先週、開幕を迎えた明治安田J1。ベスト電器スタジアムでは、開幕戦で敗れた福岡が、開幕戦で勝利を挙げたC大阪と激突する。シーズン初勝利か連勝か。お互いの意地がぶつかり合う一戦だ。
前節、ホームで開幕を迎えた福岡は、明治安田J1百年構想リーグ覇者の神戸と対戦。開幕戦特有の緊張感からお互いに硬さの見られる立ち上がりとなった中、23分に警戒していたロングスローの流れから大迫 勇也にシュートを沈められ、先制点を奪われてしまう。その後は新戦力のウェリック ポポや、59分から途中出場した師岡 柊生を中心に攻勢をかけるが、要所をしっかりと押さえる神戸の試合運びの前にゴールを割れず。6位以内を目指す新シーズンは無念の黒星スタートとなってしまった。
対するC大阪は前節、ホームで岡山と対戦。8分、クロス攻撃からブラウンノア 賢信に先制点を奪われ、苦しい立ち上がりになった。それでも、右サイドで人をうまくローテーションさせながら相手のマークを外すと、20分には岡澤 昂星の後方からのフィードに反応した櫻川 ソロモンが背後に抜け出し、同点ゴールを奪う。さらにその4分後にはGK中村 航輔のフィードを櫻川 ソロモンが収めて香川 真司を経由し、ボールを受けた横山 夢樹がニアサイドを射抜くシュートを決めて逆転。その後、特に後半は岡山の猛攻を浴びることになったが、最後まで集中を切らさずに逃げ切りに成功。パブロ マチン監督の初陣を見事な逆転勝利で飾った。
このカードで注目したいのは、両チームの最前線で存在感を示す大型ストライカー、ウェリック ポポと櫻川 ソロモンだろう。ウェリック ポポは福岡デビューとなった開幕戦でゴールこそ挙げることはできなかったが、リーグ屈指のCBであるマテウス トゥーレルに対して高さ、スピードの両面で上回る場面を見せるなど何度も福岡のサポーターを沸かせた。今節は存在感そのままに勝利へ導くゴールが期待される。

新戦力のウェリック・ポポ。今節はゴールでサポーターを沸かせたい
櫻川 ソロモンも開幕戦では相手の厳しいマークに遭いながら強じんな体躯を生かして再三ボールを収め、前線の起点として存在感を放った。そのプレーぶりに塚原 真也監督も「ソロモンに収めさせないこと」と、今節の警戒人物の1人として名前を挙げるほどだ。今節も相手からの厳しいマークが予想されるが、それを上回る存在感を放てるかどうかが勝利へのカギになるだろう。

開幕戦はゴールに加え、起点としても存在感を放った櫻川ソロモン
福岡からするとC大阪戦は現在6連敗中(直近の敗戦はPK戦負け)と相性の悪いカードとなっているが、開幕からホーム連戦でのスタートとなっているだけに連敗は絶対に避けたい。塚原 真也監督も「勝点3を取る必要がある」と短く、それでいて力強く言い切っている。まだ2試合目とはいえ、福岡にとっては重要な一戦だ。
福岡のシーズン初勝利か、それとも、C大阪の連勝か。勝点3への熱い思いがぶつかり合う。
[ 文:杉山 文宣 ]