ワイドでプレーするとなると、マッチアップする公算が高いのは中野 就斗だ。肥田野 蓮治が1年時に中野 就斗が4年と、桐蔭横浜大時代の先輩・後輩でもある。広島側からすると、中野 就斗が肥田野 蓮治ないし南野 遥海を封じ、前節・千葉戦で先制ゴールを挙げたときのように高い位置をどれだけ取れるかはポイントになるはず。ファーサイドへのクロスは現在確認されている浦和のウィークでもある。中野 就斗がクロスを上げる、もしくはターゲットとなる回数が増えるに越したことはない。プロ初の対戦となる“同門サイド”に注目したい。

中野就斗のクロス攻撃への関与がカギを握る
[ 文:沖永 雄一郎 ]