磐田は前節、先発6名を入れ替えるターンオーバーを採用しながらも手堅く北九州相手に勝利。「何よりも勝利がどうしても欲しい試合だった。それがつかめたことが一番大きい」とフェルナンド フベロ監督の言葉からも勝利の大きさがうかがえた。
今季初得点でチームを勝利に導いたほか、途中起用から強烈なインパクトを残した中野 誠也の活躍でFWの競争はより熾烈に。特に、再開後無得点と波に乗り切れていない小川 航基にとっては大きな刺激になったに違いない。21日のユースとのトレーニングマッチでは45分間プレーし、積極的にゴールを狙う姿も見られた。再開後無得点の現状に本人が一番悔しさを抱えているからこそ、今節でエースの復活に期待したい。
対する徳島は前節、福岡の堅い守備を崩し切れずに4試合ぶりの敗戦を喫した。14得点でリーグ最多タイを誇る攻撃陣が、今季初の無得点。今節は再びチームとして勢いを取り戻したい一戦だ。
チームとして完成度が高い徳島の攻撃は、相手にとって脅威。鈴木 徳真、岩尾 憲のボランチが司令塔としてポジションを変えながらビルドアップに安定感をもたらし、チーム最多の3得点をマークする西谷 和希や、杉森 考起ら打開力のあるアタッカーが攻撃を加速させる。磐田としては、変幻自在なビルドアップからスタートする多彩で緻密な攻撃をどのように抑えるのかは、試合のポイントの1つになりそうだ。
スペイン出身の両指揮官同士の対決。明確なプレーモデルを掲げるチーム同士の戦術的な攻防が勝敗を分けるポイントにもなり得るだろう。
[ 文:森 亮太 ]
