「いろんなアクシデントがあった中、いかに高いモチベーションを持って試合に臨めるかが重要」と語っていた樋口 靖洋監督。巧みにコンビネーションを使ってくる東京Vに対して、選手たちは集中力を高く保ちながら一体感のある守備で指揮官の声に応えると、終了間際に阿部 拓馬が決めたPKを守り切り、今季初のクリーンシートで勝利。開幕から8戦未勝利だったが8月に入って2連勝を飾り、徐々に調子が上がってきた。
しかし前述のとおり、琉球はいま満身創痍の状況下で戦っている。特にボランチは上里 一将に頼らざるを得ない状態だ。ただそのような中でも樋口監督はトレーニング時から選手の動きと特性を見極めながらポジションに固執せず可能性を引き出そうとアドバイスを送る姿が見られ、前節はアタッカーの山口 和樹をボランチに抜擢し難局を乗り切っている。これまで積み上げてきたチーム戦術を選手間でさらに浸透させ、全員が同じ意識で試練を乗り越えるべく戦う姿勢を示せるかが試される。
対する甲府は前節、アウェイで福岡と対戦。2-1でリードして迎えた終了間際に失点し、3試合連続の引き分けとなった。今季10試合で敗戦はわずかに1試合のみだが、リードした場面で追いつかれるシーンが多く、引き分けは6試合を数える。ただ、昨季琉球に2勝している相性の良さは今季も継続させたいところ。相手のプレッシャーをかいくぐり、裏を狙うことで勝機を手繰り寄せたい。
[ 文:仲本 兼進 ]
