琉球は前節、愛媛と対戦。前半にカウンターから失点を喫して追いかける展開となったが、後半に入ると風間 宏矢の今季初ゴールで同点に。その後もゴール前に攻め入り決定機を作ったが、ゴールを割れず勝点1を分け合った。
アグレッシブな攻撃姿勢を示すチームにおいて、失点のリスクは承知の上。だからこそ複数得点にこだわりたい。しかし、今季は複数得点がなく、かつ軽い守備で失点するケースも如実に表れている。ただ、愛媛戦では「ボールを持つ選手に対してチームが選択肢を与えられた」(樋口 靖洋監督)と、ボールよりも前で動く選手を増やし、ゴールに迫るシーンを数多く見せた。守備面も「我慢できた」と指揮官は手ごたえをつかむ。「より決定的なシーンを作れるはずだ」とチームに発破をかける樋口監督は、高い位置でボールを奪い、人数をかけて得点に絡むアグレッシブな姿勢をホームで見せられるか。
一方、上位進出をもくろむ磐田。前節は徳島と対戦したが、開始早々の7分にデザインされたセットプレーから先制点を奪われ、さらにPKを献上して前半で2失点と苦しい展開となった。その後反撃力を示し、相手の2倍以上となる15本のシュートを放ったが、徳島の粘り強い守りの前にゴールは遠く、今季三度目の完封負けを喫した。上位浮上のきっかけはつかめなかったが、ルキアン、小川 航基、中野 誠也などリーグ屈指の強力なFW陣を擁する。連戦かつアウェイと厳しい状況ではあるが、ターンオーバーを駆使して万全の態勢で琉球戦に臨みたい。
両者の対戦は初で、もちろん磐田が沖縄で公式戦を戦うのも初めてだ。「静岡はサッカーの街。いずれは沖縄でも琉球を通じてサッカーを根付かせたいという思いがある。そういう意味でも強いチームに勝って、関心を高めてもらえるようチームに貢献したい」と、開幕から連続先発出場を続ける風間 宏希は磐田戦に向けて意欲を示す。
[ 文:仲本 兼進 ]
