前節、琉球はアウェイで群馬と対戦。ボールを握るチーム同士の戦いとなったが、前半は琉球が支配した。再三ゴール前に迫りながらなかなか得点に結びつかない難しい展開も、右SBに定着した田中 恵太のクロスに駆け上がった阿部 拓馬が冷静に左足で先制点を挙げた。「ボールを握ったときの背後の動き、クロスの呼び込み方がいくつか工夫され、得点に結びついた」と樋口 靖洋監督。4試合連続となるゴールを決めた阿部は「良いボールが来たので合わせるだけでした」と仲間を称えた。
しかし、「受けに回ってしまってボールが握れなくなってしまったのは反省点」と指揮官が述べるように、後半に入り相手の圧力に押される展開は課題。連戦と暑さの影響はあるが、主体的にボールを握るだけでなく、相手のプレッシャーをいなす落ち着いたボール回しを展開し、90分間を通してゲームコントロールする姿を見いだしたいところだ。
対する栃木は前節、ホームで愛媛と対戦。真っ向勝負を演じた堅守の栃木は、前線から速いプレッシャーを掛け続け、セカンドボールを拾いカウンターからチャンスを生み出す。ゴールまであと一歩まで迫りながら結果的にスコアレスドローで終わったものの、シュート数は愛媛の2倍となる10本と、攻守両面でチームの意図を明確に示している。シーズンを通しても無失点試合は6試合で、失点数7はリーグ最少タイ。安定感のある守備でリズムを作り、攻撃では明本 考浩が推進力を出している。アウェイでの一戦も自分たちのサッカーを演じ切ることだろう。
チームの連係に確かな手ごたえを感じる両チーム。上位進出に向けて、是が非でも勝点3を奪い切りたいという気持ちがぶつかり合う一戦となるだろう。
[ 文:仲本 兼進 ]
