「1対1の場面でしのぎ切れない場面があった」と悔しさをにじませる樋口 靖洋監督。それでも「できた部分もあり、手ごたえを感じた」とポジティブに捉えている。相手のパスコースを切り、テンポよくボールをつなげてシュートまで打つシーンを作った。そのうち決定機も数本あり「そこで決めていればゲームの流れは変わっていたと思う。決め手の差だった」と指揮官は振り返った。
そして、この試合でトップ下に入った小泉 佳穂の存在感も光った。今季初先発の小泉はこれまでボランチでプレーする機会が多く、つなぎ役に徹することが多かった。しかし本来は攻撃センスの光るトップ下の選手であり、1列前でプレーした徳島戦では「ゴールに直結するプレーをどれだけ出せるか」という小泉のこだわりが阿部のアシストにつながった。樋口監督も「アグレッシブに良さを発揮してくれた。今後につなげてほしい」と背中を押し、このフレッシュな存在がチームをアップデートしたことは間違いない。同じポジションには開幕戦に出場した池田 廉も控えており、互いが刺激を受け合うことでチームの結果にも結びつけたいところだ。
対する長崎は開幕から4連勝と波に乗っている。前節は攻撃サッカーを演じる愛媛と対戦。最終盤までスコアレスときっ抗した展開が続いたが、途中出場のビクトル イバルボとカイオ セザールの得点で2-0の勝利。相手のシュートを2本に抑えるプロックも効いた。
今季初の水曜開催ゲームで選手のローテーションも予想されるが、琉球の李 栄直、そして長崎の名倉 巧にとっては古巣対決の機会が得られる可能性もあり士気を高めていることだろう。
[ 文:仲本 兼進 ]
